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2012年6月

2012年6月30日 (土)

(798) GANTZ PERFECT ANSWER

【監督】佐藤信介
【出演】二宮和也、松山ケンイチ、山田孝之、吉高由里子、本郷奏多
【制作】2011年、日本

GANTZ」の続編。原作とは異なる形ではあるが、物語を完結させている。

黒い球体、ガンツの指令によって、玄野(二宮和也)たちの戦っている相手は、謎の星人であった。彼らは、先に人間から戦いを仕掛けられ、仲間を殺されたという理由で、玄野たちに戦いを挑んでくる。
ガンツは、過去に星人との戦いの末、卒業していった人間を呼び寄せ、星人に対抗させる。また、戦闘能力の高い玄野を戦いに引き込むために、玄野の恋人の多恵(吉高由里子)をミッションのターゲットに仕立てる。玄野は彼女を守ろうとするが、結局、多恵は加藤(松山ケンイチ)に変身した星人に殺されてしまう。
星人のボスは西(本郷奏多)の姿となってGANTZの部屋に乗り込んでくる。玄野は彼を倒し、満点をもらう。玄野が「まんてんめにゅ~」から選んだのは、自分自身がGANTZとなるかわりに、ミッションで犠牲となった全員をよみがえらせるという道だった。

アクションシーンは、スーツを着ることによって現実離れした身体能力を持っていることがうまく表現されていて、見応えがある。特に電車の中のアクションシーンのスピード感と超人的な動きは、巨費を投じたハリウッド映画などでもみたことがないほどすばらしい。特に、水沢奈子演じる黒服と、それと対峙するGANTZ卒業生の動きは、見るからに本格的な剣術・格闘術を身につけた熟練者の動きであり、出色のできばえ。黒いもやもやが刀に変わるあたりのゾクゾク感も、なかなかのもの。邦画も侮れない。
星人の眼が人間離れした動きを見せるあたりは、ちょっと「メン・イン・ブラック」を思い出したりした。
山田孝之演じる現実世界の刑事が、物語の解決にあまり役に立っておらず、周りを右往左往するだけの絡み方なのが、ちょっと物足りない気がした。

【5段階評価】3

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2012年6月29日 (金)

(797) GANTZ

【監督】佐藤信介
【出演】二宮和也、松山ケンイチ、夏菜、本郷奏多、吉高由里子
【制作】2011年、日本

奥浩哉原作漫画、「GANTZ」の映画化作品。

地下鉄に轢かれて死んだはずの玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)は、謎の部屋に転送される。そこはマンションの一室で、部屋には巨大な黒い球体が鎮座していた。
部屋には二人以外にも何人かの人間が集められており、ねぎ星人をやっつけろという指令を与えられ、深夜の住宅街に転送される。見つけたねぎ星人は小柄で弱そうだったが、そこに大人のねぎ星人が現れ、彼らを殺戮していく。加藤と玄野もなすすべなく殺されそうになるが、そこに西(本郷奏多)が現れ、ねぎ星人を倒す。
次の相手は田中星人で、彼らの中で最も勝手を知っていた西が、星人の猛攻撃を受ける。彼は、100点を取って自分を生き返らせろ、と言い残して息絶える。
次のミッションでは、金剛力士像の姿をしたおこりんぼう星人と戦う。田中星人との激闘で戦いに目覚めた玄野が主導権を握り、二体の星人を倒すが、建物の中にいた千手観音像の姿をしたボス星人に加藤が殺され、加藤に憧れていた女性、岸本(夏菜)も死んでしまう。
絶望感に浸る玄野だったが、大学同級生の小島多恵(吉高由里子)に励まされ、加藤をよみがえらせるため、新たな戦いに挑むのだった。

星人の描写はけっこう原作に忠実で迫力があり、映像面ではよい意味で期待を裏切られた。しかし、ストーリーは若干淡泊な印象。原作に比べれば、エリアから離れただけで頭が爆発したり、訳も分からないままに死んでいく人々の描写の過激さがないあたりが原因かもしれない。
原作は、エログロじゃんと言えばそのはずなのだが、CGを用いた描写の緻密さゆえか、手に取るのをはばかられるほどの悪趣味さはなく、現実と虚構の狭間でうまい位置どりをしているように思える。本作は、そのエログロ感を相当薄味にしつつも、スーツや兵器といった小道具やアクションシーンを手を抜かずに映像化しており、原作ファンの期待に応えていると思う。

【5段階評価】3

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2012年6月28日 (木)

(796) 死刑台のエレベーター

【監督】ルイ・マル
【出演】モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ヨリ・ベルダン
【制作】1958年、フランス

完全犯罪を企む男女の計画が、ふとしたきっかけでほころんでいくさまを描いた倒叙形式のサスペンス。

元軍人の会社員、タベルニエ(モーリス・ロネ)は自殺に見せかけて社長を殺害。その後、彼は、共謀者の社長夫人、フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と会うことにしていた。
しかし、外に停めていたオープンカーに乗り込んだとき、社長室に忍び込む際に用いたロープを置き去りにしていたことに気づき、会社のビルに戻る。そしてエレベータに乗った瞬間、社員がビルの電源を落としてしまったため、タベルニエはビルに閉じ込められてしまう。
タベルニエの会社のビルの向かいの花屋の店員、ベロニク(ヨリ・ベルダン)は、憧れの目でタベルニエを見ていた。ベロニクの恋人のルイ(ジョルジュ・プージュリー)は、タベルニエがオープンカーを路上に放置したままいなくなったのを見て、その車に乗り込み、ベロニクとドライブに出る。
フロランスは、タベルニエがいつまで経っても待ち合わせの場所に現れないため、タベルニエの消息を求めて夜の町をさまよい歩く。一方のルイとベロニクは、高速道路でスピード競争をした老夫婦と意気投合し、家に招かれる。二人はドイツ人夫婦だと偽るが、相手にはあっさりばれ、相手の車を盗もうとしているところを見つかってしまう。焦ったルイは、手にしていた銃で老夫婦を撃ち殺して逃走。現場には、タベルニエの車やコートが残されてしまう。
明け方になり、ようやくエレベータから脱出したタベルニエは、空腹を満たすためにカフェに立ち寄るが、そこで自分が殺人容疑で手配されていることを知る。
彼は警察で取り調べを受け、夫婦の殺害など身に覚えがないと訴える。彼のカメラが調べられ、殺された夫婦とともに写っていたのが若いルイとベロニクであることが判明。しかし、そのカメラにはタベルニエとフロランスが仲むつまじく収まっている写真もあった。
こうして社長自殺の真相が、警察に見抜かれるのだった。

完全犯罪をもくろんでいるはずのフロランスが、タベルニエの行方をあちこちで尋ね回るという目立った行動をとるあたりは、何とも軽率で不可解だった。愛情の深さ故、ということなのかもしれないが。
しかし、ちょっとした偶然が重なり合ってもくろみが崩壊していくさまは、現実にもありそうで、タベルニエの焦燥感には共感した。
花屋の店員を演じたヨリ・ベルダンは、剛力彩芽に似ている。

ルイ・マルは「地下鉄のザジ」の監督も務めているが、個人的には本作の方がよかった。面白かった、というほどでもないのだが。

【5段階評価】3

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2012年6月27日 (水)

