(735) ファイト・クラブ
【監督】デビッド・フィンチャー
【出演】エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム=カーター
【制作】1999年、アメリカ
不眠症に悩む主人公(エドワード・ノートン)は、自分とは対照的な性格のタイラー(ブラッド・ピット)という男と知り合う。彼が自分を殴れと言ったのを機に、主人公は本気の殴り合いによる精神の解放を覚える。
二人はファイト・クラブを立ち上げ、同士を増やしていく。やがてタイラーは物欲に支配された世界の破壊をもくろみ、金融系企業が集積するビル群の爆破テロを計画。主人公はそれに反対するが、実はタイラーは主人公の生んだ幻影であり、二人は同一人物だった。主人公は拳銃の銃口をくわえて自らを撃ち、幻影を消し去るが、ビルは爆破により崩壊。主人公はマーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)とともに立ち尽くし、それを見つめるのだった。
観る前は、ブラピ主演のアクションものかと思っていたら、全く違っており、サイコ・サスペンスと言った方がよいだろう。主人公にまとわりつく人物が実は幻影だった、というプロットは、「ビューティフル・マインド」でも登場するし、しかもそれが本人だったというトリックは、「シークレット・ウィンドウ」でも使われており、それほどユニークな設定ではない。後半になって、なるほどそういうことか、と気付かされるところは面白かったが、意味不明な部分も結構残っていたりして、消化不良だった。
本作には、ところどころサブリミナル映像が組み込まれているのだが、それこそ録画でコマ送りにでもしないと確認できないので、演出としてはどれだけ効果があったのだろうか、という気がした。
【5段階評価】3
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