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2012年6月28日 (木)

(796) 死刑台のエレベーター

【監督】ルイ・マル
【出演】モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ヨリ・ベルダン
【制作】1958年、フランス

完全犯罪を企む男女の計画が、ふとしたきっかけでほころんでいくさまを描いた倒叙形式のサスペンス。

元軍人の会社員、タベルニエ(モーリス・ロネ)は自殺に見せかけて社長を殺害。その後、彼は、共謀者の社長夫人、フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と会うことにしていた。
しかし、外に停めていたオープンカーに乗り込んだとき、社長室に忍び込む際に用いたロープを置き去りにしていたことに気づき、会社のビルに戻る。そしてエレベータに乗った瞬間、社員がビルの電源を落としてしまったため、タベルニエはビルに閉じ込められてしまう。
タベルニエの会社のビルの向かいの花屋の店員、ベロニク(ヨリ・ベルダン)は、憧れの目でタベルニエを見ていた。ベロニクの恋人のルイ(ジョルジュ・プージュリー)は、タベルニエがオープンカーを路上に放置したままいなくなったのを見て、その車に乗り込み、ベロニクとドライブに出る。
フロランスは、タベルニエがいつまで経っても待ち合わせの場所に現れないため、タベルニエの消息を求めて夜の町をさまよい歩く。一方のルイとベロニクは、高速道路でスピード競争をした老夫婦と意気投合し、家に招かれる。二人はドイツ人夫婦だと偽るが、相手にはあっさりばれ、相手の車を盗もうとしているところを見つかってしまう。焦ったルイは、手にしていた銃で老夫婦を撃ち殺して逃走。現場には、タベルニエの車やコートが残されてしまう。
明け方になり、ようやくエレベータから脱出したタベルニエは、空腹を満たすためにカフェに立ち寄るが、そこで自分が殺人容疑で手配されていることを知る。
彼は警察で取り調べを受け、夫婦の殺害など身に覚えがないと訴える。彼のカメラが調べられ、殺された夫婦とともに写っていたのが若いルイとベロニクであることが判明。しかし、そのカメラにはタベルニエとフロランスが仲むつまじく収まっている写真もあった。
こうして社長自殺の真相が、警察に見抜かれるのだった。

完全犯罪をもくろんでいるはずのフロランスが、タベルニエの行方をあちこちで尋ね回るという目立った行動をとるあたりは、何とも軽率で不可解だった。愛情の深さ故、ということなのかもしれないが。
しかし、ちょっとした偶然が重なり合ってもくろみが崩壊していくさまは、現実にもありそうで、タベルニエの焦燥感には共感した。
花屋の店員を演じたヨリ・ベルダンは、剛力彩芽に似ている。

ルイ・マルは「地下鉄のザジ」の監督も務めているが、個人的には本作の方がよかった。面白かった、というほどでもないのだが。

【5段階評価】3

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