(795) マッドマックス/サンダードーム

【監督】ジョージ・ミラー、ジョージ・オギルビー
【出演】メル・ギブソン、ティナ・ターナー
【制作】1985年、オーストラリア

マッドマックス」シリーズ第3作。

らくだを引き連れ、砂漠を移動中のマックス(メル・ギブソン)は、飛行機に乗った子連れの男(ブルース・スペンス)の襲撃に遭い、所持品を全て奪われてしまう。
彼はバータータウンにたどり着く。そこは物々交換で成り立つ町。マックスは奪われた荷物を取り戻すため、町の長、アウンティ(ティナ・ターナー)に会う。
アウンティのお眼鏡にかなったマックスは、町のエネルギーを牛耳る男、マスター・ブラスターを合法的に倒してほしいという依頼を受ける。マスター・ブラスターとは、頭脳明晰の小男、マスター(アンジェロ・ロシット)と、怪力の男、ブラスター(ポール・ラーソン)の二人組。「北斗の拳」にも、同じような設定のコウケツという男が登場している。
サンダードームの中でブラスターを倒したマックスだったが、ブラスターの正体は、あどけない顔をした少年だった。とどめを刺すのをためらうマックスだったが、二人が入り、一人が出るというサンダードームの掟を破ったため、死のルーレットにより、町を追放される。この死のルーレットというような設定も、北斗の拳では何度か登場している。
拘束された状態で砂漠に放り出されたマックスは、子どもだけで暮らす集団に助けられる。彼らはマックスをキャプテン・ウォーカーだと勘違いする。キャプテン・ウォーカーとは、彼らが信じる伝説の救世主だった。
子ども達の何人かが、外の世界に憧れて集落を飛び出してしまったため、マックスはその後を追い、砂地獄にはまりそうになっていた彼らを救出する。マックス達はそのままバータータウンに向かい、マスターと合流すると、地下施設に眠る機関車でバータータウンを脱出する。
マスターの頭脳を取り戻そうとして、アウンティは改造車でその後を追い、激しいカーチェイスが展開する。機関車の終点には、マックスの荷物を盗んだ飛行機の男がいた。マックスは彼に子ども達を託すと、彼らの乗った飛行機を離陸させるため、飛行機めがけて爆走するアウンティらの改造車の集団に、車で突っ込む。
子ども達を載せた飛行機は無事に飛び立つ。砂漠に倒れ込んだマックスに、アウンティが歩み寄るが、「負けたよ」という台詞を吐いてその場を去っていく。

極悪非道な暴走集団との死闘の迫力と、独特の意匠で描いた世紀末の世界観が見事に結実した前作に比べ、本作はかなり見劣りがした。
子どもが大人たちとコミカルな戦いをしてみたり、砂漠に放置された線路を機関車で爆走してみたり。とても本気で戦っているとは思えず、アイディア先行で必然性のないシーンの連続。
改造車のデザインなんかは、前作同様、なかなかのものだったのだが、前作のカーチェイスシーンは、次々と仲間がやられ、タンクローリーに続々と敵が群がるわ、タイヤはボウガンでパンクさせられるわで、圧倒的な絶望感の中で奮闘するマックスの悲壮感が胸を打ったわけだが、それに比べると、本作では、連結器を外すとかの使い古されたネタで、なんで機関車にしちゃったかなぁ、という大味な展開だった。
それにもまして、マックスが、子どものために身を挺して戦うという、ある意味で凡庸なヒーロー像にすり替えられているのが、前作を知る者としては、何とも残念である。

【5段階評価】2

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2012年6月26日 (火)

(794) マッドマックス2

【監督】ジョージ・ミラー
【出演】メル・ギブソン、バーノン・ウェルズ、ブルース・スペンス
【制作】1981年、オーストラリア

マッドマックス」の続編。「北斗の拳」をはじめ、荒廃した近未来の世界観の表現が、後の作品に多大な影響を与えた名作。

元警官のマックス(メル・ギブソン)は、荒廃した世界で、襲いかかる暴走族を倒してガソリンを手にして生きる日々を過ごしていた。
マックスは自分を襲おうとしたジャイロのパイロット(ブルース・スペンス)から、石油精製をしている集団の存在を知る。彼らは暴走族から身を守りながら石油の精製をしていた。
マックスは、ガソリンの入手と引き替えに、彼らが暴走族の包囲から逃れて新天地に向かうのを助けることにし、ガソリンを運ぶタンクローリーを基地内に運び込む。基地内の一族の長であるパッパガーロ(マイケル・プレストン)は、マックスにタンクローリーの運転を頼む。最初は拒絶し、基地を去るマックスだったが、暴走族に襲われ、基地に戻ったのを機に、運転を引き受けることにする。
基地を出たタンクローリーに暴走族が群がり、一族の人間が次々と命を落としていく。マックスに異常なライバル心をもつ暴走族の男、ウェズ(バーノン・ウェルズ)は、タンクローリーに乗り込んでマックスを襲うが、最後は暴走族のリーダー、ヒューマンガス(ケル・ニルソン)の車とマックスのタンクローリーとの正面衝突に巻き込まれ、命を落とす。タンクローリーは衝突の衝撃で横転する。そこに襲いかかろうとする暴走族たちだったが、タンクローリーに積載されていたのは赤茶けた土だった。基地にいた一族は、彼らを身替わりにして新天地に向かっていたのだった。

言葉を話さない野生児(エミル・ミンティ)、白ずくめの防具をまとった女戦士など、それぞれが特徴的。野生児の放ったブーメランをキャッチしようとして指が飛んでしまうと、周辺の仲間があざけり笑う。そんな描写が、常軌を逸した時代をうまく表現している。
原形をとどめないほど改造された車も独特で、カーチェイスシーンも迫力がある。

【5段階評価】4

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2012年6月25日 (月)

(793) Mr.& Mrs.スミス

【監督】ダグ・リーマン
【出演】ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー
【制作】2005年、アメリカ

夫婦になった二人の殺し屋を描いたアクション。

ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は、コロンビアのボゴダで運命的な出会いをして結婚。二人の真の職業は殺し屋だったが、互いにそのことは秘密にしていた。
しかし、あるとき、二人が共通のターゲットを狙い、互いを妨害する結果となったため、二人にそれぞれの組織から、邪魔した相手を48時間以内に抹殺するよう指令が下る。
一度は壮絶な殺し合いを演じる二人だったが、最終的に二人が選んだのは、互いを愛し合う道だった。48時間が経ち、組織から暗殺部隊が送られてくる。派手な銃撃戦が始まるが、凄腕の二人が協力し合って相手を蹴散らし、みごとに生き残るのだった。

観る前は、「ローズ家の戦争」のような、ど派手な夫婦げんかがテーマなのかと思っていたが、どちらかというと、夫婦での戦いは一時的なもので、むしろ夫婦で協力して生き残るところを描いている。アンジェリーナ・ジョリーの「トゥームレイダー」シリーズで鍛えたアクションは、さまになっていて、ブラッド・ピットもかっこいい。ストーリーよりも、爽快で派手なアクションを素直に楽しむ作品になっている。

【5段階評価】3

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2012年6月24日 (日)

(792) ワイルドシングス3

【監督】ジェイ・ロウイ
【出演】サンドラ・マッコイ、サラ・レイン、ブラッド・ジョンソン、ディナ・メイヤー
【制作】2005年、アメリカ

ワイルドシングス」第3作。どんでん返しがウリのエロティック・サスペンス。

義理の父親、ジェイ(ブラッド・ジョンソン)をレイプ犯に仕立てて400万ドルの価値のあるダイヤモンドを入手しようとする娘のマリー(サラ・レイン)。しかし、レイプの狂言をした女子学生のエレナ(サンドラ・マッコイ)が事件の首謀者で、共犯者は警察に勤める母親のクリスティン(ディナ・メイヤー)。彼女がかつて、ジェイにレイプされて身ごもったのがエレナだった。

大まかに言うとこんな感じのストーリーなのだが、本作もこれまで同様、学校での講義のシーンに始まり、仲の悪い二人の女子学生が実は共犯で、証拠をねつ造する男を巻き込んで完全犯罪を計画。

何年か経って前作や本作のストーリーを完全に忘れれば、純粋に楽しめるだろうが、これだけ同じ展開をすり込まれると、生まれ変わらないと忘れるのは無理かもしれない。

それと、共犯であることがばれてはいけない割に、電話で連絡を取りすぎだったり、シリーズ全体を通じて、突っ込みどころが多いのもワイルドシングス・シリーズの特徴だろう。
それでも、本作は、クリスティンが映画の冒頭でレイプ体験を語っており、あからさまに種明かしの種が堂々と観客の前に示されている訳で、推理物的には、非常にフェアで大胆な作品だとも言える。マンネリ化したシリーズではあるが、それぞれけっこう面白い。

