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2012年10月23日 (火)

(868) 大日本帝国

【監督】舛田利雄
【出演】あおい輝彦、関根恵子、丹波哲郎、三浦友和、篠田三郎、夏目雅子
【制作】1982年、日本

二百三高地」、「日本海大海戦 海ゆかば」と並んで東映戦史映画三部作となった作品。

東条英機(丹波哲郎)が首相となり、昭和天皇(二代目市村萬次郎)の御前会議において真珠湾攻撃を決断する政治的場面から、戦争に巻き込まれる一介の国民の戦地での死闘までを描いた群像劇の形を採っている。
文学青年の江上(篠田三郎)は特高警察に目を付けられたことから、恋人の京子(夏目雅子)を置いて、兵役を志願する。床屋の小林幸吉(あおい輝彦)は招集の前日に美代(関根恵子)と結婚し、新妻を置いて戦地に旅立つ。
幸吉は軍人の小田島(三浦友和)の指揮下に入るが、サイパン島ではほどなく日本は劣勢となり、司令部からは玉砕、自決の指令が入る。小田島や幸吉の見守る中、他の戦闘員や民間人は、さながら魂の抜けた亡霊のように、敵地に向かって死の行進をする。
残った民間人を守るため、敵に降伏しようとする小田島だったが、米兵が日本人の頭蓋骨をボールに見立てて遊んでいるのを見て激憤し、米兵を射殺。彼自身も米女性兵士の銃弾に倒れる。
江上の部下となっていた大門(西郷輝彦)は、敵地での潜伏行動中、情報漏洩を防ぐ目的で、江上が現地で知り合った、京子と瓜二つの現地女性、マリア(夏目雅子)を射殺。終戦後の裁判で有罪となる。江上も自らその責任を負う。大門は脱走を企てるが射殺され、江上も無罪を訴えることなく、銃殺刑に処される。
夫が戦死したと思い込んでいた美代は、闇市でたくましく生きることを決意。幼い息子を連れて海岸を歩いていると、戦地から戻った幸吉と再会。熱い抱擁を交わすのだった。

「あなたは~誰と~契りますか~」という五木ひろしの歌が印象的な作品。「二百三高地」の防人の歌とも通じる感動がある。
特撮的には、戦闘機が宙吊りのミニチュアぽかったり、いかにもエキストラの人たちがぱたぱたその場で横になるみたいな玉砕シーンだったり、夏目雅子が「あーめあーめふーうぇふーうぇかーあさーんがー」と外人ぽく歌ってみたり、ややしょぼいところもあるが、ドラマとしては壮大で見応えがあった。関根恵子の濡れ場はもう少し見応えがあった気がするが、テレビではカットされていたようで残念。

【5段階評価】3

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