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2012年1月16日 (月)

(668) 007 カジノ・ロワイヤル

【監督】マーティン・キャンベル
【出演】ダニエル・クレイグ、エバ・グリーン、マッツ・ミケルセン
【制作】2006年、イギリス・チェコ・ドイツ・アメリカ

007シリーズ21作目。とは言っても、これまでの作品とは打って変わって、ユーモラスな描写を押さえたハードボイルドかつシリアスな作風となっている。また、007が殺しのライセンスを得るという、007誕生の過程を描いており、この辺りは、シリアスな作風で主人公の生誕秘話を描いた「バットマン ビギンズ」とも共通している。

2人の暗殺任務をこなしたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、殺しのライセンスを意味する「00」(ダブルオー)の称号を手にする。無茶な行動をM(ジュディ・デンチ)に非難されながらも、彼はイギリス諜報機関MI6が追っていたル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の情報を入手する。
ル・シッフルは、テロ組織の資金を、自らの天才的な数学センスで運用し、テロ組織に資金を流す大物だった。彼は航空会社の株価操作のため、鳴り物入りで導入された大型航空機の爆破テロを企むが、007に阻止され、1億ドルの損害を被る。
ル・シッフルは、モンテネグロで開かれる巨額の掛け金が動くポーカーで損失を挽回しようとするが、Mはその阻止のため、007を送り込む。007のお目付役として、財務省からベスパー・リンダ(エバ・グリーン)が派遣される。
007は、ル・シッフルのブラフをかけるときの癖を見抜くが、それを逆用され、ル・シッフルに大敗を喫する。このあたりは、福本伸行の漫画「天」か「アカギ」にも似たようなエピソードがあった気がする。
傲慢な彼のやり方に反発していたリンダは、さらなる資金投入に難色を示すが、ポーカーのテーブルをともにしていた一人が、実はCIA捜査官で、彼が残りの資金を007に託す。
007は最後の大勝負でル・シッフルに競り勝ち、ル・シッフルの野望を打ち砕く。
焦ったル・シッフルは、リンダを誘拐し、それを追ってきた007を拉致すると、007を拷問に掛け、資金のある口座の暗証番号を聞き出そうとする。しかし、その場所にテロ組織のボスが登場し、資金運用に失敗したル・シッフルを粛正する。
リンダを愛するようになったボンドは、諜報員から足を洗うことを決意し、リンダとの甘い生活を送るが、リンダは、ポーカーで得た1億5,000万ドルを横領し、逃走する。彼女は、恋人をテロ組織に人質に取られていたのだった。
資金の受け渡し現場に乗り込んだ007は、テロリスト達を葬り去るが、リンダは007に対する裏切りを償うため、水中に沈みゆく鉄檻の中に自らを閉じ込め、命を絶つ。彼女を脅迫していた黒幕を突き止めた007は、復讐を遂げる。

序盤の爆弾魔のパルクールを採り入れた逃走シーンは圧巻。それを追うボンドの、決して英国紳士的な洗練されたアクションではない荒削りな行動が目を惹く。その後も、女性相手にきざなジョークを飛ばすような洒脱なシーンはなく、シリアスに物語が展開する。
終盤の、先を固く結んだ綱引きに用いるような太い縄で睾丸を打ち付けるという拷問も印象的。
ただ、クライマックスで、リンダを救おうとボンドの乗り込んだ建物が水中に沈んでいくシーンは、派手な映像を追求するあまり、必然性のよく分からない建物崩壊となってしまった感があり、ちょっと残念な気がした。

【5段階評価】4

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