(965) 戦場にかける橋
【監督】デビッド・リーン
【出演】ウィリアム・ホールデン、早川雪舟、アレック・ギネス、ジャック・ホーキンス
【制作】1957年、イギリス、アメリカ
第二次世界大戦中、日本軍の橋梁建設に協力させられたイギリス人捕虜の戦いを描いた作品。第30回アカデミー賞作品賞受賞作品。
斉藤大佐(早川雪舟)が指揮する日本軍の捕虜収容所にイギリス軍のニコルソン大佐(アレック・ギネス)が送り込まれる。斉藤はクウェー川への橋の建設の任務を負っており、工期を守るため、将校クラスの捕虜も労役に就くよう命じる。しかし、ニコルソンはジュネーブ協定違反だとしてこれを拒否。かたくななニコルソンは炎天下の狭い物置きに閉じ込められるが、捕虜のサボタージュは深刻で、ついに斉藤は将校の労役を免除し、イギリス人に実質的な監督を任せることにする。軍医のクリプトン(ジェームズ・ドナルド)は、日本軍に協力することに抵抗を示したが、ニコルソンは捕虜たちの誇りのために橋の完成を目指すことを決意する。
アメリカ人の捕虜だったシアーズ(ウィリアム・ホールデン)は、収容所を脱走し、瀕死の状態で現地の村人に助けられ、医療施設に送られる。彼は捕虜となる際、二等兵の身分を中佐だと偽っており、それを内緒にすることを条件に、ウォーデン少佐(ジャック・ホーキンス)から橋の爆破作戦の案内役を命じられる。シアーズはウォーデン、ジョイス(ジェフリー・ホーン)とともに再びジャングルに入り、現地人の案内で橋を目指すと、完成した橋の橋脚に爆弾をセットする。
完成した橋の上で、斉藤とともに美しい景色を眺めて感慨にふけるニコルソンだったが、橋脚に怪しい導線があることに気づき、斉藤を呼んでその正体を確かめる。そこには、爆破作戦を決行しようとするジョイスがいた。ジョイスは斉藤を刺殺し、爆破装置を起動させようとするが、ニコルソンはそれを止めようとジョイスともみ合いになる。ジョイスは日本軍に撃たれて死亡。ニコルソンも撃たれて起爆装置のスイッチの上に倒れ込んでしまい、橋は爆発。完成したばかりの橋は、走ってきた機関車もろとも崩れ落ちる。橋の外からそれを見ていたクリプトンは、あまりのむごさとむなしさに立ち尽くすのだった。
アカデミー作品賞を受賞した、戦争映画の大作。しかし、「大脱走」や「史上最大の作戦」に比べると、話が退屈だった。戦争映画ではあるが、戦闘シーンは少なく、斉藤大佐の苦悩や英軍将校の葛藤といった心理に作品の焦点が当たっているので、当事者に没入して鑑賞しないと、ただただ退屈な作品になってしまう。ちょっと片手間に観てしまったのがよくなかったかもしれない。
最後の列車の落下シーンは、「カサンドラ・クロス」ほど子細に描写していないが、昔の映画にしてはよくできていた。
【5段階評価】2
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