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2011年11月

2011年11月30日 (水)

(635) フラットライナーズ

【監督】ジョエル・シュマッカー
【出演】キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコン
【制作】1990年、アメリカ

フラットライナーズとは、心電図がフラットなラインとなること、つまり、心肺停止状態を意味する。医学生のネルソン(キーファー・サザーランド)は、仲間達に蘇生を頼み、自ら心肺停止状態になって臨死体験をする計画を立てる。
彼の成功を追うように、他の仲間も臨死を体験していくが、彼らは記憶の奥底に封印された過去の自らの過ちを呼び起こすことになる。ネイソンは、かつて自分が子供の頃にいじめの対象とし、結果的に事故で死なせてしまった少年、ビリーに襲われる幻覚に悩まされる。
デビッド(ケビン・ベーコン)もまた、子供時代にいじめていた黒人の少女に激しくののしられる幻覚を見るようになり、ジョー(ウィリアム・ボールドウィン)は、自分がもて遊んだ女性達の幻覚を見るようになる。仲間の中で唯一の女性であるレイチェル(ジュリア・ロバーツ)は、自殺した父の幻覚を見る。
デビッドは、かつていじめた女性に現実に対面し、彼女に謝罪することで、罪を乗り越える。レイチェルも、幻覚の中で父と抱き合い、許し合う。ネイソンは、自ら再び心肺停止状態になり、その中で、自分自身がビリーにいじめられる側になることで、罪を償う。絶望視された彼の蘇生だったが、仲間達の必死の施術により息を吹き返す。

臨死体験と過去に起こした過ちをつなげる発想がおもしろいと感じた。キーファー・サザーランドやジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコンといった、今はすっかり大物となった俳優の若い頃が見られるのも興味深い。

【5段階評価】3

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2011年11月29日 (火)

(634) おっぱいバレー

【監督】羽住英一郎
【出演】綾瀬はるか、木村遼希
【制作】2009年、日本

試合で一勝したら先生のおっぱいを見せてもらうという約束をした、弱小男子バレーボール部の部員と、若い女性教師との交流を描いた作品。

5人しか部員のいない中学男子バレーボール部は、練習もせず、エッチな妄想にふける日々を送っていた。その顧問として、臨時国語教師、寺嶋美香子(綾瀬はるか)が赴任する。5人は興奮し、練習そっちのけで歓迎会を催そうとするが、まじめな美香子は「もしあなたたちが本気でがんばるなら、先生何でもするから」と奮起を促す。すると彼らは「試合に一勝したら、先生のおっぱいを見せてください」と頼む。いったんは断る美香子だったが、一人に「うそつき」と言われた瞬間、かつて、生徒との約束に関して嘘をついた経験が頭をかすめ、「嘘なんてつかないわよ」と言ってしまい、男子部員達は、約束が認められたと狂喜乱舞する。
それから彼らは、練習に奮起し、最初は惨敗した女子バレーボール部にも勝利。ほどなく訪れた大会で、1試合目を不戦勝で勝利する。生徒達は不戦勝でも勝ちは勝ちだと、先生におっぱいを見せてくれるよう主張するが、美香子は本当に試合に勝ってからだと告げる。
しかし、次の相手は、強豪の竜王中学だった。美香子は「わたしのおっぱいを見るために、がんばりなさい」と彼らを励まし、彼らも特訓をする。そんなとき、男子バレー部のこのおっぱいの約束が、校長の耳に入り、美香子とバレー部員は校長室に呼び出される。バレー部員の平田(木村遼希)は、「僕らが勝手に言ってるだけの話です。先生がそんな約束するわけないじゃないですか」と言うが、嘘をつきたくない美香子は「私が約束しました」と真実を告げる。それにより、美香子は臨時教師を解任されてしまう。
バレー部員と接触するなと言われ、失望のまま恩師の墓を訪れた美香子だったが、恩師の妻(市毛良枝)から、恩師もどういう指導が正しいのか悩んでいたこと、そして、「主人はいつも、生徒達に、道は目の前にあるんだってことを気づかせたいって言ってた」と聞かされて再びやる気を取り戻し、バレーボール会場を訪れる。
そこには覇気なく1セット目を落とした部員達がいた。美香子は部員達と円陣を組むと、再び「わたしのおっぱいを見るために、がんばりなさい」と彼らを奮起させ、彼らは見事に1セットを奪取する。しかし、竜王中学のメンバーは二軍メンバーだった。選手交代で入ってきた一軍メンバーの前に、彼らはなすすべなく敗れる。
試合に負け、更衣室でうなだれる生徒達を励ます美香子。生徒達は先生に抱きついて泣くのだった。
学校を去る日、美香子は、靴箱にあった部員達からの手紙を手にする。そこには「負けた場合に備えて、僕ら、エブーの胸に飛び込む練習をしていたので、よい位置に飛び込めました。最高の感触、ありがとうございました」と書かれており、美香子は思わず「あいつら・・・」とほほえむのだった。

