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2012年11月 9日 (金)

(877) ゆれる

【監督】西川美和
【出演】オダギリジョー、香川照之、真木よう子
【制作】2006年、日本

幼なじみの女性の死。兄による殺人か、それとも事故か。揺れ動く男の心理を描いた作品。

東京でカメラマンをしている猛(オダギリジョー)は、母の法事で帰省し、兄の稔(香川照之)と再会。彼はガソリンスタンドのしがない店長で、そこでは幼なじみの智恵子(真木よう子)が働いていた。猛は、かつて智恵子と付き合っており、久しぶりに智恵子と会った猛は、兄に内緒で智恵子と肉体関係を持つ。
翌日、幼い頃に行った山奥の吊り橋に出かける3人。猛は一人で吊り橋を渡り、智恵子が後を追うが、高所恐怖症の稔は智恵子にしがみつくように後を着いてくる。
智恵子は猛との直前の口論もあって気持ちがささくれ立っていたためか、つい稔に「触んないでよ! 」と声を荒げてしまう。驚く稔。そしてその後、智恵子は吊り橋から落下してしまう。
遠くからそれを眺めていた猛は稔のもとにかけよる。自分がやったとつぶやく稔だったが、猛は兄をかばい、警察にも何も見なかったと告げる。
しかし稔は、自分がやったと警察で自供してしまい、事件は裁判となる。猛は自分の金で、伯父の早川修(蟹江敬三)に弁護を依頼する。
当初は、智恵子に声を荒げられた稔が、怒って智恵子を突き飛ばし、吊り橋から落としたかと思われた。しかし稔は、自分は助け起こそうと手を伸ばしたのであって、殺意はなかったと証言。検察官の丸尾(木村祐一)は、執拗に稔の犯行だと証明しようとするが、早川の弁護が奏功し、あとは猛が稔の心証をよくする証言をすれば、無罪となりそうな展開となる。しかし、猛の心は揺れ動いていた。彼は証言台で、「自分は兄が智恵子を突き落としたのを見た」と証言し、稔は有罪となる。
猛は、兄の服役中、亡くなった母親が取りためていたフィルム映像を見る。そこには、幼い頃の猛と稔が映っており、倒れた猛に優しく手をさしのべる稔の姿があった。猛は、やはり兄は智恵子を助け起こそうとしていたのだということを悟り、号泣する。
稔の出所の日。合わす顔がないと思っていた猛だったが、旧友に促され、兄を迎えに行く。猛は、バスに乗ろうとしている稔を見つけ、「お兄ちゃん、一緒に帰ろう! 」と叫ぶ。猛はそれに気付くと、優しい微笑みを返すのだった。

なかなか見応えのある作品だった。一コマ一コマの切り取られ方が巧みで、いろいろな賞を獲っているのも頷ける。
オダギリジョーや香川照之、真木よう子の芝居は圧巻だったが、それに比べると、検察官役の木村祐一の台詞がどうにも棒読みに聞こえ、見劣りがしてしまっていたのが残念だった。
ちなみに、タイトルと真木よう子のおっぱいは、特に関係がないようだ。

【5段階評価】4

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