【5段階評価】3

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2012年6月23日 (土)

(791) ワイルドシングス2

【監督】ジャック・ペレス
【出演】スーザン・ウォード、レイラ・アルシーリ
【制作】2003年、アメリカ

ワイルドシングス」の続編。劇場公開はしてない作品。

一作目同様、どんでん返しの繰り返しをウリにした作品で、ある意味では期待を裏切らないのだが、どんでん返しがウリの作品で期待を裏切らないのは、期待を裏切っているというパラドックスに陥っているのが、なんともかんとも。

まず、学校の講堂で学外の専門家(本作では検死官)を招いての講義があって、仲の悪い二人の女子学生がいて、でも実は二人はグルで、間に男がいて3Pのからみがあって、でも男は邪魔者として消されてしまって、と、「ワイルドシングス」とほとんど同じ展開。
一応、本作では、主人公を怪しむ保険屋が脅しをかけるという、当初の計画にないできごとがあったりするところは、違っている。しかし、1作目は、天才的な主人公の見事な計画的犯罪というカタルシスがあるのに対し、本作は、計画通りに進まないのでそういう興奮は薄い。

最後は、死んだと思っていた母親が生きていて、娘と二人で夫を亡き者にして莫大な遺産を入手。しかし、娘は母親にも毒を盛ったかのような意味深長なエンディングで幕を閉じる。

このシリーズ、あまり深読みせず、単純にストーリーを受け入れて、その都度起きるどんでん返しに素直に驚くのが、正しい楽しみ方な気がする。そういう意味では、ワイルドシングス1から3を一気に観た自分は、かなりよくない鑑賞の仕方をしたのかもしれない。
一気に観るとかえってつまらない、というシリーズものは、なかなかないので、そういう意味では貴重な作品だ。

【5段階評価】3

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2012年6月22日 (金)

(790) ワイルドシングス

【監督】ジョン・マクノートン
【出演】ケビン・ベーコン、マット・ディロン、デニス・リチャーズ、ネーブ・キャンベル
【制作】1998年、アメリカ

裁判の示談金を巡る男女の陰謀を巡るサスペンス。

これでもか、これでもか、と次々に起こるどんでん返しが、少々やりすぎで、後半になり、刑事のデュケ(ケビン・ベーコン)が首になったあたりからは、「どうせこいつもグルなんでしょ」と、思ってしまうし、二人でヨットに乗っていれば、死亡フラグは立ちまくるし、で、もはやどんでん返しの繰り返しのようでいて、実は予定調和の繰り返しの作品でもある。

とは言え、割と序盤で登場するボウデン弁護士(ビル・マーレイ)が、ロンバルト(マット・ディロン)に騙されて弁護を請け負っただけの役として登場し、中盤以降はいなくなるので、 「ビル・マーレイがチョイ役? 」と思いきや、きっちりラストで、真の黒幕、スージー(ネーブ・キャンベル)に示談金を渡すという、事件の全てを知る悪徳弁護士として登場するあたりは、予定調和ならではのスッキリ感だったりする。
個人的には、エンディングで、要所要所の種明かしのシーンを挿入し、観る側のモヤモヤをすっきりさせてくれるというサービス精神も嬉しい。当時27歳のデニス・リチャーズのハードな濡れ場も見所。
ネーブ・キャンベルは、「スクリーム」シリーズのヒロインとして有名。

【5段階評価】3

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2012年6月21日 (木)

(789) SPACE BATTLESHIP ヤマト

【監督】山崎貴
【出演】木村拓哉、黒木メイサ、山崎努、柳葉敏郎、緒形直人
【制作】2010年、日本

松本零士原作漫画の実写版映画化作品。

話としては、宇宙戦艦ヤマトの乗組員が、イスカンダルから放射能除去装置を手にして、ガミラスの攻撃を受ける地球を救うというもの。

しかしまあ、山崎努、西田敏行、橋爪功、柳葉敏郎と、並み居る名優を揃え、特撮をふんだんに使っておきながら、なんでこんな豪華な学芸会をやっちゃいました、みたいな作品になってしまったのか、逆の意味で監督のセンスに脱帽である。キムタクなんて、「今の台詞かんでたんじゃ? 」と思えるようなシーンもあったりするし、途中からどうでもよくなったんじゃないか、なんて心配もしたりして。

敵をやっつけたときの司令室のクルー、特に南部(矢柴俊博)のガッツポーズも、なんでこんな芝居なの、と見ているこっちがはずかしくなってしまうほどで、もう見てらんない。
まあ、現場的には周りに何もないセットの中で、「敵を倒して喜ぶシーン」とか言われてやらなきゃいけないわけだから、そりゃ身も入らんわな、とは思うが、最近の映画はCG合成があたりまえで、役者は、今まで以上にそのなりきりぶりを問われるわけなのだろうし、逆に言えばそれを感じさせない多くの作品の俳優の演技力は、すごいということでもある。

それにしても地球人は、捕獲した敵の戦闘機から飛び出した丸腰の宇宙人が、床に落ちて飛び跳ねて逃げただけで、問答無用で銃を乱射するわ、乗り込んだ敵の惑星では、群がる宇宙人を次々と撃ち殺すわ、考えてみればかなりの残虐非道ぶり。危なくなると古代進(木村拓哉)はアナライザーを放出し、アナライザーは突然人型ロボットに変身すると、無双系ゲームのように宇宙人の大量殺戮を開始し、それでも宇宙人にしがみつかれると自爆する。ひどいぜ地球人。
そもそも、ガミラス星人の描き方に、全く愛情が感じられないというか、ただただ地球人を殺戮しようと大量に群がる感情のない生命体として描いていて、「スターシップ・トゥルーパーズ」のインセクトの描き方より扱いがヒドい。
評価は限りなく2に近いが、まあ、そこそこの映像美に敬意を表して評価は3。

【5段階評価】3

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2012年6月20日 (水)

(788) ラスト・ボーイスカウト

【監督】トニー・スコット
【出演】ブルース・ウィリス、デイモン・ウェイアンズ、ノーブル・ウィリンガム、ダニエル・ハリス
【制作】1991年、アメリカ

元シークレット・サービスの探偵と元フットボーラー選手が巻き込まれる事件を描いたハードボイルド・アクション・サスペンス。

私立探偵のジョー(ブルース・ウィリス)は、友人から護衛の仕事の依頼を受ける。家に帰ると、その友人が妻のサラ(チェルシー・フィールド)と浮気をしていることに気付く。ジョーは怒りを抑えて友人を見送るが、友人の乗り込んだ乗用車が突如爆発する。
ジョーが引き受けた護衛の相手は、踊り子のコリー(ハル・ベリー)だった。コリーの恋人のジミー(デイモン・ウェイアンズ)は元フットボーラーで、ジョーを訝しむが、コリーは本当に殺し屋に機関銃で惨殺されてしまう。ジョーの友人も、コリーの護衛をいったん引き受けたことで、車に爆弾をしかけられたのだった。
コリーは、とある男を脅迫していた。その相手はフットボールチームのオーナー、マーコン(ノーブル・ウィリンガム)。彼は、ジョーと因縁のあるベイナード議員(チェルシー・ロス)とともに、アメフトを賭博の対象とする法案の成立を狙っていたのだ。
ジョーとジミーは調査を進めるが、ジョーの娘、ダリアン(ダニエル・ハリス)が、事件に首を突っ込み、マーコンの手先の殺し屋、マイロ(テイラー・ネグロン)の人質となってしまう。
ジョーとジミーも捕らえられるが、それまでのジョーの機転を見ていたジミーが、大芝居を打って相手の隙を突き、激しい銃撃戦の末、3人は脱出に成功。
マイロは、マーコンに金を要求していたベイナード議員を暗殺しようとするが、ジョーはそれを阻止。マーコンは、爆弾の仕掛けられた偽物のトランクを自宅に持ち帰ったために、爆死してしまう。事件を解決したジョーは、妻のサラとの愛情を取り戻し、ジミーはジョーの相棒となることを決めるのだった。