思わず照れてしまうタイトルの作品だが、内容はそれほどお下劣ではなく、お色気シーンも特にない。いわゆる巨乳の綾瀬はるかだが、本作ではさほど胸を強調した服装はしていない。むしろ「僕の彼女はサイボーグ」の方が、はるかに綾瀬はるかのおっぱいに焦点を当てているので、その向き(どの向きだよ)は、こちらの作品の方がお薦めかもしれない。

【5段階評価】3

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2011年11月28日 (月)

(633) スパイキッズ

【監督】ロバート・ロドリゲス
【出演】アントニオ・バンデラス、カーラ・グギノ、アレクサ・ベガ、ダリル・サバラ
【制作】2001年、アメリカ

とらわれたスパイの両親を救うため、姉と弟がスパイキッズとなって敵に挑むというB級特撮アクション。

手足と頭が親指の「サムサム」や、原色のモンスターなど、B級色満載の映像の連続。
映像はコミカルなものが多いのだが、子ども向けの痛快アクションというよりは、全体的に悪趣味感のただよう映像が多く、後味のよくない作品だった。
悪役側の黒幕として、「ターミネーター2」で液体金属マシンのT-1000を演じたロバート・パトリックが登場。母親スパイ役のカーラ・グギノは、「スネーク・アイズ」や「ザ・ワン」でヒロインを演じている。

【5段階評価】2

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2011年11月27日 (日)

(632) 男はつらいよ

【監督】山田洋次
【出演】渥美清、倍賞千恵子、光本幸子、前田吟
【制作】1969年、日本

言わずとしれた、我が国のシリーズもの映画の金字塔、「男はつらいよ」シリーズの第1作である。

面白いことに、この作品だけで、車寅次郎(渥美清)の妹、さくら(倍賞千恵子)が結婚して子どもをもうけるまでの数年間が描かれている。後のシリーズを考えれば、絶対に小出しにしそうなネタが、この作品だけで一気に展開しており、そういう意味では豪華な内容だ。
結婚式の最後で、博(前田吟)の父(志村喬)がするスピーチも涙もの。

本作の見どころは何と言っても、渥美清の気っぷのいい啖呵。小気味よい台詞回しにはホレボレする。「蒲田行進曲」の銀ちゃんにも感じたことだが、人間的には、自分勝手で短気なところもあり、決して万人受けするわけではないのだが(自分もおそらく、本当に知り合いだったら苦手なタイプだろうなという気がする)、非常に魅力的な存在である。

きれいな女性と懇意になるが、結局相手には意中の人がいて振られるという、本シリーズの定番となる展開も、分かりやすく描かれている。
ところで、博の父、「飈一郎」は、結局なんて読むのか、作品では分からないままだった。こういうところをいい加減にしておく演出は好きだ。

【5段階評価】4

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2011年11月26日 (土)

(631) 柔道竜虎房

【監督】ジョニー・トー
【出演】ルイス・クー、アーロン・クオック、チェリー・イン
【制作】2004年、香港

なかなかつまらない映画だった。どうやら黒澤明監督の「姿三四郎」をモチーフにしているそうなのだが、最後までたいした盛り上がりもなく、柔道も、明らかに柔道じゃない変なカンフーアクションぽい動きで、何が言いたいのかほとんどわからない作品だった。

