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2012年1月19日 (木)

(671) インシテミル 7日間のデス・ゲーム

【監督】中田秀夫
【出演】藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、北大路欣也
【制作】2010年、日本

米澤穂信原作小説の映画化作品。邦画としては豪華な若手俳優が集められた作品と言える。

時給11万2,000円という破格の値段に釣られた10人が、実験と称して閉ざされた施設内に入り、7日間の共同生活を送ることになる。だが、ほどなく中で殺人が起き、一人、また一人と命が奪われていく。
最初に命を落としたのは、西野宗広(石井正則)。何者かに銃で撃たれていた。残された9人の中に殺人犯がいると知り、みんなが疑心暗鬼となる中、大迫雄大(阿部力)は探偵役となって岩井荘助(武田真治)を犯人と決めつけ、彼を監獄に送る。次の犠牲者は渕佐和子(片平なぎさ)だった。関水美夜(石原さとみ)がネイルガンで頭を打ち抜いたのだ。
その後、棺のある部屋にいた大迫が、降下してきた天井に押しつぶされて死亡。大迫の恋人、橘若菜(平山あや)は、天井を操作するリモコンを手にしていた真木雪人(大野拓朗)を犯人だと思い込み、脳天に斧を打ち付けて殺害すると、その斧を自分の首筋に突きつけ、自殺する。
須和名祥子(綾瀬はるか)にコンビニで声を掛けられたことがきっかけで、このゲームに参加することになった結城理久彦(藤原竜也)は、渕を殺したのが美夜だと見抜くが、美夜は難病の息子の手術代を手にするために何が何でも生き残ろうとし、理久彦にネイルガンを向ける。しかし、夜は部屋を出てはいけないというルールを破ってしまったため、廊下を監視している「ガード」ロボットに銃殺されてしまう。このとき理久彦は、最初の犠牲者、西野を殺害したのも、このガードロボットであると悟る。
残されたのは、理久彦と、理性的な行動をしていた年配者、安東吉也(北大路欣也)、そして祥子となった。3人は各自の部屋に用意された凶器を手放し、ともに生き残ろうとするが、何者かがその凶器を奪い取る。
翌朝、凶器がないことに気付いた理久彦が、監獄から続く血痕をたどると、棺の部屋に胸から血を流して棺の中に横たわっている安東を発見する。驚く理久彦に背後から襲いかかったのは、安東の持っていたアイスピックを手にした岩井だった。いつの間にか監獄の扉が開き、脱出したのだった。天井を操作して大迫を殺したのは、自分を犯人だと決めつけたことを恨んだ岩井だった。彼は、逃走中の連続殺人犯だったのだ。
脚をアイスピックで刺されながらも、何とか岩井から逃走する理久彦だったが、岩井に捕まってしまう。そのとき、岩井に銃を向けたのが祥子だった。毅然とした態度で岩井に対峙する祥子だったが、岩井に銃を奪われてしまう。そして岩井が銃を撃とうとしたとき、銃が暴発し、岩井は命を落とす。
生存者が2名となった時点でゲームが終了、というルールにのっとり、理久彦は勝者として、多額の金を受け取る。もう一人の生存者は祥子だったが、なぜか金を受け取らない。不思議がる理久彦に、祥子は告げた。自分はこのゲームを主催する組織の人間であることを。このゲームは全世界に有料でネット配信されており、彼女はゲームの盛り上げ役としてゲームに入り込んでいたのだ。岩井を脱出させたのも彼女だった。
施設を出て歩き出す理久彦を追ってきたのが安東だった。彼は死んだふりをして棺に横たわっていたのだ。結末のやるせなさに嫌気のさした理久彦は、大金の入ったバッグを放り投げるのだった。

推理ものとしては、そこそこ納得のいくストーリーではあったが、この「暗鬼館」の存在と、中でのルールがあまりにも非現実的すぎて、「ライアーゲーム」のような設定の漫画っぽさが鼻についてしまった。登場人物が、結局は作者にとって都合のいい記号的存在になってしまっており、パズルとしてはよくできているが、感情移入はなかなかできなかった。本格推理ものに文句を言う批評家みたいな発言だが。

【5段階評価】3

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