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2012年5月 2日 (水)

(739) 幸福な食卓

【監督】小松隆志
【出演】北乃きい、勝地涼、平岡祐太、石田ゆり子
【制作】2007年、日本

瀬尾まい子原作小説の映画化作品。

朝の食卓で、いきなり「父親をやめる」と言い出す父(羽場裕一)。父親は自殺未遂を起こしたことがあり、母親(石田ゆり子)も別居中。長男の直(なお)(平岡祐太)は、家で鶏を飼い始め、小林ヨシコ(さくら)という怪しげな女とつきあい始める。
中学生の佐和子(北乃きい)は平静を装いつつも、多感な年頃らしく、不安を隠せない。そんな彼女が通う学校で、席の隣に大浦勉学(勝地涼)という転校生が座ることになる。二人は親しくなり、同じ高校に進む。ファーストキスを経験し、クリスマス・イブをともに過ごす約束を交わす。さてこの家庭に訪れるのは、幸せな結末なのだろうか、それとも、とんでもない破滅か。
大浦は、佐和子へのプレゼントを自分の稼いだ金で買うため、あえて早朝の新聞配達という道を選ぶ。しかし、車にはねられ、死んでしまう。
魂の抜けたようになった佐和子を励ましたのは、どこか無遠慮で、無神経に見えたヨシコだった。佐和子は自分の編んだマフラーを大浦勉学の母親に渡す。彼女はそれを弟にあげることにする。「こんなのいらないか」と謙遜する佐和子だったが、弟は殊勝に礼を言い、帰途につく佐和子を、大きすぎるマフラーを巻いて追いかけ、「大きくなるから」と佐和子に約束する。佐和子は優しくマフラーを巻き直してあげると、生きる決意を新たにするように歩き出すのだった。

邦画っぽい邦画。時折映る夜の住宅街の遠景が、郷愁を誘う。まあ、やっぱり人が死ぬのか、というのは感じてしまったけれども。

【5段階評価】3

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