勝野洋みたいな兄ちゃん(アーロン・クオック)が、シト・ポウ(ルイス・クー)と試合をしたがり、シト・ポウ(ルイス・クー)は、目が見えなくなる病気をきっかけに自堕落な生活から心を入れ替える。その様を長い時間をかけて描いている。
歌手を目指す女性を演じたチェリー・インが、山口もえをシャープにしたような、かわいい女性だったのが救いだが、ストーリーが緩慢すぎて、評価1をつけてもいいぐらいの退屈な作品だった。

【5段階評価】2

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2011年11月25日 (金)

(630) スパイ・ゲーム

【監督】トニー・スコット
【出演】ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック
【制作】2001年、アメリカ

定年を迎えたCIA担当官が、自分の育てた若者の救出に挑む姿を描いたサスペンス。

トム・ビショップ(ブラッド・ピット)が、医師に扮して中国の刑務所に入り込み、収監された女性を救い出そうとするが、ギリギリのところで捕らえられてしまう。彼が24時間以内に処刑されることを知ったCIA捜査官のネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)は彼を救おうとするが、CIAは米中の融和関係を考慮し、ビショップを見殺しにしようとしていた。ミュアーは、彼をライバル視しているハーカー(ステファン・ディラーヌ)の目をかいくぐり、ビショップを救うための作戦を実行し、成功させる。
ビショップは、ミュアーの指示した作戦を実行する過程で知り合った女性、エリザベス(キャサリン・マコーマック)を愛しており、彼女を救出しようとしていたのだった。

ミュアーの計算された行動がハマっていくようすが痛快だが、やはり、この手のスパイものらしく、何が本当で何がフェイクなのか、なかなか分かりづらかった。たとえば、ミュアーがビショップを救おうとしているのが、単なる友情なのか、とてつもない悪事を働こうとしているのかなど、最後まで疑い続けなければならないのが、なんともかんとも。
1回見ただけでは、いろいろな疑問が解消できないかもしれない。

【5段階評価】3

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2011年11月24日 (木)

(629) 誰かに見られてる

【監督】リドリー・スコット
【出演】トム・ベレンジャー、ミミ・ロジャース
【制作】1987年、アメリカ

殺人事件を目撃した富豪の娘を護衛する刑事の周囲で起こる事件を描いた作品。

二枚目俳優、トム・ベレンジャーが刑事のマイクを演じる。彼が次第に、富豪の娘、クレア(ミミ・ロジャース)と深い仲になっていくのだが、マイクは妻子持ち。あっけなく妻にばれてしまい、妻のもとに帰りたいという気持ちを高めていく。
殺人事件を起こした犯人、ベンザ(アンドレアス・カツラス)は、殺人事件の証言をしたクレアを恨み、彼女の殺害を企て、彼女の屋敷に殺し屋を送り込むが、マイクは殺し屋を倒す。ベンザはマイクの家族に目をつけ、マイクの妻と息子を人質にしてクレアを連れてくるようマイクに命じるが、マイクの息子はテーブルの裏側に貼り付けてあった拳銃を母親に託し、家族三人でベンザを倒す。マイクのことを忘れがたく思っていたクレアだったが、マイクが家族と抱き合っている姿を認め、身を引くのだった。

主人公のマイクは、妻子がいながら、美しいクレアをあっさり好きになり、妻に愛想をつかされ、悩んでいるのにクレアとベッドをともにするという、かなりの最低男ぶり。ベンザがマイクの家族を人質にしてクレアを呼び出すというのも、必然性に欠ける展開で、クレアを呼び出してクレアに復讐したところで、今度こそ終身刑になってしまうベンザはどうするというのだろう。
という感じで、話に共感できる部分がきわめて少なかった。そこそこ展開は楽しめたので、評価2にはしなかったが、「ブレード・ランナー」や「エイリアン」を手がけた名監督の作品にしては、期待はずれだった。

【5段階評価】3

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2011年11月23日 (水)

