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2012年4月20日 (金)

(727) かもめ食堂

【監督】荻上直子
【出演】小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
【制作】2006年、日本

フィンランドで食堂を営む女性と、そこに集まった人々との交流をほのぼのと描いた作品。

日本人の女性、サチエ(小林聡美)は、フィンランドの首都、ヘルシンキで、かもめ食堂という小さな食堂を営んでいる。開店から1ヶ月経ち、最初の客が来る。日本かぶれの若い青年、トンミ・ヒルトネン(ヤルッコ・ニエミ)だった。彼はサトミにガッチャマンの歌の詞を教えてほしいと頼むが、サトミは「誰だ、誰だ、誰だ~」の続きが思い出せない。
悶々とした状態で町なかの喫茶店でお茶を飲んでいたサトミは、一人の日本人女性(片桐はいり)を見つけ、ガッチャマンの歌詞を知っているかと尋ねる。彼女はすらすらと歌詞を書き上げ、サトミに渡す。その女性はミドリと名乗り、たまたま目をつぶって地図を指さした先がヘルシンキだったので来たのだ、と旅行の理由を告げる。
サトミはミドリを家に招き、それがきっかけでミドリはサトミの店を手伝うようになる。
店には相変わらずトンミしか来ない日々の繰り返しだったが、ある晩、サトミはシナモンロールを焼こうとミドリに提案。翌日、シナモンロールが焼き上がると、その香ばしい匂いに釣られて、それまで店の中を外からうさんくさげに眺めているだけだった老婦人三人組が店に入り、シナモンロールの虜になる。
その後、ロストバゲージで荷物の到着を待ち続ける女性、マサコ(もたいまさこ)も店を手伝うようになる。店では、夫に逃げられたことを悩む女性が飲み潰れたり、前に同じ場所で店を出していた男が思い出の器具を持ち出そうと店に忍び込んだところに出くわしたり、といったできごとがおきるが、サチエはつねにおだやかにこれらの事件に対処していく。
とうとうマサコのバッグは見つかるが、港で老人からいきなり飼い猫を手渡され、引き続きカモメ食堂を手伝うことにする。
最初は客が全く来なかった食堂が、ついに満席になるほど繁盛する。

怒ったり不愉快になるシーンがほとんどなく、ずっとほんわかしたムードが貫かれている。ところどころに登場する、日本人にとってはおなじみの、豚のショウガ焼きやシャケの塩焼き、鶏の唐揚げ、ミンチカツ、そしておにぎりといった食べ物が素朴だがとてもていねいに描かれ、思わずこの食堂に食べに行きたくなってしまう。
ちょっとした間の取り方も、間延びしすぎず、ほどよい余韻があり、ベタな言い方だが癒される作品だ。こういう作品をいいと言うのは、いい人ぶっているようでいやだが、いいものはいいので、素直に5点を付けよう。

【5段階評価】5

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