(709) 舞妓Haaaan!!!
【監督】水田信生
【出演】阿部サダヲ、柴咲コウ、小出早織、堤真一
【制作】2007年、日本
舞妓にハマった青年を描いたコメディ。
高校生時代に修学旅行で迷子になった鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、舞妓さんに助けてもらったことから舞妓にハマり、インスタントラーメンを製造する食品会社に就職後も、舞妓のウェブサイトを立ち上げては、舞妓の追っかけを続けていた。
そんなときに京都転勤が決まった彼は、舞妓遊びができるようになると喜び、つきあっていた大沢富士子(柴咲コウ)と別れるが、一見さんお断りの御茶屋には入れてもらうことができない。社長に泣きついた鬼塚は、社長から、会社を儲けさせれば連れて行ってやると言われる。
彼は具を別売りにする「あんさんのラーメン」の企画をヒットさせ、念願かなって初の御茶屋デビューを飾る。しかしそこには、彼のサイトを荒らしていたプロ野球のスター、内藤(堤真一)がいて、彼を挑発。異常なライバル心を燃やす鬼塚は会社で社会人野球のチームを立ち上げると選手として大活躍。内藤に並んだかと思った矢先、内藤は野球選手を引退して銀幕デビューを飾ってしまう。鬼塚も負けじと映画制作に乗り出すが、内藤は次々と職を変え、ついには市長になってしまう。駒子(小出早織)の旦那になることも決めた鬼塚だったが、市長選で内藤に敗れたのを機に、東京に戻ろうとする。
一方、鬼塚のことが忘れられず、鬼塚に内緒で舞妓への道を歩み始めた富士子は、舞妓の駒富士として鬼塚の相手をするが、彼が未練たらしく富士子のことを話したことに怒り、鬼塚に、別れの電話を富士子に入れろと命じる。そのとたん、駒富士の携帯が鳴り響き、鬼塚はすべてを理解する。鬼塚は改めて駒子の旦那となる意志を固め、内藤に、駒子に着物を送ってどちらの着物を駒子が選ぶかで勝負しようと宣言。
内藤は駒子の兄ということになっていたが、実は駒子の父親。ついに彼は駒子にそのことを告白。ショックを受ける駒子だったが、最終的には父親を受け入れ、彼女は父親の着物を選ぶ。鬼塚の着物は駒富士が着て、大団円となる。
ミュージカル仕立てのシーンもあり、典型的なドタバタコメディ。ただ、カップ麺が大ヒットするぐらいはいいとしても、社会人野球で活躍したり、映画だ格闘技だ市長選だ、と、さすがに展開の風呂敷が広がりすぎて、逆に少々冷めてしまった。この手の映画にこれまた付きものの、家族愛や真実の愛などでホロリとするシーンも、あまりインパクトはなく、まあ、阿部サダヲの演技はすごいな、と思うものの、それほどおもしろいとは思えない作品だった。
【5段階評価】2
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