(628) ルパン三世 ルパンVS複製人間

【監督】吉川惣司
【出演】山田康雄(声)、納谷悟朗(声)、西村晃(声)
【制作】1978年、日本

ルパン三世の劇場版第一作。世界征服を企むマモーとの戦いを描いている。

マモー(西村晃)は、自らの複製を作り、自分の気に入った優れた人物を選んで永遠の命を与えようとしていた。峰不二子(増山江威子)も、その美貌からマモーのめがねにかなうが、不二子はルパンにも永遠の命を与えてほしいとマモーに約束させる。しかしマモーはルパンを気に入らず、次元(小林清志)や五右衛門(井上真樹夫)らとともに葬り去ろうとする。
ルパンはマモーの基地に乗り込み、不二子を救い出す。マモーはレーザー光線でルパンを倒そうとするが、ルパンは持っていた斬鉄剣のかけらでレーザーを反射させ、マモーを焼死させる。マモーの本体である巨大な脳は、宇宙ロケットで飛び立つが、ルパンは時限爆弾を仕掛けており、マモーの脳は、宇宙空間を漂い、行方知れずとなる。

序盤から、不二子がグラマーなバストを披露。終盤でも、胸に引っかかっているだけの破れたドレスを、ルパンが指でちょんと下ろして乳首をポチッと押したり、サービスシーンが見られる。
アメリカ大統領の声優が、妙に棒読みで下手だなぁ、と思ったら、赤塚不二夫氏が演じていた。

【5段階評価】3

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2011年11月22日 (火)

(627) ホワイト・プラネット

【監督】ティエリー・ラゴベール、ティエリー・ピアンタニダ
【出演】ジャン=ルイ・エティエンヌ(声)
【制作】2006年、フランス・カナダ

北極圏の大自然の中で暮らしている生き物たちを描いたネイチャー・ドキュメンタリー。

アース」や「ディープ・ブルー」に比べると、対象が北極圏に絞られており、しかもそこがまた生物の種類がそれほど豊富な地域ではないため、多少、地味な印象がある。出だしがシロクマというのは、「アース」とかぶっていたりする。それでも、様々な生き物の生態は興味深い。
曲の使い方がちょっと独特で、「アース」なんかに比べると、曲の主張が強すぎで、自然界の音に曲が覆い被さってしまっており、映像の邪魔をしているような気もした。この手の作品は、やはり自然界の「音」に驚きを感じたい。
テレビ放映版では、宮崎あおいがナレーションを担当していた。

【5段階評価】3

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2011年11月21日 (月)

(626) ミスト

【監督】フランク・ダラボン
【出演】トーマス・ジェーン、ローリー・ホールデン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・サドラー
【制作】2007年、アメリカ

濃い霧に覆われた小さな町に起こる惨劇を描いた、スティーブン・キング原作のホラー作品。

アメリカの片田舎の町に、突如、濃い霧が立ちこめ、霧に覆われた人々が何者かに襲われる。ホームセンターに買い物に来ていた大勢の客が籠城するが、外に出て行った者が次々と殺されていく。霧の中には、この世のものではない異次元の生物がうごめいていた。
ホームセンターの中では、神の使いを自称する女(マーシャ・ゲイ・ハーデン)の狂信が人々に伝染し、軍の兵士がリンチに遭い、腹を刺された挙げ句、怪物のいる外に放り出されるなど、恐怖の対象は、外の異形の生物から人間の狂気へと変化していく。
主人公のデビッド(トーマス・ジェーン)は、息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)や女性教師のアマンダ(ローリー・ホールデン)らとともに車で脱出し、逃避行をはかるが、外には見上げんばかりの巨大な生物が闊歩し、もはや人の住む世界ではなくなっていた。ガソリンも尽き、絶望した彼らは、自決の道を選ぶ。デビッドは、拳銃に残された4発で、同乗していた息子を含め、4人を撃ち殺すと、絶望とともに車を降り、やけになって大声を出し、魔物を呼び寄せようとする。
そこに地面を震わせる轟音が鳴り響く。霧の中から出てきたのは、兵士の乗った戦車と、救助された人々を乗せた車、そして異形の生物を焼き払う火炎放射器を持った兵士達の長い隊列だった。兵士の見守る中、取り返しの付かない自らの行為に、デビッドは悲鳴を上げ続けるのだった。

