(768) 闇の手品
【監督】鈴木重吉
【出演】相澤鋓三、三田村次郎、高森正二郎
【制作】1927年、日本
昭和2年の無声映画。
貧しい家庭の少年が、雨降る夜、謎の男に大金を預かり、帰宅する。しかし、家に借金取りが来たため、彼はその中から三十圓を抜き取ってしまう。そこに警官が泥棒とともに現れ、その金は泥棒が盗んだ金だったことが分かる。そこで少年は我に返る。全ては頭の中での出来事だった。少年は金の包みを警官に預ける。翌日、警官が少年の家を訪れ、被害者からのお礼だと言って金一封を置いていく。
35分と短い作品。冒頭の「闇(くらやみ)は手品を使ひます どんな手品を使ふでせうか・・・・・・・恐ろしい」という文章が、「恐怖のナポリタン」のようでもあり、背筋がぞくっとする。実際は子どもの道徳教育用の作品らしいのだが。
【5段階評価】2
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