ブルース・ウィリスの皮肉たっぷりの台詞と犯人との駆け引きが見所。
序盤、ハル・ベリーが出てきて、おっと思うまもなく、機関銃で見事な殺されっぷりを披露。ちょい役だった。
登場人物が多めで、過去も含めて若干複雑な人間関係が描かれているが、さほど混乱することはなく、話の運び方は巧み。この手の映画らしく、主人公はなかなか殺されないわけだが、ハラハラドキドキ感はなかなかのもの。子供が活躍しちゃう(捕らえられたジョーに、ぬいぐるみに隠した拳銃を手渡す)のは、ちょっとやりすぎかもしれない。

【5段階評価】3

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2012年6月19日 (火)

(787) ラッシュアワー2

【監督】ブレット・ラトナー
【出演】ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、ジョン・ローン、チャン・ツィイー
【制作】2001年、アメリカ

ラッシュアワー」の続編。偽札を巡る香港マフィアとの対決を描く。

序盤、竹でできたビル工事の足場をよじ登ってのアクションシーンがあり、「プロジェクトA2 史上最大の標的」を彷彿とさせ、ちょっと楽しい。また、カジノのコイン受渡窓口のような狭い隙間を、ジャッキー・チェン演じるリー捜査官が一瞬ですり抜けるシーンも、ジャッキー・チェンの映画らしい小技が効いていた。

しかし、その他については、ジョン・ローンやチャン・ツィイーなどの名優を揃えてはいるものの、アクションシーンは大味で、マフィアのボス、リッキー・タン(ジョン・ローン)はビルから転落死、右腕のフー・リ(チャン・ツィイー)は爆弾を持って自爆。最後の自爆なんかは、単にジャッキーとクリス・タッカーが、ビルからロープを伝って逃げるというクライマックスにつなげるためだけの設定で、ほとんど自爆の必然性がない。派手なだけの特撮ではあるが、「ラッシュアワー3」の国旗をパラシュートにして飛んだりするのと同様、ある意味では「ラッシュアワー」シリーズらしい仕上がりとも言えるだろう。

【5段階評価】3

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2012年6月18日 (月)

(786) シコふんじゃった。

【監督】周防正行
【出演】本木雅弘、竹中直人、柄本明、清水美沙、田口浩正
【制作】1992年、日本

大学の弱小相撲部の活躍を描いたコメディ。

教立大学の軽薄な大学生だった山本秋平(本木雅弘)は、単位ほしさに、穴山教授(柄本明)の依頼で相撲部の助っ人になる。部員は青木富夫(竹中直人)一人だけの弱小部で、太っているだけの田中豊作(田口浩正)と、秋平の弟でやせぎすの春雄(宝井誠明)を引き入れ、試合に出るが、結果は惨敗。OBに罵倒され、秋平は次は絶対勝ってやる、と反発してしまう。
富夫と秋平は、外国人のスマイリー(ロバート・ホフマン)を勧誘し、猛特訓に挑む。
そして大会の日。春雄と豊作が勝ち、まわしの下にスパッツを履いたスマイリーが不戦敗で富夫が惨敗、しかし秋平が敵の大将に勝って3-2で勝利する、という展開が続く。
最終戦はライバルの北東学院大学。勢いに乗りたかった秋平たちだが、初戦、春雄が腕を骨折して敗退。続く豊作も目をつぶって突進したため、いなされて敗れてしまう。残るは、ここまで一度も土俵に上がっていないスマイリーと、全く相手に歯の立っていない富夫。そして秋平の相手は、相撲二段の実力者(宮坂ひろし)。
万事休すに思えたそのとき、ついにスマイリーがスパッツを破り捨てて土俵に上がり、会心の勝利。しかし富夫は、緊張の余り、いつもの下痢の症状が出てしまう。とても勝てそうにないと思われたが、立ち会いの瞬間、尻に緊張の走った富夫が思わずのけぞると、富夫の頭が相手のあごに直撃。相手の腰砕けで富夫が勝ってしまう。
続く大将戦では、こらえにこらえた秋平が、最後は相手の左足を取って土俵の外に寄り切り、秋平たちは三部リーグで見事に優勝する。
そして二部との入れ替え戦。春雄が骨折していたため、7人制の入れ替え戦では人数不足となり、出場が危ぶまれたが、春雄に憧れてマネージャーになった間宮正子(梅本律子)が、代わりに試合に出たいと宣言。秋平の友人、アメフト部の達雄(松田勝)も加わり、6人で試合に臨む。
初戦、正子は胸を隠すサポーターをつけて土俵に上がる。白熱した善戦もむなしく、力尽きた正子は土俵下に転落。しかし、正子の奮闘を見て、教立大学の部員たちの心に熱いものが走る。
続くスマイリーは快勝。達雄は敗れるが、豊作が神に祈りを捧げ、目を見開いて相手に突進。電車道で相手を土俵際に追い込むと、がむしゃらながぶりよりで勝利。そして、富夫までが、落ち着いた仕切りから、猫だましで相手の懐に潜り込むと、相手の力を利用して内無双を決めるという、小兵力士のお手本のような見事な相撲で巨漢の相手を倒す。
そして大将戦。秋平も熱戦を繰り広げ、最後は相手とほぼ同時に倒れ込む。それまで秋平にかみつかれてばかりいた審判(片岡五郎)だったが、秋平にニヤッと気っぷのいいほほえみを投げかけると、秋平に勝ち名乗りを上げる。教立大学の二部昇格が決まった。
しかし、各部員たちはそれぞれの道を歩んでいく。一人、残された秋平がシコを踏んでいると、穴山教授の研究室の院生、マネージャーの川村夏子(清水美沙)が部室を訪れる。二人で仲良くシコを踏むシーンで映画は終わる。

細かいところまで演出の行き届いた、非常に完成度の高い作品。数え上げるときりがないが、上でも書いた、さんざんいがみあったにもかかわらず、秋平の努力を認め、公平に判定を告げる審判や、一度も勝ったことがないのに内無双が得意技だと言う、口だけが達者の富夫が、最後に猫だましから内無双という決め技を見せるシーン。いいガタイをしていながら、急遽、助っ人で入ったアメフト部の達雄がなすすべなく敗れるのも、練習を積み重ねたものだけが勝利を手に入れることができる、ということを雄弁に物語っている。
周防監督は、「Shall we ダンス? 」でも竹中直人や田口浩正を個性的な脇役として起用。柄本明も重要な役所で出演しており、共通点が多い。本木雅弘や清水美沙、宮坂ひろしも、ちょっとした役で出演している。

【5段階評価】5

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2012年6月17日 (日)

(785) バカヤロー! 私、怒ってます

【監督】渡辺えり子、中島哲也、原隆仁、堤幸彦
【出演】相楽晴子、安田成美、大地康雄、小林薫
【制作】1988年、日本

思わずバカヤローと叫んでしまう場面をオムニバスで綴った作品。

恋人(伊原剛志)から厳しすぎる文句を言われ続ける女性(相楽晴子)や、家が遠くて終電が早いことを理由に恋人(大石守)にふられる女性(安田成美)、理不尽な客(布施博)に車内でいちゃつかれるタクシー運転手(大地康雄)、上司(小林稔侍)に英語ができないことを責められるサラリーマン(小林薫)などが登場。

いずれも最後はバカヤローと叫んで事態は好転。基本的にハッピーエンドである。RCサクセションの「サン・トワ・マ・ミー」もいい感じで、難しいところなく楽しめる作品。
次作は「バカヤロー!2 幸せになりたい。」だが、こちらはちょっとひねりすぎていて、1作目の本作の方が面白かった。

渡辺えり子は、渡辺えりに改名していて、監督としてよりは、「Shall we ダンス? 」など、女優として有名だろう。
中島哲也は、「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」などを手がけた監督。
原隆仁は、「夜逃げ屋本舗」シリーズや「お墓がない! 」などを手がけた監督。
堤幸彦は、「20世紀少年」シリーズや、「BECK」などを手がけた監督。

