(801) ブラザーズ・グリム
【監督】テリー・ギリアム
【出演】マット・デイモン、ヒース・レジャー、レナ・ヘディ
【制作】2005年、イギリス
白雪姫や赤ずきんなどの童話をモチーフとして、魔女と戦うグリム兄弟の活躍を描いたダークファンタジー。
兄のウィル(マット・デイモン)と弟のジェイコブ(ヒース・レジャー)は、魔物退治をなりわいとするグリム兄弟として活動していた。しかし実際は、おかかえのスタッフを使って機械仕掛けの魔女を操り、さも魔女を退治したように見せかけていた。彼らはペテン師として将軍に捕まり、とある村で起きている、少女の連続失踪事件の謎を解くよう命じられる。
村人から説明を受けた二人は、村に住む独り者の狩人の女性、アンジェリカ(レナ・ヘディ)と村に入り込む。そこでは虫が大量に発生したり、木が意思を持って動き出したりと、とても彼らの行う機械仕掛けのトリックでは説明のできない現象が起きる。森の中にある入り口のない塔にいる魔(モニカ・ベルッチ)が、永遠の美貌を手にするため、オオカミ男(トマス・ハネク)を使って12人の少女を集めていた。現実主義者のウィルは、森から逃げだそうとするが、ジェイコブは、ようやく作り物ではない本当の魔物に興奮。兄を奮い立たせて魔女を倒す。
赤ずきんやヘンゼルとグレーテル、白雪姫などの童話の要素がちりばめられているが、全体的な話にそれほどからんでくるわけではなく、あくまでも味付けとして使われている程度。童話の登場人物を一緒くたにして登場させるという手口は、「シュレック3」なんかでも使われている。
陰湿な村や森の描写は、「スリーピー・ホロウ」と非常によく似た雰囲気。馬がクモにたかられて魔物になってしまったり、腹ボテの馬が疾走するあたりの映像はよくできていて、おそらくCGなんだろうけれど、「どうやって馬にこんな演技をさせているんだろう」と不思議だった。
それにしても、フランスとドイツの話なのに、登場人物はみんな英語を話すんだなぁ、と、この作品でも気になってしまった。
【5段階評価】3
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