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2012年12月20日 (木)

(910) 戦場のメリークリスマス

【監督】大島渚
【出演】坂本龍一、ビートたけし、デビッド・ボウイ、トム・コンティ
【制作】日本・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド

第二次世界大戦時の日本の俘虜収容所での日本兵と俘虜のかかわりを描く。

舞台はジャワ島にある日本軍の捕虜収容所。粗暴な性格のハラ軍曹(ビートたけし)は、オランダ人捕虜を犯した朝鮮人軍属のカネモト(ジョニー大倉)に切腹を命じるが、上長のヨノイ大尉(坂本龍一)はそれを中止させる。ヨノイは、銃殺刑を言い渡されたイギリス兵の捕虜、セリアズ(デビッド・ボウイ)を助け、自分の収容所に入れる。
収容所で通訳係となっているローレンス(トム・コンティ)は大和魂を重んじすぎるがあまり、英語を全く理解しようとせず、捕虜に容赦のないハラに困惑しつつも、奇妙な友情が芽生えていく。
ヨノイは、敵軍の情報を尋ねても頑として答えないヒックスリー(ジャック・トンプソン)を、全捕虜の眼前で斬り殺そうとするが、そこにセリアズが歩み寄り、ヨノイの両ほほに口づけをする。このときのヨノイの狼狽ぶりを示す映像は秀逸。大尉を侮辱した罪で、セリアズは生き埋めにされる。しかし、ヨノイはセリアズに敬意を表し、瀕死の彼から遺髪となる髪を切り取る。
そして戦争は終わり、ハラは戦犯として処刑されることになる。ローレンスは彼のもとを尋ねる。ハラは英語を話すようになっており、自分は死ぬ覚悟はできたと言いつつも、自分は他の人と同じようにやっていただけだ、と、極刑に戸惑う心境を吐露する。神の加護を祈って立ち去るローレンスに、ハラは「メリークリスマス、ミスター・ローレンス、メリークリスマス」と伝える。その顔は、サンタからのプレゼントを心から願う少年のようであった。

ミュージシャンの坂本龍一が主役級の配役。英語での台詞も多く、そうとう大変だったとは思うが、台詞がかみそうだったり、怒る演技が貫ききれずに息切れしたようになったり、観ている方としては若干ハラハラした。ビートたけしもちょっと大根役者っぽいのだが、それはそれで味があるように見えるのが、彼の魅力だろう。坂本龍一の手がけたテーマ曲も素晴らしい。
面白いというのとは少し違うが、特異な存在感を放つ作品だ。

【5段階評価】3

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