(770) 殺人魚フライングキラー
【監督】ジェームズ・キャメロン
【出演】トリシア・オニール、ランス・ヘンリクセン、スティーブ・マラチャック
【制作】1981年、アメリカ、イタリア
動物パニック映画、「ピラニア」の続編。「タイタニック」や「アバター」の監督を務めた巨匠、ジェームズ・キャメロンの初監督作品。
夫と別居中のアン(トリシア・オニール)はホテルでダイビングのインストラクターをしていた。あるとき、観光客の一人が彼女のツアー中に死亡。死体置き場に忍び込んで調べると、体に強靱なあごでかみつかれた跡があった。彼女に言い寄ってきた男、タイラー(スティーブ・マラチャック)は、軍がピラニアとトビウオを掛け合わせて生み出した殺人魚の調査をしており、彼女に深入りするなと告げるが、アンはホテルの支配人に、マリンレジャーを全て中断するよう進言。支配人は聞き入れなかったため、夜のビーチで惨劇が起きる。
アンはタイラーとともに、殺人魚の根城となっていた沈没船を爆破。タイラーは逃げ遅れて殺人魚の餌食となるが、アンは警察に勤める夫のスティーブ(ランス・ヘンリクセン)の操縦する船に救助される。
魚がぱたぱた飛んで人の喉元にかみつくという、ほとんどありえない展開なので、怖いというよりも、理不尽さに嫌気がさしてしまう内容。主人公が危険を察知するが、観光収入に目がくらんだ人間が主人公の話を無視するという設定も、まんま「ジョーズ」のパクリ。のちの大監督も、最初はこんな作品をやってたのね、と思うと、なんとなく元気がもらえたりする作品かもしれない。
もっとも、ジェームズ・キャメロンの作品には、「タイタニック」のほか、「アビス」のように、難破船や海底をなめるように移動するシーンがあったりするので、思わぬ共通点に気付いたりするのも面白い。
ランス・ヘンリクセンは、「エイリアン2」のアンドロイド、ビショップを演じた俳優である。
【5段階評価】2
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