衝撃のラスト15分と銘打ってはいるが、自決のシーンで「何も襲われる前から死ぬことないのに。しかも、息子を撃ち殺すか? 」と思っていたら、案の定、最悪の早とちり。
フランク・ダラボン監督とスティーブン・キング原作と言えば、「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」といった名作がある。どちらも好きな作品だが、本作はちょっと、とんでもB級ホラーという印象だった。
序盤のたこの足のような生物や、昆虫のような生物、超巨大な魔物などは、「ベルセルク」に登場する異界の生物と似ている感じがした。
ダイ・ハード2」で敵のボス役を演じたウィリアム・サドラーが、本作では典型的な情けない取り巻き役の親父を演じているのが、ちょっと悲しかった。

【5段階評価】3

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2011年11月20日 (日)

(625) 真昼の決闘

【監督】フレッド・ジンネマン
【出演】ゲーリー・クーパー、グレース・ケリー
【制作】1952年、アメリカ

4人の無法者に立ち向かう保安官の苦悩と活躍を描いた西部劇。

結婚式を挙げ、保安官を退職したばかりのウィル・ケイン(ゲーリー・クーパー)は、かつて自分が逮捕した悪党フランクが、恩赦により釈放され、正午に到着する列車で町に来ることを知る。彼が町を荒らし、自分に復讐しようとすることは確実であり、ウィルは、妻のエミー(グレース・ケリー)の反対を押し切って、後継の保安官が来る明日までの間、町を守ることを決意する。
彼は仲間を募るが思うように集まらず、結局、孤軍奮闘することになる。ひとけのなくなった町に、茫然自失として立ち尽くすシーンが印象的。そこにいるのは、無敵のヒーローではない。理不尽な死の予感にさいなまれ、なすすべなくフランクとその仲間の到着を待つ、無力な保安官である。
しかし彼は、勇気を奮い立たせて、フランクと手下3人に対峙する。妻のエミーも勇気を振り絞って一人を銃で撃つ。最後、フランクはエミーを人質に取るが、エミーがフランクの腕をふりほどいて逃げ、フランクがひるんだすきに、ウィルがフランクを撃ち、彼を倒す。
町民はぞろぞろと建物から出てくるが、ウィルは保安官バッジを地面にたたきつけ、町を去るのだった。

回想シーンなどがなく、フランクの仲間達が駅でフランクを待ち、フランクが到着するまでの間、ウィルが酒場や協会で仲間を募るなどの奮闘努力や、若い保安官の嫉妬、かつての恋人との確執があり、フランクが駅に到着して町でウィルと銃撃戦を繰り広げるまでの約2時間が、そのまま切り取られたような作品になっている。

【5段階評価】3

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2011年11月19日 (土)

(624) ロッキー・ザ・ファイナル

【監督】シルベスター・スタローン
【出演】シルベスター・スタローン、バート・ヤング、アントニオ・ターバー
【制作】2006年、アメリカ

ロッキー」シリーズ第6作。

第1作から30年が経過し、公開当時60歳という年齢にもかかわらず、厚みのある肉体は健在と言ってよい。本作では、あまりの秒殺ぶり故の不人気に悩む若きチャンピオン、メイソン・ディクソン(アントニオ・ターバー)と対戦する。誰が考えても無謀な対戦だが、チャンピオンが左手を痛めるというハプニングをスパイスにして、ロッキー(シルベスター・スタローン)が善戦する展開を、さほど無理なく伝えている。

試合のシーンの迫力も、往年の作品に決してひけはとっておらず、見事。また、最愛の妻、エイドリアン(タリア・シャイア)を失って、妻の名を付けたレストランを経営するものの、心の溝を埋められずにいるロッキーの苦悩も、ほどよく描かれている。過去の作品では、ゴールデン・ラズベリー賞をいくつも受賞しているが、本作は、「またやらかしちゃうんじゃないの」という不安をよそに、見応えのある作品に仕上がっている。

