(708) ドクター・ドリトル2
【監督】スティーブ・カー
【出演】エディ・マーフィ、レイブン・シモーネ、クリステン・ウィルソン、ケビン・ポラック
【制作】2001年、アメリカ
「ドクター・ドリトル」の続編。
ドクター・ドリトル(エディ・マーフィ)は、動物と会話ができる医者。娘のシャリーズ(レイブン・シモーネ)はお年頃で、ピザ配達人の若者とつきあい始めるが、ドリトルは娘のパーティに介入し、娘のひんしゅくを買ってしまう。ドリトルはヨーロッパ旅行で娘の歓心を買おうとする。そんなとき、ドリトルはビーバーから相談を受ける。森林破壊により、住むところが失われつつあるというのだ。
森には1頭のクマがいたが、1頭だけではどのみち絶滅するので、開発を止める理由にならない、というのが開発側の言い分。森を見たドリトルは、家族旅行の行き先を森のキャンプ地に変更。サーカスで曲芸をしているオスのクマを野生に戻すことでつがいにしようと考え、妻のサラ(クリスティン・ウィルソン)の協力を得て、裁判に訴える。裁判長は、1ヶ月以内にクマをつがいにできれば、開発を停止すると告げる。
しかし、人間界での暮らしに慣れてしまったサーカス熊のアーチーは、エサの確保すらままならない。ドリトルはクマの特訓を開始。アーチーは次第に、野生のメスグマ、エバを好きになっていく。
ライバルグマをはねのけ、エバの愛を手に入れたアーチーだったが、開発側の策略により麻酔銃で撃たれ、町の食料品店を襲ったことにされてしまう。
ドリトルは森で動物たちに熱い口調で語りかけ、動物たちのストライキが始まる。乳牛は乳を出さず、鶏は卵を経営者に投げつける。競馬場では馬が走らず、水族館のシャチはショーを拒否。そして開発者のポッター(ジェフリー・ジョーンズ)と弁護士のライリー(ケビン・ポラック)は動物の襲撃を受ける。彼らはやむなく動物との和解の席に着き、開発を諦めることになる。
娘のシャリーズも動物の言葉を理解できるようになったことを悩んでいたが、ドリトルと打ち解け、動物に理解を示すようになるのだった。
家族愛やクマどうしの愛を心地よく描き、ハッピーエンドで楽しめる作品。けっこう下ネタも入っているので、子供と安心して楽しめる、というわけにもいかないのが、中途半端な気もするが、大人にとってはそのほうがおもしろいのは間違いないだろう。
動物の映像も、どこまでが本物でどこからがCGなのか、ほとんど分からない自然なできばえ。ところどころに映画のパロディが入っているのも楽しい。アーノルド・シュワルツェネッガーの声で「アスタ・ラ・ビスタ、ベイビー」と言うオオカミの台詞もある。
ところで、日本では「ドリトル先生」として有名なこの名前。英語では「Dolittle」で、発音は「ドゥ・リトル」と聞こえる。dolittleは英語で怠惰な、という意味なので、ドリトル先生というのは、実は怠け者の先生という意味だったのだった。
【5段階評価】3
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