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2012年11月10日 (土)

(878) ジュラシック・パークIII

【監督】ジョー・ジョンストン
【出演】サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ
【制作】2001年、アメリカ

「ジュラシック・パーク」シリーズ第3作。第1作の主人公、グラント博士が再び恐竜の島に訪れる。

ジュラシック・パークの経験者、グラント博士(サム・ニール)は、恐竜を復活させる人間の行為には反対だったが、世間は彼の学説よりも、体験談に好奇の目を向けていた。
あるとき、富豪と称するポール・カービー(ウィリアム・H・メイシー)が、妻のアマンダ(ティア・レオーニ)を連れてグラント博士を訪ね、島を眺める飛行ツアーのガイドを依頼する。研究資金の援助ということばに釣られて彼は引き受け、助手のビリー・ブレナン(アレッサンドロ・ニボラ)を連れて飛行機に乗り込む。しかし、ポールの話は嘘っぱちだった。彼は、パラセーリングの事故のために島で遭難した息子のエリック(トレバー・モーガン)を探すため、別れた妻とともに富豪のふりをしていたのだ。
飛行機は島に着陸するが、彼らを出迎えたのは、1作目、2作目で大暴れしたティラノサウルス以上の凶悪な恐竜、スピノサウルスだった。飛行機は完全に破壊され、ポールの雇った男が一人、犠牲となる。
彼らは何とか島を脱出しようとするが、グラントは仲間と離れたところをベロキラプトルの群れに襲われる。絶体絶命の彼を救ったのは、ガス手榴弾を手にしたエリックだった。グラントとエリックはポール達と再会するが、彼らはベロキラプトルに追われ続ける。原因は、ビリーがベロキラプトルの卵を盗んだためだった。グラントはベロキラプトルに卵を返さなければ襲われてしまうと考える。
グラント達は、川に沿って海に出ようとするが、プテラノドンの飼育地に迷い込んでしまう。ビリーは、襲われたエリックを救おうとするが、川に転落し、プテラノドンに襲われて流されてしまう。
グラントは、家族の絆を取り戻したカービー一家と川を下る。そこに再びスピノサウルスが現れる。グラントは恐竜の糞から取り戻した衛星電話で、親友のサトラー(ローラ・ダーン)に連絡を入れるが、スピノサウルスの襲撃により、水中に沈んでしまう。カービー一家も絶体絶命となるが、辛くも水中から脱したポールが近くにあったクレーンによじ登り、命がけでスピノサウルスの注意を引きつけ、家族を助ける。
何とか海岸にたどり着いた彼らは、サトラーの手配によって到着した軍隊にようやく救助され、奇跡的に助かったビリーと再会するのだった。

恐竜が単なる暴れ者ではなく、高い知能を持った存在として描かれている点は、これまでと共通。本作では、ベロキラプトルの集団行動の巧みさがクローズアップされ、「プレデターズ」のプレデターのように、襲った人間を虫の息にしてわざと目に着くところに横たわらせ、助けに行こうとした人を捉えようとするシーンが描かれる。その作戦がすんでのところで失敗すると、ベロキラプトルは用済みとなったおとりの首を、くちばしのようなあごでへし折ってしまう。
人間のような狡猾さを演出したシーンだが、残念ながらこれはやりすぎだった。むしろ、がまんしきれなくなって食らいついて食べてしまうほうが、高度な知能の中に貪欲な野生が同居している怖さを表現でき、よりリアルだったように思う。このベロキラプトルの人間くさすぎる行動の演出によって、これまで絶妙なバランスで虚構と現実の中間に位置していた本シリーズが、一気にフィクションの方に振れてしまい、CGを使ったふつうの特撮映画となってしまった気がする。それでも十分面白いのだが、「ロスト・ワールド」に比べるとどうしても見劣りしてしまうので、評価は4。

【5段階評価】4

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