【5段階評価】3

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2012年6月16日 (土)

(784) リトルショップ・オブ・ホラーズ

【監督】フランク・オズ
【出演】リック・モラニス、エレン・グリーン、レビー・スタッブス
【制作】1986年、アメリカ

1960年の同名映画のリメイク。人食い植物に翻弄される主人公をコミカルに描くミュージカル映画。

花屋の店員、シーモア(リック・モラニス)は、店主のマシュニク(ビンセント・ガーディニア)に、客の入りが少ない、と責められ、たまたま入手した謎の植物をショーウィンドウに置く。そのとたん、店は大繁盛。
彼は植物にオードリーII(レビー・スタッブス)と名付け、育てようとするが、その植物は人の血で生長するのだった。シーモアは、花屋の同僚の女性、オードリー(エレン・グリーン)が、恋人のオリン(スティーブ・マーティン)に暴力を受けているのを知る。彼はサディストの歯医者だった。シーモアは、オードリーIIにそそのかされ、オリンを殺そうと拳銃を持って歯医者に行くが、オリンは麻酔ガスと笑気ガスを同時に吸って興奮し、勝手に息絶えてしまう。シーモアはオリンの死体を斧で切り刻んでオードリーIIに与える。シーモアがオリンに斧を振るっているのを目撃したマシュニクもまた、オードリーIIに食べられてしまう。
シーモアは有名人になるが、オードリーIIは手がつけられないほど巨大化してしまう。彼はオードリーと暮らすことを決意し、オードリーIIを倒そうとする。オードリーIIは宇宙から来たモンスターだったが、最後はシーモアによって感電させられ、爆死する。シーモアとオードリーは幸せに暮らすのだった。

タイトルに「ホラー」とあるので、プチ恐怖映画のような内容かと思ったが、完全にコメディ・ミュージカルだった。アニメと融合するシーンもちょっとだけあって、そういう意味では「メリー・ポピンズ」とも共通点があったりする。個人的には本作の方が面白かった。
ゴーストバスターズ」のビル・マーレイも、マゾの患者というちょい役で出演している。

【5段階評価】3

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2012年6月15日 (金)

(783) メリー・ポピンズ

【監督】ロバート・スティーブンソン、ハミルトン・S・ラスク
【出演】ジュリー・アンドリュース、ディック・バン・ダイク、デビッド・トムリンソン
【制作】1964年、アメリカ

実写とアニメを融合させたディズニーのミュージカル映画。

銀行に勤める厳格な父親、ジョージ・バンクス(デビッド・トムリンソン)が、新しい子守、メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)を雇う。彼女は魔法が使え、友人のバート(ディック・バン・ダイク)と子ども達を楽しませる。
彼女の天衣無縫な振る舞いに顔をしかめていたジョージも、最後は陽気な父親になる。

実写とアニメの融合が楽しく、今で言うCG合成との共演のような感じ。ただ、ちょっと歌が長く、話が間延びしていて、退屈気味だった。
チムチムニー、チムチムニー、チムチムチェリー、という歌は、この映画に登場する。

【5段階評価】2

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2012年6月14日 (木)

(782) ルパン三世 バビロンの黄金伝説

【監督】鈴木清順、吉田しげつぐ
【出演】山田康雄(声)、カルーセル麻紀(声)、河合奈保子(声)
【制作】1985年、日本

劇場版「ルパン三世」第3作。

世界中の金を集めて作られた財宝を狙って、ルパン三世(山田康雄)とマルチアーノ(カルーセル麻紀)が争う。

序盤、ラスベガスにある顔の形の巨大な看板の中で、ルパンと銭形警部(納谷悟朗)がバイクで鬼ごっこをする。このシーンが無駄に長くて、何だろうなこの作品は、と思っていると、全般的にこんな感じ。ストーリー性は希薄で、どちらかというと、ドタバタアクション映像の連発で観客を楽しませようという作品である。

最終的には、金でできた巨大なバベルの塔がニューヨークの地中に眠っていて、それを宇宙人だったロゼッタ(河合奈保子)が取り戻そうとし、それをルパンが阻んで金の塔が粉々になって海中に落下していくという、何とも意味不明な落ち。
ルパン三世 カリオストロの城」がいかに名作だったかを再認識できるという意味では、観た甲斐があったかもしれない。

【5段階評価】2

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2012年6月13日 (水)

(781) 名探偵コナン 紺碧の棺

【監督】山本泰一郎
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、林原めぐみ(声)
【制作】2007年、日本

劇場版「名探偵コナン」シリーズ第11作。トレジャーハンターの狙う財宝をテーマにした作品。

仲間とともに孤島に訪れたコナン(高山みなみ)たちは、トレジャーハンターたちが海に沈む財宝を狙っていることを知る。ハンターの一人が、何者かに仕込まれた魚の血のせいで、鮫に襲われ、死亡する。トレジャーハンターたちは、毛利蘭(山崎和佳奈)と友達の園子(松井奈桜子)を人質に取り、宝を狙う。一方のコナンも、島の役場の職員、岩永(堀内賢雄)が仕掛けたの宝探しの暗号を手がかりに、宝に迫る。蘭と園子を亡き者にしようとしていたトレジャーハンターたちだったが、コナンの放ったサッカーボールによって気絶する。
トレジャーハンターに魚の血を仕込んでいたのは、岩永だった。彼は、伝説の女海賊、アンとメアリーの残した宝の謎を解くため、トレジャーハンターの行動を邪魔しつつ、コナンをつけていたのだ。
結局、謎のお宝とは、女海賊が残していた海賊船だった。海賊船は300年の時を経て、海上に姿を現すが、直後に崩壊し、海の藻屑となるのだった。

海底で絶体絶命の危機に陥るコナンが、鎖のかけらを蹴り上げ、放つ火花でたまったメタンガスを爆発させ、岩盤を破壊して海賊船ごと浮上しようというシーンは、ちょっとハラハラドキドキした。全体的には、少々小粒な印象だった。

【5段階評価】3

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2012年6月12日 (火)

(780) K-20 怪人二十面相・伝

【監督】佐藤嗣麻子
【出演】金城武、仲村トオル、松たか子、國村隼
【制作】2008年、日本

パラレル・ワールドを舞台に、怪人二十面相の事件に巻き込まれるサーカス団員の活躍を描いた作品。

サーカス団員の遠藤平吉(金城武)は、怪人二十面相(鹿賀丈史)にだまされ、怪人二十面相に仕立てられてしまう。泥棒集団に助けられた兵吉は、源治(國村隼)の協力のもと、盗賊としての力をつけていく。
平吉は、明智小五郎(仲村トオル)の許嫁である令嬢、羽柴葉子(松たか子)が、怪人二十面相に襲われているところに通りかかり、彼女を救い出す。
怪人二十面相は、電磁波を集中させて施設を破壊する装置の略奪を企んでいた。兵吉は明智小五郎と協力して、施設が悪巧みに使われないよう、破壊を試みるが、現れた怪人二十面相に妨害される。
怪人二十面相のマスクの正体は、明智小五郎だった。彼は二十面相と小五郎の二人の役割をこなす自作自演で、これまで悪事を働いてきたのだった。
二十面相は平吉の持っていた銃を奪い取って彼を撃ち殺し、世界中の発電施設を破壊しようとするが、装置はなぜか二十面相のいる場所に照準を合わせた。平吉の銃はサーカス用の血糊が飛び出す銃で、源治が前もって装置に細工をしていたのだった。
二十面相は装置ごと爆発に巻き込まれ、平吉は葉子の操縦するジャイロに助けられる。
平吉に恋した葉子は、平吉について行きたいと告げるが、平吉は得意の技で葉子の前から姿を消すのだった。

「マスク・オブ・ゾロ」と「バットマン」を合わせたような、パクリ感満載の作品ではあるが、ストーリーはしっかりしていて、結構面白かった。平吉が盗賊としての特訓を積み、超人的な身のこなしを見せるところは、「007 カジノ・ロワイヤル」同様、パルクールを取り込んだ見応えのある映像になっていて、ただのチャンバラではない迫力があった。

