(775) シャーロック・ホームズ
【監督】ガイ・リッチー
【出演】ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング
【制作】2009年、イギリス、アメリカ、オーストラリア
コナン・ドイル原作の推理小説をモチーフにしたアクション・サスペンス。推理だけでなく、アクションシーンが大きな見どころになっている。
本作のシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)は、探偵明晰な頭脳を持ち、特に格闘の場面においてその才能を発揮するが、常識感覚には疑問符のつく男として描かれている。彼は助手のワトソン(ジュード・ロウ)とともに、黒魔術で女性の連続殺人を行っているブラックウッド卿(マーク・ストロング)の逮捕に協力。ブラックウッド卿は絞首刑に処され、医師のワトソンが死亡を確認するが、埋葬された墓からよみがえってしまう。ホームズのもとに、元恋人のアイリーン(レイチェル・マクアダムス)が訪れ、ある男の捜索を依頼する。ホームズは様々な調査を通じて、ブラックウッド卿復活の謎に挑む。
ブラックウッド卿は、看守を買収して、絞首刑の際、体重を腰で支えられるようベルトを施し、仮死状態になる薬品を使ってワトソンの目を欺いていた。ホームズは、ブラックウッド卿の魔術のタネを全て解き明かし、建設中のロンドン橋の上で対決する。最後はブラックウッド卿の首に縄が巻き付いて落下し、今度こそ絞首刑が実現するのだった。
スローモーションを多用したアクションシーンに見応えがある。特に、ワトソンがブラックウッド卿の仕掛けたトラップにひっかかって大爆発が起き、ホームズが巻き込まれるシーンは圧巻。ラストでは、事件の黒幕にモリアーティ教授がいることをほのめかして映画は終わる。続編を期待させる終わり方である。
謎解きも一応あるので、それなりにはすっきりするが、個々のトリックが小粒でぶつぎれ感があった。薬の力で死んだように見せかけたというのも、ちょっと強引だった。
【5段階評価】3
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