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2013年2月17日 (日)

(953) 世界の中心で、愛をさけぶ

【監督】行定勲
【出演】長澤まさみ、森山未來、大沢たかお、柴咲コウ、山崎努
【制作】2004年、日本

片山恭一のベストセラー小説の映画化作品。白血病に冒された少女を愛した少年の悲恋を描く。

映画は大人になった朔太郎(大沢たかお)が、突然、高松に発ってしまった婚約者の律子(柴咲コウ)を追って高松に向かい、過去の思い出をたどる形で進行する。
高校生の朔太郎(森山未來)は、スポーツ万能で成績優秀の少女、広瀬亜紀(長澤まさみ)と親しくなり、交際を始める。二人は友人のはからいで無人島に旅行に出るが、その帰り、突如、亜紀が倒れる。白血病に冒されていたのだ。
無人島で亜紀が見つけたカメラには、オーストラリアのエアーズロックが写っていた。行ってみたいと告げる亜紀に、朔太郎は行こうと決意。台風29号の迫る夜、亜紀を病室から連れ出す。しかし、台風で飛行機は欠航。亜紀は空港で倒れて意識を失ってしまう。朔太郎は亜紀を抱きかかえて「助けてください。助けてください・・・」と周囲に懇願するしかなかった。
亜紀と朔太郎は、カセットテープで互いの気持ちをやりとりしており、そのテープの受け渡し役は、亜紀と同じ病院に入院している女性の子ども、当時小学生の律子(菅野莉央)だった。しかし律子は、最後の亜紀のテープを託された直後、車にはねられてしまい、テープを朔太郎に渡せずにいたのだ。律子は引越の荷物の中にあったテープを見てそのことを思い出し、それを相手の男に託すために高松に来ていたのだ。律子は泣いて朔太郎に詫びるが、朔太郎は律子を優しく抱きしめる。
二人はオーストラリアに向かい、彼女の言葉通り、遺灰をまく。そこは亜紀が世界の中心と呼んだ場所だった。

病に冒された薄幸の若者の悲恋は、「余命1ヶ月の花嫁」や「恋空」、「そのときは彼によろしく」など数多いが、本作はこうした王道悲恋ブームのさきがけと言える。本作は、恋人を失った主人公が、かつての恋人と自分をつなぐキューピッドだった、当時小学生だった女の子と結ばれるという結末を用意しており、悲しい中にもほのかな希望を感じさせる作品にしあがっている。

【5段階評価】4

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