テレビ東京が「午後のロードショー」で、第1作から6作を一挙に放送したので、続編に登場する過去のフラッシュバックなども記憶に新しく、なかなかよいシリーズだった。

もっとも、「午後のロードショー」については言いたいことがあって、エンディングが近くなると、必ず毎回、画面の真ん中に次の番組の宣伝が登場するという、本当に映画が好きな番組制作者なら、あるいは、本当に映画好きの人に番組を見てもらいたいと思っているなら、絶対にしない極めて興ざめなことをしてくれるので、これを一刻も早くやめるようにしてほしい。映画に没入しているときに、「そろそろ映画が終わりますよ」と肩を叩くようなお寒いことをできる神経が分からないし、そもそも次のニュース番組の特集がどうのこうのなんていう、映画と関係ないことを読む気分ではないわけで、自分は「ちくしょう、またこれが出たか」と苦々しく思いながら、そこから目を背けるようにして画面に集中するのである。
これまでも、「午後のロードショー」と似たタイミングで、別の局で同じ映画が放送されることがあったが、そういうときは必ず別の局のほうを見るようにしている。
加えて、画面上部のドラマの予告のテロップとかも流しすぎである。映画番組を、自局の番組宣伝のえさのように扱っているようなのが、「タダで映画見てるんだから、宣伝ぐらい我慢しろよ」と言っているようで、いちいち癇に障る。とにかく、画面のど真ん中に、そろそろ映画は終わりですよ、と分かるような形で番宣出すのだけは、やめてもらいたいものだ。

【5段階評価】4

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2011年11月18日 (金)

(623) ロッキー5/最後のドラマ

【監督】ジョン・G・アビルドセン
【出演】シルベスター・スタローン、セイジ・スタローン、トミー・モリソン
【制作】1990年、アメリカ

ロッキー」シリーズ第5作。

ロッキー(シルベスター・スタローン)が目をかけた若い才能、トミー(トミー・モリソン)が、拝金主義のプロモーター、デューク(リチャード・ガント)の甘い言葉に乗ってロッキーとの縁を切る。
ロッキーがなじみのバーで飲んでいると、デュークとともにトミーが現れ、ロッキーにけんかを売る。ポーリー(バート・ヤング)を殴ったトミーにロッキーがキレ、ストリート・ファイト、というか要するに路上のけんかになる。何の気なしにこの殴り合いを見ていたら、実はこれが、一連の作品でいう、対アポロ戦や対クラバー戦、対ドラゴ戦に相当するクライマックス・バトルだっという落ち。

確かに、毎回、最後は試合のシーンで感動のノックアウトでフィナーレ、というのは芸がないということで、マンネリ化を避ける意味はあったのだろうが、さすがに、これはちょっと、逆に言えばマンネリ化を避ける意味しかなかった、というところ。
現場に駆けつけた息子(セイジ・スタローン)は、「お父さん、みっともないことはやめて」と叫ぶのかと思いきや、行け~、倒せ~と父親の不法行為をけしかけるし、トミーを殴り倒したロッキーは、怒りにまかせてプロモーターのデュークも殴り飛ばし、この明らかな犯罪行為を成し遂げたロッキー一家が、よかったよかったという感じで現場を後にするのには、さすがに「おいおい」と言いたくなってしまった。
また、トミーが若気の至りから功を焦り、ロッキーのもとを離れてしまうのも、観ている側からすれば、その気持ちも分かるという、一時の気の迷いであり、それを最後は「彼には心がない」と単純な悪役に仕立て上げてしまうのも、人間味に欠ける展開だなと感じた。
それでも、最後に息子にペンダントを渡すシーンでは、じわっと感動させてくれた。

【5段階評価】3

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2011年11月17日 (木)

(622) ロッキー4/炎の友情

【監督】シルベスター・スタローン
【出演】シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、ドルフ・ラングレン
【制作】1985年、アメリカ

ロッキー」シリーズ第4作。

今回のライバルは、ソ連のアマチュア・ボクサー、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)。
最新の科学技術を取り入れた訓練により鍛え上げられた肉体で、彼はエキシビションマッチで、アポロを葬り去ってしまう。
ロッキー(シルベスター・スタローン)は、敵地ソ連での試合という悪条件を飲み、アポロの弔いのためにドラゴとの戦いに挑む。
雪に覆われた大自然の中で、ロッキーは仲間と訓練を積み、試合に挑む。会場にはソ連の政府高官も顔を並べ、観客はロッキーにブーイングの嵐。しかし、ロッキーの果敢なファイトに、ドラゴは「やつは人間じゃない。まるで鉄の塊だ。」と、ロッキーへの畏怖をあらわにする。観客も、次第にロッキーを応援し始め、政府高官は焦り出す。そして最終ラウンド、無敵と思われたドラゴが、ロッキーの連打を浴び、ついにマットに沈む。