【5段階評価】4

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2012年6月11日 (月)

(779) 下妻物語

【監督】中島哲也
【出演】深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、樹木希林
【制作】2004年、日本

茨城県下妻市を舞台に、二人の少女のアツい友情を描いた青春コメディ。

ロココ調のロリータファッションに心酔している竜ヶ崎桃子(深田恭子)は、父親(宮迫博之)の作ったバッタものの商品をきっかけに、地元のヤンキー、白百合イチコ(土屋アンナ)と知り合う。
イチコの本名がいちごであることがばれたりしつつ、二人の間にはいつしか深い友情が芽生える。いちごは、尊敬する先輩の引退のはなむけとして、伝説の刺繍屋を探すが見つからず、桃子が刺繍役を買って出る。
いちごは桃子への友情をさらに深めるが、落ち込む桃子を助けるため、族の集会をサボったため、けじめを取らされるハメになる。そこに桃子が駆けつけ、ハッタリでいちごをとりまくヤンキーをひれふさせるのだった。

ストーリーはともかく、アニメやら何やら、何でもありの手口で観客の興味を引こうとする監督の作戦は、「嫌われ松子の一生」にも通じる。観客を楽しませようという精神に満ちた、なかなか面白い作品だった。

【5段階評価】4

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2012年6月10日 (日)

(778) フラッシュダンス

【監督】エイドリアン・ライン
【出演】ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー
【制作】1983年、アメリカ

ダンサーを目指す少女が主人公の青春映画。当時のダンス・シーンを彩る名作。

18歳の少女、アレックス(ジェニファー・ビールス)は、バレエダンサーとなる夢を追いながら溶接工をしていた。
彼女に一目惚れした溶接工の責任者、ニック(マイケル・ヌーリー)は、彼女を食事に誘い、二人は恋人となる。
アレックスは、バレエ養成所のオーディションに挑もうとするが、独学であるため、尻込みしてしまう。
ニックは元妻を使ってオーディションを受けられるよう裏で手配をするが、それがアレックスにばれ、一時は険悪な仲になってしまう。しかし、彼女を応援していたハンナ(リリア・スカラ)の死を乗り越え、オーディションに挑戦。
バレエとはまったく違うダンスだが、彼女のダンスは審査員の心に響く。手応えを感じた彼女は、朗報を待つニックの胸に飛び込むのだった。

公開当時20歳のジェニファー・ビールスの魅力が全開。純粋にダンスだけのシーンもあって、イメージビデオのようなところもある。オーディションでのダンスシーンは胸が熱くなった。歌や踊りの魂を揺さぶる力を再認識できる作品。

【5段階評価】3

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2012年6月 9日 (土)

(777) ロボコップ3

【監督】フレッド・デッカー
【出演】ロバート・バーク、ナンシー・アレン、ジョン・キャッスル、マコ岩松、ブルース・ロック
【制作】1993年、アメリカ

ロボコップ2」の続編。

オムニ社は、日本企業のカネミツ・コーポレーションに、新都市建設のための住民立ち退きを命じられ、リハッブという武装部隊を使って実力行使に出ていた。ロボコップとなったマーフィ(ロバート・バーク)は、オムニ社のやり方に納得がいかず、命令を無視して行動するようになる。マーフィは相棒のルイス(ナンシー・アレン)とともに、オムニ社に対するレジスタンス組織の味方につくが、ルイスはリハッブの隊長マクダゲット(ジョン・キャッスル)に撃ち殺されてしまう。
カネミツ社長(マコ岩松)は、忍者型のロボット、オートモ(ブルース・ロック)を送り込み、ロボコップを倒そうとするが、マーフィはそれを何とか退ける。
最後はレジスタンス組織と警官達が手を組み、リハッブと戦う。レジスタンス側は劣勢となるが、ロケットを装着したロボコップが現れ、形勢は逆転。ロボコップは本社で指揮を執っていたマクダゲットのもとに飛ぶ。そこでは2体のオートモがロボコップに襲いかかるが、レジスタンスの天才少女、ニコ(レミー・ライアン)がオートモを同士討ちさせる。ロボコップは再度、ロケット装置をつけ、ロボコップの修理をしてくれたラザラス博士(ジル・ヘネシー)とニコの2人を助け、マクダゲットはオートモの自爆に巻き込まれて死亡する。
街を救ったロボコップのもとに、カネミツ社長が現れる。彼はロボコップに深々とお辞儀をするのだった。

忍者ロボット、オートモが秀逸で、やられ方はけっこうコミカルだったりするのだが、シュワちゃん演じるターミネーター以上にサイボーグっぽくて、こういうロボットほしいな、と思ってしまった。フィギュアぐらいありそうだが、見たことない。
最後のカネミツ社長のおじぎも、日本人の礼節を神格化したようで、日本企業をただの悪役にしない、粋な終わり方だった。

ちなみに、オートモの内部モニタ映像に登場するメニューには、「コマンド」、「ロード バイオス」、「バイオス システム チェック」、「ラム チェック」、「バイオカム インターフェイス」、「バラメーター」(おしい)、「メモリー セット」、「システム チェック」といった、けっこうそれらしい項目が並んでいる。倒すときは、「戦闘」、「起動」、「刀」といった命令が選択されていた。

【5段階評価】5

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2012年6月 8日 (金)

(776) アンタッチャブル

【監督】ブライアン・デ・パルマ
【出演】ケビン・コスナー、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア
【制作】1987年、アメリカ

禁酒法時代のギャング、アル・カポネと財務省捜査官との戦いを描いた作品。

財務省捜査官のエリオット・ネス(ケビン・コスナー)は、腐敗に満ちたシカゴ警察で、ギャングのアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)の逮捕に挑む。最初は失敗に終わるが、落ち込んでいたときに出会った初老の警官、ジム・マローン(ショーン・コネリー)を説得し、仲間にする。二人は新米刑事のジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)と、財務省経理課から派遣されたオスカー・ウォーレス(チャールズ・マーティン・スミス)とともに、一度踏み込めば戻れない、ギャング掃討の一歩を踏み出す。
郵便局や橋の上での密売現場を押さえ、手柄を挙げる4人だったが、刑事に変装した殺し屋が職場に入り込み、証人とオスカーが殺され、やがてマローンも殺害される。
マローンは、死ぬ間際、駆けつけたネスに、アル・カポネの経理係の乗る列車を告げる。ネスはストーンと駅に向かい、激しい銃撃戦の末、経理係を確保する。
アル・カポネの裁判の傍聴人席に、拳銃を持った男がいたため、ネスはその男を取り調べる。男の持っていたマッチに、マローンの住所が書いてあったことから、この男が殺し屋だとネスは確信。男もばれたことに気付いて逃走するが、最後は怒りに燃えたネスの手により、ビルの屋上からたたき落とされて死亡する。
アル・カポネは、陪審員を買収し、無実を勝ち得ようとするが、それに気付いたネスは、裁判官に、あなたの名前もアル・カポネの不法取引のリストの中にあった、と脅し、陪審員を総入れ替えさせる。それによりアル・カポネは有罪となる。ネスのチームは解散となり、ネスはストーンと固い握手を交わして別れる。その手にはマローンの遺品のカギが握られていた。

駅の階段を落ちていく乳母車の転倒を防ぎながら、ネスとストーンがアル・カポネの手下と銃撃戦を繰り広げるシーンが、何と言っても印象的。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「ゴッドファーザー」シリーズの画面や雰囲気の暗さに比べて、比較的画面が明るいので、凄惨なアクションでありながらも、前向きな印象がある。
にしても、ロバート・デ・ニーロとかアンディ・ガルシアとか、ギャング映画ってキャストが偏るのだろうか。

【5段階評価】4

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2012年6月 7日 (木)

(775) シャーロック・ホームズ

【監督】ガイ・リッチー
【出演】ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング
【制作】2009年、イギリス・アメリカ・オーストラリア

