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2012年8月30日 (木)

(835) シックス・センス

【監督】M・ナイト・シャマラン
【出演】ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、オリビア・ウィリアムズ
【制作】1999年、アメリカ

患者を救えなかったというトラウマを持つ児童心理学者と、特別な能力を持つ少年との交流を描いた作品。陳腐な言い方だが、これは見ないと損な映画だ。

市からの表彰を受けた児童心理学者のマルコム(ブルース・ウィリス)。妻のアンナ(オリビア・ウィリアムズ)に「私を顧みず仕事に没頭した」と皮肉を言われつつも、二人で祝杯を挙げているとき、家の中に誰かが侵入した形跡を発見。
マルコムがおそるおそる人影に近づくと、バスルームに、怯えた表情のやせこけた青年(ドニー・ウォルバーグ)がいた。彼は、かつてマルコムが担当した児童、ビンセントだった。彼は自分の病気をマルコムが治してくれなかったと非難し、取り上げた銃でマルコムの腹を撃つと、自殺する。
事故から時が経ち、復活したマルコムは、新たに心に障害を抱えた児童、コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)を担当する。心を閉ざすコールとなかなか打ち解けられないマルコムだったが、やがてコールはマルコムを信用するようになり、自分の秘密を打ち明ける。それは、「I see dead people.(僕、死んだ人が見えるんだ。)」というものだった。
コールの症状に、ビンセントと共通するものを感じたマルコムは、改めてビンセントのカウンセリングの録音を聞き直す。ボリュームを上げると、マルコムが席を外してビンセントしかいないはずの部屋から、外国語で話し続ける誰かの声が聞こえてきた。
コールの話が、幻想ではなく事実だと確信したマルコムは、死者はコールを攻撃したいのではなく、伝えたいことがあるのだと考える。死者に怯えるコールだったが、あるとき、口から吐瀉物をはき出す少女に、コールは勇気を振り絞って「僕に言いたいことがあるの? 」と尋ねる。彼女は、母親に毒物を飲まされて殺されていた。そして彼女の妹もまた、同じ虐待を受けていたのだ。彼女は、母親の犯行現場の納まったビデオテープを、コールを通じて父親に託し、父親はビデオを見て母親の犯行を知る。妹の命は救われたのだった。
コールはようやく死者との接し方を知って落ち着きを取り戻し、学校でもいじめられることがなくなる。母親にも、祖母とのやりとりの告白を通じて、自分の特殊な能力を理解してもらい、親子の絆を取り戻すのだった。

さて、この映画はここでは終わらない。

・事故を境に始まる妻のネグレクト。
・空かない物置のドアノブ。ドアを開けるシーンの省略。
・死者は自分が死んだとは思っていないんだ、というコールの言葉。
・後頭部の損傷を意に介さず、コールに話しかけてくる死者の少年。
・夫婦の交流がない割に、夜な夜な再生されている結婚式のビデオ。
・心残りがあるから死者は現れるんだ、というマルコムの見立て。
・話を聞いてほしいなら、寝ているときがいいというコールの助言。

こういった伏線が、ものの見事に、極めて強烈な結末に収束する。この衝撃は筆舌に尽くしがたい。非常に見応えのある作品だった。
コールを演じた少年、ハーレイ・ジョエル・オスメントは、「A.I.」でも薄幸の少年ロボットを好演。存在を目にしただけで涙を誘う、はかない天使のような少年である。

【5段階評価】5

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