ソ連のファイター、ドラゴが、凶悪非情の男としてではなく、ソ連という国家に操られ、感情を持つことを禁じられた悲劇の男として描かれているのがよかった。彼はロッキーとの対戦を通して人間性を取り戻し、ロッキーは、国家同士のいがみ合いも、自分たちが変わることで変えることができると語る。木訥だったロッキーが、いつの間にかマイクパフォーマンスをするようになったのは、若干興ざめなところもあるが、最後の家族への思いを込めたストレートな叫びは、感動を呼ぶ。

【5段階評価】4

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2011年11月16日 (水)

(621) ロッキー3

【監督】シルベスター・スタローン
【出演】シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、ミスターT
【制作】1982年、アメリカ

ロッキー」シリーズ第3作。

今回の相手は、若きヘビー級ボクサー、クラバー・ラング(ミスターT)。
チャンピオンとして10度の防衛を果たし、チャリティ活動に精を出すロッキー(シルベスター・スタローン)だったが、彼が防衛を果たしたのは、トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)の対戦相手選びの妙にあった。クラバーの挑発を受け、彼との試合を決心するロッキーだったが、ミッキーはそれを止めた。ロッキーはミッキーを説得して試合に臨むが、試合直前、ミッキーは痛めていた心臓の発作で倒れ、セコンドにミッキーのいないロッキーは、クラバーにわずか2ラウンドで惨敗。ロッカールームに戻ったロッキーを待っていたのは、ミッキーの死だった。
そんなロッキーのもとに現れたのは、アポロ(カール・ウェザース)だった。アポロはロッキーを自分の育ったカリフォルニアに連れて行き、彼を再生させる。ロッキーの新たな決意の裏には、エイドリアン(タリア・シャイア)の力強い励ましがあった。
そしてクラバーとの再戦。クラバーの溢れる力を、アポロとの特訓によって華麗にかわす技術を手に入れたロッキーは、クラバーに好きなだけ打たせ、体力の消耗を待った後、渾身のパンチの連打により反撃。見事にクラバーを倒す。
ラストシーンは、アポロとロッキーのスパーリング。互いにパンチを繰り出したところで映画は終わる。

新しい敵が現れ、モチベーションを持てないロッキーが、やる気を取り戻して必死のトレーニングを積み、最後は敵を倒すというおなじみの展開。もはや水戸黄門的なお約束映画になりつつあるが、それでもやはり、試合のシーンは興奮する。エンディングもかっこいい。

【5段階評価】4

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2011年11月15日 (火)

(620) ロッキー2

【監督】シルベスター・スタローン
【出演】シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース
【制作】1979年、アメリカ

ロッキー」シリーズ第2作。

アポロ(カール・ウェザース)との死闘を繰り広げたロッキー(シルベスター・スタローン)は、ボクシングを引退し、妻のエイドリアン(タリア・シャイア)と幸せな生活を送ろうとしていた。しかし、不器用な彼は定職に就くことができず、トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)のもとを訪ね、アポロとの再戦に挑む。
エイドリアンは夫の身を案じて反対し、ストレスのあまり早産してしまう。昏睡状態になったエイドリアンだったが、夫の付き添いのもとで目覚めると、ロッキーに「勝って」と告げる。
その言葉を聞いて、ロッキーは必死のトレーニングを積み、試合を迎える。
前回同様、15ラウンドまでもつれた二人は、壮絶な打ち合いの末、同時にダウンする。立ち上がった方が勝利という状況の中、アポロはついに崩れ落ち、何とか立ち上がったロッキーが新チャンピオンとなる。

前作で衝撃的なデビューを飾ったシルベスター・スタローンがスターの地位を確立したといっていい作品だろう。立ち上がった方が勝利というクライマックスも劇的。
ロッキー・ステップを子供達とともに駆け上がるシーンも感動的で、国民的娯楽作品になったと言えるだろう。

【5段階評価】5

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2011年11月14日 (月)

