(961) グラスハウス2
【監督】スティーブ・アンティン
【出演】ジョーダン・ヒンソン、アンジー・ハーモン、ジョエル・グレッチ
【制作】2006年、アメリカ
両親を失い、里親と暮らすことになった姉弟に襲いかかる恐怖を描いたサスペンス。「グラスハウス」シリーズ第2弾。
両親を失い、身寄りのなくなったアビー(ジョーダン・ヒンソン)とイーサン(ボビー・コールマン)の姉弟は、幼い子ども、デビッドを事故で亡くした夫婦、イブ(アンジー・ハーモン)とレイモンド(ジョエル・グレッチ)の里子となる。
アビーとイーサンは湖畔の素敵な家に喜ぶが、湖に出かけると、そこには警察が事件現場に貼るテープが残されていた。イブは勝手に外に出たアビーに激怒。イブはやがて、外出や電話を禁止するなど、二人を厳しく束縛するようになり、アビーと激しく対立する。アビーはイブの出す食事をとらないようになるが、素直に食べていた弟のイーサンは次第に衰弱してしまう。イブを怪しんだアビーは、この家の秘密をさぐり、やがて彼女は、この家に里子に来た子どもがベッドに横たわり、アビーがその世話をしているという写真を何枚も見つける。デビッドも、イブの本当の子どもではなく、里子の一人だった。イブは、献身的な母親になろうという願望のあまり、子どもをわざと衰弱させて介護するというゆがんだ衝動に駆られていた。夫のレイモンドは妻の心の病を知りつつ、それに協力していたのだ。
里子に出る前のアビーの世話をしていた警察官のベン(ジェイソン・ロンドン)は、イブが居留守を使っていることを知り、単身で屋敷に潜入。アビーはイーサンを助けようとするが、そこにイブが襲いかかる。ベンが銃で制止しようとしたとき、銃声が響く。夫のレイモンドだった。イブが狂気から目覚めることを祈っていた彼が、アビーに刃物をふりかざす妻をみて、その希望がついえたことを悟り、自らの銃で妻の行為に終止符を打ったのだった。
常に不安をあおる音楽が流れ、湖畔の豪邸に潜む狂気をうまく演出。公開当時15歳のジョーダン・ヒンソンの早熟な色気も作品に色を添えている。幼い弟を演じるボビー・コールマンは、登場直後から、スティーブ・ブシェミの幼い頃みたいな顔をしていて、イブに衰弱させられる前から、すでに病的だった。
【5段階評価】3
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