コナン・ドイル原作の推理小説をモチーフにしたアクション・サスペンス。推理だけでなく、アクションシーンが大きな見どころになっている。

本作のシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)は、探偵明晰な頭脳を持ち、特に格闘の場面においてその才能を発揮するが、常識感覚には疑問符のつく男として描かれている。
彼は助手のワトソン(ジュード・ロウ)とともに、黒魔術で女性の連続殺人を行っているブラックウッド卿(マーク・ストロング)の逮捕に協力。ブラックウッド卿は絞首刑に処され、医師のワトソンが死亡を確認するが、埋葬された墓からよみがえってしまう。
ホームズのもとに、元恋人のアイリーン(レイチェル・マクアダムス)が訪れ、ある男の捜索を依頼する。ホームズは様々な調査を通じて、ブラックウッド卿復活の謎に挑む。
ブラックウッド卿は、看守を買収して、絞首刑の際、体重を腰で支えられるようベルトを施し、仮死状態になる薬品を使ってワトソンの目を欺いていた。ホームズは、ブラックウッド卿の魔術のタネを全て解き明かし、建設中のロンドン橋の上で対決する。最後はブラックウッド卿の首に縄が巻き付いて落下し、今度こそ絞首刑が実現するのだった。

スローモーションを多用したアクションシーンに見応えがある。特に、ワトソンがブラックウッド卿の仕掛けたトラップにひっかかって大爆発が起き、ホームズが巻き込まれるシーンは圧巻。
ラストでは、事件の黒幕にモリアーティ教授がいることをほのめかして映画は終わる。続編を期待させる終わり方である。
謎解きも一応あるので、それなりにはすっきりするが、個々のトリックが小粒でぶつぎれ感があった。薬の力で死んだように見せかけたというのも、ちょっと強引だった。

【5段階評価】3

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2012年6月 6日 (水)

(774) 第9地区

【監督】ニール・ブロムカンプ
【出演】シャルト・コプリー、デビッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ
【制作】アメリカ・南アフリカ・ニュージーランド

難民となったエイリアンの移住計画を任された男を描いた作品。

ヨハネスブルグ上空に宇宙船が漂着。中には難民化したエイリアンがおり、地球側は軍事企業が母体となったMNUという組織を作り、エイリアンを管理する。
エイリアンは第9地区と呼ばれるスラム街に住まわされていたが、地球人との小競り合いが頻発したことから、移住計画が立ち上がる。計画を任されたビカス(シャルト・コプリー)は、計画遂行中、エイリアンの一人、クリストファー・ジョンソン(ジェイソン・コープ)が20年かけて作成した黒い液体を浴びてしまう。
それにより、彼の左手はエイリアンの手のようになってしまう。MNU社は彼を捉え、彼が、エイリアンでなければ作動させることのできない高性能の武器を扱えることを確認すると、彼を解剖しようとする。
ビカスはMNU社を抜け出し、第9地区に逃げ込む。妻との平穏な暮らしを望んでいたビカスは、クリストファー・ジョンソンから、黒い液体があれば手を治せると聞き、クリストファー・ジョンソンとともにMNU社に再度侵入し、それを奪還する。しかし、クリストファー・ジョンソンは、MNU社で人体実験されている仲間を救うため、黒い液体をビカスの手の治療ではなく、母星への帰還に使うので、手の治療は3年待ってくれ、とビカスに告げる。ビカスは猛烈に反対する。
そんな彼らを追って、MNUに所属する好戦的な大佐のクーバス(デビッド・ジェームズ)がヘリで突入してくる。ビカスとクリストファー・ジョンソンはエイリアン用の機体に乗り込み、上空に待機している母艦に戻ろうとするが、クーバスらは機体を打ち落とす。ビカスはクリストファー・ジョンソンとその子どもを助けるため、パワードスーツのような戦闘マシンに乗り込み、単身でクーバスの部隊に応戦する。クリストファー・ジョンソンは、3年後に必ず戻ると約束し、母艦に戻る。
ビカスの応戦もむなしく、彼の乗り込んだ戦闘マシンは破壊される。クーバスは彼の息の根を止めようとするが、そこに複数のエイリアンが現れてクーバスを取り囲み、彼の体を引きちぎってしまう。
こうしてビカスは消息不明となる。彼はエイリアンの姿となり、クリストファー・ジョンソンの再来を待つのだった。

ドキュメンタリー風の展開、監視カメラの映像などを織り交ぜた編集により、独特のリアリティを醸し出している。特撮も極めて自然。
エイリアンと地球人との大戦争、というわけでもなく、一人の男の戦いがテーマとなっており、この手のSFものとしては、若干、ストーリーが矮小というか、わくわくする感じがないので、評価は3にしたが、よくできた作品だった。
作中では「エビ」という蔑称で呼ばれるエイリアンは、FFXIのアンティカにそっくり。左手だけがエイリアンになってしまうところを見て、「ゴッドハンド洋一かよ」と思ったのは私だけではあるまい。

【5段階評価】3

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2012年6月 5日 (火)

(773) クローサー

【監督】マイク・ニコルズ
【出演】ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライブ・オーウェン
【制作】2004年、アメリカ

4人の男女の恋の行く末を描いた作品。舞台作品の映画化。

ロンドンの街角で、ジャーナリストのダン(ジュード・ロウ)とストリッパーの女性(ナタリー・ポートマン)が出会う。公園で彼女はアリスと名乗る。二人はつきあい始める。
ダンはアリスを主人公にした本を執筆し、写真家のアンナ(ジュリア・ロバーツ)に出会う。ダンはアリスがいながら、アンナに好意を伝える。
ある日、ダンは女性になりすまして、チャットで医者のラリー(クライブ・オーウェン)と猥談をする。ダンはラリーと会う約束を交わし、アンナとの会話をもとに、場所として水族館を指定する。ダンはそれをすっぽかすが、その場にいたアンナがラリーと出会い、それをきっけかに二人はつきあい始め、結婚を決める。
アンナの個展で4人は出会う。それを機に、ダンとアンナの密会が始まる。ダンはアリスにそれを告げ、アリスはダンのもとを去る。アンナもまた、ラリーとの離婚を決意する。ラリーはアンナのもとを去り、ストリップ場でアリスと再会する。ラリーはアリスに愛を告げる。
アンナはダンと一緒になるため、ラリーに離婚を要求。ラリーは離婚届にサインする代償として、最後の性交渉を彼女に求め、彼女は応じる。しかし、それを知ったダンはアンナに対する熱が冷めてしまう。
ダンとアリスは再び交際を始めるが、二人でバカンスに出かけようという直前、アリスはダンに対する愛情が冷め、彼を突き放す。アリスは単身、祖国のアメリカに戻り、アンナは別の男とベッドをともにする。
ダンはアリスと出会った公園に再び訪れる。そこにあるモニュメントに、彼はアリスの名を見つけ、彼女がずっと偽名でダンと付き合っていたことを知るのだった。

一風変わった出会いの場面が濃密に描かれる一方、交際に至る過程は大胆にカットされ、次のシーンでは二人は恋人同士になっている。序盤では、出会いの時と交際中の時とでアリスの髪型が変わっていたので、ダンはアリスに似た恋人と付き合っているのかと勘違いしてしまうほどだった。
会話の内容が性的にどぎつい(俺よりセックスはうまかったのか、とか、イッたのか、とか)ので、日本ではR15指定だったらしいが、映像は強烈ではない。

【5段階評価】3

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2012年6月 4日 (月)

(772) スイス・マシーン

【監督】ピーター・モーティマー、ニック・ローゼン
【出演】ウエリ・シュテック
【制作】2010年、アメリカ

アイガー北壁のような急峻かつ危険な山を一人で、しかも、普通の人なら何日もかけて登るところを、軽装で3時間ほどで登ってしまう若き登山家を捉えたドキュメンタリー。

男の名前はウエリ・シュテック。彼の仲間たちが彼のすばらしさを語る。また、彼自身、他人との戦いではなく、完璧に登ることを目指し、トレーニングに励むストイックな悦びを語る。
彼は、それまで4時間50分が最短記録だったアイガー北壁の登頂に挑み、3時間50分という記録を出す。周囲は驚くが、彼は満足していなかった。彼はトレーニングを積んで再挑戦し、2時間47分という驚異的な記録をたたき出す。

