« (832) メダリオン | トップページ | (834) DRAGONBALL EVOLUTION »

2012年8月26日 (日)

(833) クリムゾン・リバー

【監督】マチュー・カソビッツ
【出演】ジャン・レノ、バンサン・カッセル、ナディア・ファレス
【制作】2000年、フランス

 

閉鎖的な大学で起きる猟奇的連続殺人を描いた作品。

 

フランスの田舎町、ゲルノンで、手足を縛られ、胎児のようにうずくまった形で殺されている青年の死体が発見される。遺体には陰惨な拷問の痕跡が見られた。両手は切断された上、出血多量で死なないよう切断面を焼かれていた。体には激痛を与えるための無数の切り傷が刻まれ、両目はくりぬかれていた。
殺された青年は歴史ある大学の司書。パリの刑事、ニーマンス(ジャン・レノ)は、目医者に話を聞きに行く。話では、大学では優秀な者どうしを結婚させ、肉体的にも知能的にも優秀な人間を育てようという優生学が実践されており、その結果、大学内に目に先天的異常を持つ子供が増えたが、最近では大学関係者ではない村人に異常者が増えているとのことだった。
ニーマンスは、死体を発見した女性、フェニー(ナディア・ファレス)にも話を聞く。彼女は大学関係者でありながら、優越意識を持つ大学の人間を毛嫌いしていた。彼女に導かれて発見現場の雪山に登ったニーマンスは、そこで別の死体を発見する。その死体もまた、体への傷はないものの、両手は死後に切断され、両目は義眼だった。
同じ頃、かつて大型車に轢かれて亡くなった少女、ジュディット・エローの墓が荒らされたという事件を追っていた若手刑事、マックス(バンサン・カッセル)は、亡くなった少女の母親に話を聞きに行く。母親は修道院にこもっており、娘は悪魔に狙われて殺されたのだと告げる。彼女の目もまた、白く濁っていた。荒らされた墓から走り去った車の情報から、その持ち主の家に向かったマックスは、ニーマンスと遭遇。墓を荒らしていたのは、二人目の被害者だった。マックスは無愛想なニーマンスとともに捜査を続ける。
二人は三人目の被害者を発見。現場から犯人とおぼしき人物が逃走する。すさまじい脚力の持ち主で、体力に自信のあるマックスも振り切られてしまう。
ニーマンスはマックスに少女の墓を調べるよう指示。そこにあった少女の写真は、フェニーにそっくりだった。フェニーの家を調べた二人は、切断された手と両目を発見。しかし、ニーマンスはフェニーは犯人ではないと直感する。
雪山の上に犯人が向かっていると知った二人はそれを追う。そこにいたのは、フェニーと、フェニーに瓜二つの女性だった。その女はジュディットだった。幼いジュディットは、大学の優生学の企みに巻き込まれ、大学の人間に殺されようとしていた。ジュディットの母親は、ジュディットを車で死んだと思わせて大学の追求を逃れていたが、自分の家族を不幸に陥れた大学の優生学の企てを明るみに出すため、フェニーと共謀して事件を起こしていた。
ジュディットはフェニーにニーマンスを殺すよう命じるが、フェニーはそれを拒否。一度はジュディットに倒されたマックスだったが、ジュディットを撃ち、その衝撃で起こった雪崩にジュディットは巻き込まれる。ニーマンスとマックス、フェニーは、雪崩の力で覆い被さってきた雪上車によって一命を取り留める。死地を乗り越えたニーマンスとマックスに友情が芽生えるのだった。

 

猟奇的殺人を扱ったシリアスな展開の中に、迫力あるアクションもあり、中盤までは見せるのだが、後半の種明かしから、だんだん今ひとつ意味が分からなくなり、結局は双子落ち。殺害された人間が何をしたのか、なぜ今になって復讐を開始したのか。その辺りが分かりづらい。要するに説明不足。序盤から中盤にかけてはスリリングな展開が飽きさせなかっただけに、残念だった。
とは言え、オープニングから切り刻まれた死体にたかる虫や、二人目の被害者の住んでいたアパートの退廃的な様子など、映像面の印象はなかなかのものだった。

 

【5段階評価】3

|

« (832) メダリオン | トップページ | (834) DRAGONBALL EVOLUTION »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価3の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (833) クリムゾン・リバー:

« (832) メダリオン | トップページ | (834) DRAGONBALL EVOLUTION »