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2012年3月12日 (月)

(699) ハート・ロッカー

【監督】キャスリン・ビグロー
【出演】ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー
【制作】2008年、アメリカ

前線で活躍する米軍の爆弾処理班に焦点を当てた作品。
大ヒット作、「アバター」とアカデミー作品賞を競い合ったことで有名な作品。監督が「アバター」の監督、ジェームズ・キャメロンと元夫婦ということでも話題となった。第82回アカデミー賞作品賞受賞作品。

明確なストーリー性は乏しく、爆弾処理班に次々と降りかかってくる事件が丹念に描かれる。
テロの爆破により殉職した爆弾処理班の新たなリーダーとして、ウィリアム・ジェームズ(ジェレミー・レナー)が着任する。彼は死を恐れないかのような無謀なやり方で爆弾処理を行い、サンボーン(アンソニー・マッキー)ら同僚を恐れさせる。
しかし彼は人一倍、人の死に敏感だった。リード大佐(デビッド・モース)に活躍を褒められ、秘訣を聞かれたときには、「生き残ることです」と意外な答えをし、キャンプ地でDVDを売る現地の少年に似た、体に爆弾を埋め込まれた死体を発見されたときは、いてもたってもいられず、少年の生死を確かめようとしたりする。
やがて彼は兵役を終え、自国に戻って妻と息子との生活を再開するが、妻は彼の語る残酷な爆弾テロの話には無関心で、非常識と言えるほど大量にならぶ子供用のシリアル食品が陳列された飽食の暮らしに、彼は満たされぬものを感じ、再び緊迫した戦地に立つのだった。

ドキュメンタリー作品では逆に実現できないだろうというほどの圧倒的なリアリズムで描かれており、カメラワークなども見ていてほれぼれとする。敵の個性は描かれておらず、主人公達が戦うのは、底知れない象徴的な存在である。それゆえ、彼らの戦いが決して終わることはないという虚無感が強調され、観ている者に深い感銘を与えている。ただ、万人受けする映画ではないな、と感じた。

【5段階評価】3

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