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2012年1月25日 (水)

(674) 失楽園

【監督】森田芳光
【出演】役所広司、黒木瞳、寺尾聰、柴俊夫、星野知子
【制作】1997年、日本

中年男女の不倫の行く末を描いた作品。日経新聞に連載された渡辺淳一の小説が原作。

亡くなった方のことを言うのは多少気が引けるものの、森田芳光監督の作品については、「家族ゲーム」や「模倣犯」など、あまりよい印象を持っていなかったのだが、この作品はぐいぐいと引き込まれた。
テーマは不倫で、決して美的には描かれていない。自らを、そして周囲を不幸に陥れ、最後も悲劇である。ただ、こういう感情を抑えられない、というのも、なんとなく理解できる。だからこそ、誰かを不幸にせずにはおかない不倫は、しちゃいけないのだな、と思う。
主人公の久木祥一郎(役所広司)と松原凛子(黒木瞳)は、最後、局所がつながった状態のまま、毒入りワインをあおって同時に亡くなる。映画の最後は、二人の安らかな死に顔である。しかしおそらく、本当に毒で死んだら、こんな眠るような死に顔にはならない。目を血走らせた苦悶の表情を浮かべ、顔に斑紋でもできたような状態で絶命しているにちがいない。
不倫を美化していない作品だとは書いたが、最後だけはきれいに収めていた。本作の最大の不実かもしれない。

【5段階評価】4

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