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2012年12月 5日 (水)

(896) ランボー

【監督】テッド・コッチェフ
【出演】シルベスター・スタローン、ブライアン・デネヒー、リチャード・クレンナ
【制作】1982年、アメリカ

ベトナムから帰還したグリーン・ベレーの悲劇を描いた作品。

かつての戦友の家を訪ねたジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、友人がすでに枯れ葉剤の影響により、ガンで死んでいたことを知る。絶望にさいなまれて街を歩くランボーに、保安官のティーズル(ブライアン・デネヒー)が声をかける。彼は自分のいる小さな町によそ者の元軍人が入り込むことを嫌い、彼を車に乗せて町の外に送り出してしまう。自分は何もしていないと言うランボーに、ティーズルは「この町では俺が法律だ」とうそぶく。
納得がいかないランボーは町に戻ろうとするが、ティーズルは浮浪罪と公務執行妨害のかどでランボーを逮捕。ランボーを託された保安官達は、おもしろ半分に彼に冷水を浴びせかけ、無理矢理髭をそろうとする。カミソリを顔に近づける行為が、戦地での拷問の記憶につながったため、ランボーは突如暴れ出し、周囲の保安官を投げ飛ばして警察署から逃走する。ランボーは山奥に逃げ込み、ティーズルは警察犬を狩りだして捜索をする。ランボーに殴り倒された保安官はヘリでランボーを発見。断崖で身動きの取れないランボーに容赦なく発砲し、ランボーは崖から落下。木に引っかかって一命は取り留めるが、右腕に深い傷を負う。ランボーは旋回を続けるヘリに石を投げ、バランスを崩したヘリから保安官が落下し、死亡する。ランボーは自分は何もやってないと投降の意志を示すが、ティーズル達が発砲したため、ランボーは山に逃げ込む。
彼は自分で腕の傷を自ら縫い(このシーンでの血の吹き出し方がものすごくリアルなのだが、実は実際にやったものらしい。スタローンすごすぎ)、グリーンベレー時代に仕込まれた野戦術で、保安官を一人一人戦闘不能にしていく。最後に残ったティーズルにもサバイバルナイフをつきつけ、「殺そうと思えば殺せた。山では俺が法律だ。もう俺にかまうな」と言い残し、立ち去る。
屈辱的な敗北を喫したティーズルは、さらに200人を導入してランボーの逮捕を狙うが、そこに、ランボーの上司、トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が現れ、彼の説得に乗り出す。
しかし、民間人からなる臨時の部隊は統制が効かず、ティーズルの指令を無視してランボーの潜む廃坑にロケットランチャーを放ってしまう。ランボーは何とか逃げ延び、トラックを強奪して町に戻る。
ランボーはガソリンスタンドに放火し、トラックに積載されていた機銃を奪って電力設備を破壊。警察署に残るティーズルは屋上でランボーを迎え撃とうとするが、あえなくランボーの銃撃を食らって瀕死となる。ランボーは警察に完全に包囲されるが、トラウトマン大佐が説得に現れる。
ランボーは、ベトナムで必死に戦ったのに戦争には勝てず、アメリカに戻れば赤子殺しと罵られ、駐車場の仕事にも就けない、無残な死を遂げた親友の残像に今もさいなまれている、と自らの悲惨さを嘆き、自分はどうすればいいんだ、と大佐にすがりつく。大佐は彼の背中をやさしく抱くと、そのまま彼を投降させるのだった。

山中でのゲリラ戦術が極めて鮮烈に描かれた名作。原題の「First Blood」を単に「ランボー」としたのも、なかなかよい。
ただ、シルベスター・スタローンの映画は、「ロッキー」もそうだったが、続編にがっかり砲が仕込まれているのも特徴で、本シリーズも続編が作られたが、ベトナム帰還兵の悲劇という主題が、単なるアクション映画ではない作品のコクになっていたのに、だんだんただの乱暴者のアクション映画になりさがってしまっているところが残念。
とは言え、続編がつまらないからといって、それが本作の評価を下げる理由にはならないので、評価は5。無駄な描写もなく、一気に見せられる秀作だ。

【5段階評価】5

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