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2012年10月25日 (木)

(869) タンポポ

【監督】伊丹十三
【出演】山崎努、宮本信子、渡辺謙、安岡力也、役所広司
【制作】1985年、日本

お葬式」に続く伊丹十三監督作品。次作の「マルサの女」との間に挟まれて、やや存在感が薄いが、けっこう面白い作品。

長距離トラックドライバーのゴロー(山崎努)は、相棒のガン(渡辺謙)と、道沿いのラーメン屋に入る。そこでは亡くなった夫の跡を継いだ女(宮本信子)が、一人でラーメン屋を切り盛りしていたが、味は今ひとつ。チンピラのような男(安岡力也)にからまれていたところを助けたことがきっかけとなり、ゴローは女にラーメンづくりの指導を開始する。
女の名はタンポポ。タンポポは、病気持ちの老人(大滝秀治)の運転手(桜金蔵)や、グルメのホームレス(加藤嘉)らを仲間にしながら、次第に実力を付け、ついには行列のできるラーメン屋を立派に開業する。

ストーリーの中に、様々な挿話が入り、飽きさせない凝った作りになっている。伊丹十三監督のサービス精神とセンスが伺われる。女性の乳首に塩を振ってしゃぶったり、生クリームに浸した乳房をなめ回したり、といったエロシーンもあるので、家族で見るのはお薦めできない。
ゴローとタンポポが、他店のラーメンをこき下ろすシーンで、店主が「てめえらみたいなド素人に俺んちのラーメンの味が分かってたまるか! 」とすごむと、タンポポがすかさず、「だっておじさん、ラーメン食べるのはそのド素人なのよ。素人に分からない味のラーメン作ってどうするの」と言い返すところが何とも痛快。本作一の名台詞だ。

【5段階評価】3

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