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2012年5月24日 (木)

(761) ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

【監督】ニールス・アルデン・オプレブ
【出演】ミカエル・ニクビスト、ノオミ・ラパス
【制作】2009年、スウェーデン・デンマーク・ドイツ

ゴシップを扱う雑誌社の記者と、優秀な調査能力と不幸な過去を持つ若い女が挑む連続殺人を描いたサスペンス・スリラー。

雑誌「ミレニアム」の記者、ブルムクビスト(ミカエル・ニクビスト)は、名誉毀損の濡れ衣により、有罪となる。収監までの半年間、富豪のヘンリック(スベン・バーティル・タウベ)の依頼により、40年前に失踪した女性の行方を調査する。その女性とは、ヘンリックの弟、ゴットフリード(チャード・フランク)の娘で、当時16歳のハリエット。ゴットフリードは彼女が失踪する1年前に水死していた。
一方、ブルムクビストの素行調査を依頼されていたリスベット(ノオミ・ラパス)は、彼のパソコンに侵入し、彼の追っている事件を知る。
リスベットは精神病院の退院後、後見人のビュルマン弁護士(ピーター・アンダーソン)からひどい陵辱を受けるが、現場を隠し撮りし、優位に立つ。
リスベットとブルムクビストの二人は協力して調査を進め、事件の裏に女性の猟奇的連続殺人があることを突き止める。
真犯人は、ハリエットの父親と兄だった。
リスベットは、過去の事件現場付近に彼らが宿泊している事実を領収書を調べて暴き出し、ゴットフリードとその息子のマルティン(ペーテル・ハベル)が事件に関わっていることを確信。急いでブルムクビストのところへ戻る。しかし、真犯人を知らないブルムクビストはマルティンに捕らえられ、彼に殺されそうになる。そこに間一髪でリスベットが現れ、ブルムクビストを救う。マルティンは車で逃走するが、運転を誤り、車は横転。マルティンは動けなくなり、リスベットに助けを求める。エンジンから火が出て車は爆発寸前だったが、リスベットはそれを冷たく見下ろすだけだった。彼女の脳裏に、父親に油をかけて火を放った少女時代の記憶がよみがえる。炎上する車とマルティンの絶叫を背に、彼女はブルムクビストのもとに戻る。
ハリエット(エバ・フレーリング)は生きていた。いとこのアニタの手引きでオーストラリアに逃げていたのだった。ブルムクビストは彼女をヘンリックに引き合わせる。ハリエットは事件について語り始める。
ハリエットの父親はナチスドイツの信奉者で、ユダヤ人女性の殺害に抵抗を持たなかった。兄もまた、父親の手ほどきを受け、命乞いする女性に情けをかけず殺すことを悦びとする異常者だった。二人はハリエットにも暴行を繰り返すようになっていた。ある日、彼女は、逃げ出した自分を追ってきた酔った父親を湖に沈めて殺害。それを目撃した兄から逃れるため、行方をくらました。そのため、ヘンリックにも連絡をしていなかったのだった。

事件を追いながら手がかりが出て捜査が進展し、次第に調査の網が絞られていく。リアルな事件の描写も迫真性に富み、話に強く引き込まれる。謎の解明も、この手の作品にありがちな意味深長な終わり方ではなく、殺人の動機から失踪の理由に至るまで、本人の述懐により、迷いなく理解することができ、分かりやすい。
ビュルマン弁護士の脇が甘すぎるのがちょっとな、とは思ったが、一級のサスペンスである。

【5段階評価】4

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