(803) マイティ・ハート/愛と絆
【監督】マイケル・ウィンターボトム
【出演】アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、イルファール・カーン
【制作】2007年、アメリカ
夫をテロ組織に殺害された女性、マリアンヌ・パールの手記を原作とした作品。
ジャーナリストのマリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)は、同業のダニエル・パール(ダン・ファターマン)と結婚。二人は仕事でパキスタンに滞在していた。彼女が妊娠6ヶ月を迎えた頃、悲劇が訪れる。夫がテロ組織に誘拐されてしまったのだ。テロ組織は、同胞の待遇改善やジェット機を求め、さもなくばダニエルを殺害すると脅迫してくる。
パキスタンのテロ対策部門のリーダー、ハビブ(イルファール・カーン)をはじめとしたスタッフは、懸命の捜索を続けるが、1ヶ月後に彼らが入手したのは、刃物で首を掻き切られたダニエル殺害の映像だった。その知らせを受けたマリアンヌは慟哭するが、気丈にもテレビに出演し、悲しみと対峙する。その後、生まれた男児に、夫が決めていた名前、アダムを与え、二人で暮らしていくのだった。
ドキュメンタリー・タッチの写実的な映像で、パキスタンという喧騒にまみれた町の中で翻弄される夫婦の姿を克明に描いている。作中、夫の無事を祈るマリアンヌが、「南無妙法蓮華経~」とお題目を唱えるシーンがある。唱え方がなんとも日本語的で、日本の宗教にはまっているということのようだが、必要なシーンだったのか、ちょっと気になった。
【5段階評価】3
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