(737) コン・エアー
【監督】サイモン・ウェスト
【出演】ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ジョン・マルコビッチ
【制作】1997年、アメリカ
ハイジャックされた囚人護送用の輸送機で奮闘するレンジャー隊員を描いた作品。
妊娠中の愛妻を持つキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は、妻といるところを暴漢に襲われ、一人を殴り殺してしまったため、刑務所に入れられる。模範囚となり、服役中に生まれた娘と愛する妻との再会を心待ちにしていた彼に、仮釈放の日が訪れる。彼は刑務所で知り合った親友、ベイビー・オー(ミケルティ・ウィリアムソン)とともに輸送機に乗り込む。しかし輸送機に乗り込んだサイラス(ジョン・マルコビッチ)をはじめとする凶悪犯たちが輸送機をハイジャックしてしまう。糖尿病のため、インシュリンがないと命が危ないベイビー・オーと、強姦魔ジョニー・23(ダニー・トレホ)に狙われている女性刑務官を守るため、キャメロンは機に残る。
地上では、事件を察知した連邦保安官ラーキン(ジョン・キューザック)がキャメロンと連携しながら犯人を追う。キャメロンはコクピットに入り込み、機をラスベガスに不時着させる。サイラスは仲間とともにはしご車で逃走するが、キャメロンとラーキンは白バイで追跡し、彼らを倒す。キャメロンはついに家族と会い、ぎこちなく父親にすがりつく娘と、愛する妻と抱擁を交わすのだった。
凶悪犯に支配された輸送機から仲間を救うという絶望的な状況に、キャメロンとラーキンが果敢に立ち向かう。その活躍に見応えがあり、映像にも迫力がある。主人公は、正義のヒーローではありながら、立場上は服役囚なので、犯人からすれば味方である。この絶妙な設定が、犯人が主人公をなかなか殺さないという点に合理性を持たせているので、「そうはならんだろう」というようなご都合主義的な印象が薄いところもよかった。凶悪犯の割に人質をなかなか殺さないな、というところも、ありはしたのだが。
【5段階評価】5
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