(701) ミッション:インポッシブル
【監督】ブライアン・デ・パルマ
【出演】トム・クルーズ、ジョン・ボイト、ジャン・レノ
【制作】1996年、アメリカ
往年のテレビ作品、「スパイ大作戦」の映画化作品。トム・クルーズやジョン・ボイト、ジャン・レノなど、豪華な名優による大作である。
変装を得意とするスパイ、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、秘密機関IMFのリーダー、ジム・フェルプス(ジョン・ボイト)とともに、組織に所属するスパイの名簿であるノック・リストを奪おうとするゴリツィンの犯行現場を押さえる作戦に参加する。しかし、作戦は敵に筒抜けになっており、仲間達は次々と殺されていく。何とか逃げ出したイーサンだったが、IMFのキトリッジ(ヘンリー・ツァーニー)に、唯一生き残ったイーサンが、敵側に通じる内通者だと決めつけられたため、ガム状の爆弾を使ってその場から逃走する。
イーサンは、事件の鍵を握るヨブになりすまして、武器証人のマックス(バネッサ・レッドグレーブ)に会い、ノックリストの取り引きを約束。最初の作戦で生き残ったクレア(エマニュエル・ベアール)とともに、クレーガー(ジャン・レノ)とルーサー(ビング・レイムス)を新たな仲間として、CIA本部に潜入。厳重なセキュリティの施された情報ルームに天井のダクトから忍び込んだイーサンは、見事にノック・リストのダウンロードに成功。
ロンドンに潜入したイーサンのもとに、死んだと思われたジムが現れ、黒幕はキトリッジだと告げる。しかし、事件の首謀者はジムだった。ジムはクレアやクレーガーと共謀し、リストをマックスに売り渡そうとしていたのだ。
マックスとの取引現場として選んだTGVの中で、ジムになりすまたイーサンは、クレアがジムと共謀していることをあばく。そこに現れたジムはイーサンから金を奪うと、クレアを殺害し、クレーガーの操縦するヘリコプターで逃走しようとするが、イーサンはジムをヘリごと爆破するのだった。
ジムが黒幕はキトリッジだと告げ、それをイーサンがじっと聞くシーンでは、間に挟まる回想が、実はジムが死んだふりをしており、クレーガーがゴリツィンらを殺害しているというシーンになっており、これがそのまま、イーサンがジムに疑いの目を向けたことを暗示している。このシーンでは、クレアを信じたいイーサンが、仲間の一人、ハンナ(インゲボルガ・ダプクナイテ)を殺したのがクレアなのかジムなのか迷っていることも暗示されており、TGVでイーサンがジムに変装してクレアの反応を伺うシーンにつながっている。
続編の「M:I-2」は残念なできばえだったが、本作と「M:i:III」は、トム・クルーズが魅力的なスタッフとともに作り上げた傑作だと言える。
【5段階評価】5
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