映像では、「こんなの落ちたら絶対死ぬだろ」というようなところを、躊躇なく登っていくシーンが続く。こういう世界があるのか、ということを知ることのできた作品だった。

【5段階評価】3

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2012年6月 3日 (日)

(771) 6デイズ/7ナイツ

【監督】アイバン・ライトマン
【出演】ハリソン・フォード、アン・ヘッチ、デビッド・シュワイマー
【制作】1998年、アメリカ

無人島に不時着した男女の恋を描いたコメディ。

雑誌社で働くキャリアウーマンのロビン・モンロー(アン・ヘッチ)は、恋人のフランク(デビッド・シュワイマー)に誘われ、南国のマカテア島に旅行に出る。目的地の孤島に行くため、2人はクイン(ハリソン・フォード)の操縦するおんぼろセスナに乗り換える。
フランクからのプロポーズを受け、幸せの絶頂にいるロビンのもとに、編集長からの電話がかかり、仕事でタヒチに飛んでほしい、と頼まれてしまう。断り切れない彼女はフランクを説き伏せると、クインのもとを訪れ、700ドルでタヒチまで飛んでほしいと頼む。
クインは了承するが、飛び立ってしばらくすると周りに厚い雲が立ちこめ、戻ろうとする彼のセスナに雷が直撃。計器類や無線が使えなくなり、そのまま無人島に不時着してしまう。
不時着の際、車輪が岩にぶつかって破損したため、帰る手段のなくなった二人は、険悪な関係のまま、島で夜を明かす。翌日、二人は別の船を見つけて助けを求めに行くが、その船は海賊船で、彼らは逆に命を狙われる羽目に。断崖から飛び降り、なんとか助かった二人は、木に引っかかった旧日本軍の戦闘機を発見。クインは、そのフロートをとりはずし、自分のセスナに取り付けることを思いつく。二人で協力してそれに成功したとき、海賊が二人めがけて大砲を撃ち始める。急いで準備をする二人だったが、クインが大峰の爆撃に巻き込まれ、けがをしてしまう。それでもなんとか飛行に成功。海賊船は大砲を自分の真上に撃ってしまったため、自爆してしまう。
飛行に成功したものの、クインはけがで意識がもうろう。ロビンは、気を失う前のクインが教えた通りに操縦し、なんとかマカテア島までたどり着く。
心配したフランクが彼女のもとに駆け寄るが、ロビンはクインの存在が気になり始めていた。病院のクインを見舞いに行くロビンだったが、クインは、やりたいことの違う二人が一緒になってもうまくいかないとロビンに話し、ロビンは彼のもとを立ち去る。
それでももやもやの晴れない彼女は、帰りの飛行機の搭乗前、フランクに婚約を解消しようと告げる。フランクはロビンのいない間に、グラマラスな美女、アンジェリカ(ジャクリーン・オブラドーズ)と浮気しており、それが原因かと思い込むが、そうではなかった。ロビンはクインが気になっていることを正直に告げるが、フランクはおまえも浮気をしていたのか、とゲスな勘ぐりをしたため、ロビンはフランクへの愛が一気に冷める。
ロビンが飛び立とうとしている空港に、けがをした腕を固定したクインが現れ、ロビンを探し始める。しかしニューヨーク行きの飛行機は離陸してしまっていた。呆然とそれを見送るクインの視界に、飛行機に乗らずに戻ろうとするロビンの姿が入る。二人は熱い抱擁を交わすのだった。

肩の凝らない、飽きずに楽しめる作品だが、ハリソン・フォードの主演にしては、あまり見所のない作品だった。「ファンボーイズ」には、本作を茶化すようなシーンがあるらしい。

【5段階評価】3

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2012年6月 2日 (土)

(770) 殺人魚フライングキラー

【監督】ジェームズ・キャメロン
【出演】トリシア・オニール、ランス・ヘンリクセン、スティーブ・マラチャック
【制作】1981年、アメリカ・イタリア

動物パニック映画、「ピラニア」の続編。「タイタニック」や「アバター」の監督を務めた巨匠、ジェームズ・キャメロンの初監督作品。

夫と別居中のアン(トリシア・オニール)はホテルでダイビングのインストラクターをしていた。あるとき、観光客の一人が彼女のツアー中に死亡。死体置き場に忍び込んで調べると、体に強靱なあごでかみつかれた跡があった。彼女に言い寄ってきた男、タイラー(スティーブ・マラチャック)は、軍がピラニアとトビウオを掛け合わせて生み出した殺人魚の調査をしており、彼女に深入りするなと告げるが、アンはホテルの支配人に、マリンレジャーを全て中断するよう進言。しかし、支配人は聞き入れなかったため、夜のビーチで惨劇が起きる。
アンはタイラーとともに、殺人魚の根城となっていた沈没船を爆破。タイラーは逃げ遅れて殺人魚の餌食となるが、アンは警察に勤める夫のスティーブ(ランス・ヘンリクセン)の操縦する船に救助される。

魚がぱたぱた飛んで人の喉元にかみつくという、ほとんどありえない展開なので、怖いというよりも、理不尽さに嫌気がさしてしまう内容。主人公が危険を察知するが、観光収入に目がくらんだ人間が主人公の話を無視するという設定も、まんま「ジョーズ」のパクリ。
のちの大監督も、最初はこんな作品をやってたのね、と思うと、なんとなく元気がもらえたりする作品かもしれない。
もっとも、ジェームズ・キャメロンの作品には、「タイタニック」のほか、「アビス」のように、難破船や海底をなめるように移動するシーンがあったりするので、思わぬ共通点に気付いたりするのも面白い。
ランス・ヘンリクセンは、「エイリアン2」のアンドロイド、ビショップを演じた俳優である。

【5段階評価】2

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2012年6月 1日 (金)

(769) マイ・フェア・レディ

【監督】ジョージ・キューカー
【出演】オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン、スタンリー・ホロウェイ
【制作】1964年、アメリカ

言語学の教授に英国上流階級としての話し方を教育される女性を描いたミュージカル映画。第37回アカデミー賞作品賞受賞作品。

ヒギンズ教授(レックス・ハリソン)は、話し方を聞いただけでその人の育ちを当てることのできる言語学の権威。彼は、街で粗野な話し方をする花売りの娘、イライザ(オードリー・ヘプバーン)に出会う。
ヒギンズ教授は、友人のピカリング大佐(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)に、この娘を6ヶ月で大使館の舞踏会に出られるほどの一流の女性にしてみせると豪語する。
特訓の甲斐あり、一度は競馬場で育ちの悪さがばれそうになるものの、舞踏会では王子のダンスの相手を務め、育ちをごまかす人間の出自を暴くのが得意な別の言語学者に「彼女ほど完璧な英語を話すのは英国人ではない。ハンガリーの王女だ」と言わしめる。
会心の勝利に歓喜するヒギンズ教授だったが、一番の立役者であるイライザに対するねぎらいは何一つなく、怒ったイライザはヒギンズの屋敷を飛び出してしまう。
彼女のいなくなった暮らしのむなしさから、ヒギンズはイライザへの恋心に気づく。
そこにイライザが戻ってきて、映画は終わる。

ミュージカルの合間合間は若干退屈だが、楽しい映画。特に、イライザの父親、アルフレッド(スタンリー・ホロウェイ)の歌う、「運が良けりゃ(With A Little Bit Of Luck)」の「ウェーラレゴベ、ウェーラレゴベ、」というだみ声の歌が楽しい。「踊り明かそう (I Could Have Danced All Night)」も有名な曲。英語の歌は韻も楽しいが、字幕を追うだけではその楽しさは得られない。ぜひ原語で楽しみたい。

【5段階評価】4

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