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2013年1月23日 (水)

(928) カムイ外伝

【監督】崔洋一
【出演】松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、小林薫、佐藤浩市
【制作】2009年、日本

白土三平の漫画、「カムイ外伝」の実写映画。

抜け忍となったカムイ(松山ケンイチ)は、追忍(ついにん)から逃げる日々。ある日、将軍の馬の前足を切り落とし、釣り具用に盗んだ漁民、半兵衛(小林薫)と行動をともにすることになるが、カムイは荒波に乗る船から突き落とされる。岸に流れ着いたカムイは半兵衛に助けられる。半兵衛の妻、お鹿(小雪)もまた、大頭(イーキン・チェン)に追われる抜け忍だった。
賞金首となった半兵衛は一度は将軍に捕まるが、カムイはお鹿とともに半兵衛を救い出す。船で脱出する彼らにサメが襲いかかるが、渡の衆と呼ばれる集団がカムイらを助ける。彼らは、漁師町の漁場を荒らすサメ退治を引き受け、村人からも信頼を得ていたが、突如、頭の不動(伊藤英明)が、町の水瓶に毒を盛り、村人や仲間を皆殺しにする。彼の正体は追忍だった。カムイは死闘の末、不動の両腕を切り落とし、不動を倒す。カムイはまた、あてのない旅に出るのだった。

常に死と隣り合わせの抜け忍のつらく悲しい生き様を描くのかと思いきや、まったりと恋をしてみたり、おだやかな日常を過ごしてみたり、緩慢な部分が多い。序盤で忍法が出たっきり、その後が続かず、忍者のすごさが伝わってこない。
松山ケンイチのアクションはすごい。ただし、日本人にとっては、よく知っている松山ケンイチが忍者のような実の裁きをしているからすごいと思えるのであって、純粋に観れば、明らかに合成の不自然な動きが目につき、大して迫力がない。
梟の城」にせよ、「忍-SHINOBI」にせよ、どうも忍者映画にはハズレが目立つ。そういえば、「陰陽師」にも似たテイストがある。

【5段階評価】2

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