(619) ロッキー

【監督】ジョン・G・アビルドセン
【出演】シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース
【制作】1976年、アメリカ

シルベスター・スタローン自らが脚本を書き上げ、作品となった、ボクシング映画の金字塔的作品。第49回アカデミー賞作品賞受賞作品。

要領の悪い借金の取り立て役をやっている気弱なボクサー、ロッキー(シルベスター・スタローン)。ヘビー級チャンピオンのアポロ(カール・ウェザース)の売名作戦で、ひょんなことから彼との対戦が決まる。
ロッキーは、試合直前の夜、恋人のエイドリアン(タリア・シャイア)の横で弱音を吐きつつも、15ラウンド終わるまで立ち続けられたら、と願う。
試合の日。アポロ圧勝とのおおかたの予想に反し、2人は最終ラウンドまで壮絶な殴り合いを演じ、判定にもつれ込む。判定で告げられた勝者の名はアポロ。
しかしロッキーは、そんなことは意にも介さず、あの「チャララーラー、チャーラチャーラチャララー」というハイライトにふさわしい曲が流れる中、リング上で「エイドリアン! 」と叫ぶ。それまで臆病で、試合をまともに見ることもできなかったエイドリアンが、私がこのニュー・ヒーローの恋人だ、ということを誇らんばかりにリングに駆け上がる。15ラウンド倒れずにいるという願いが実現したことで、観客も、試合には負けたものの、勝利に酔いしれているかのようなロッキーと興奮を共有する。

やはり、「パーパパ、パーパパ、パーパパパー」というトランペットで始まるテーマ曲、「ロッキーのテーマ」がいい。
また、生卵を何個も割って一気飲みしたり、フィラデルフィア博物館の正面の階段(ロッキー・ステップと呼ばれている)を駆け上がって自分を鼓舞するガッツポーズなど、印象的なシーンもいい。
もごもごとしゃべり、木訥でいかにも不器用そうな彼が、ただただエイドリアンの名を呼び続けるのが、熱い感動を呼ぶ。

【5段階評価】4

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2011年11月13日 (日)

(618) BALLAD 名もなき恋のうた

【監督】山崎貴
【出演】武井証、草彅剛、新垣結衣、大沢たかお、筒井道隆、夏川結衣
【制作】2009年、日本

なかなか腰の砕ける映画だった。
途中まではいい。現代の小学生、川上真一(武井証)がタイムスリップし、廉姫(新垣結衣)と井尻又兵衛(草彅剛)のいる戦国時代へとタイムスリップ。真一の両親、暁(筒井道隆)と美佐子(夏川結衣)も後を追い、廉姫への横恋慕から戦をしかける大倉井高虎(大沢たかお)との対決に挑む。小難しい話は抜きにして、わくわくする展開。

川上家が現代から持ち込んだカメラや自動車などを武器に、劣勢の井尻達を川上一家がどう救うかと思いきや、ただただ窓をあけた無防備な自動車に家族三人で乗り込んで、ノロノロ運転で敵の陣地を進むだけで、敵の兵隊は腰を抜かしてしまい、井尻達は車の後ろをついて行って敵の本陣に乗り込んでしまう。いくらなんでもシナリオが雑。
そして圧倒的優位に立っている高虎は、よせばいいのに又兵衛との一騎打ちに挑み、あえなく敗れるという、麻雀で言えば、9万点差開いていた相手から、オーラスで親の役満を直撃して勝ちました、みたいな、クイズ番組で言えば、最後の問題は正解すると100万点ですみたいな、漫画にもならない展開。
戦国自衛隊」とまではいかなくても、もうちょっとアイディアはなかったのか、と。

さらにひどいのは、戦に勝利し、意気揚々と自陣に帰る又兵衛が、突然、どこから撃ったのか分からない鉄砲玉に当たって、あっさりと命を落とす。そこに駆け寄って泣き崩れる廉姫。
さすがに、これは泣けない。感動しない。もう、あまりの何でもありっぷりに、思わず「これはないわ、これはない」という言葉しか出なかった。
途中までは、田舎の攻城戦の雰囲気がけっこう出ていたりして、いい感じだっただけに、後半の雑な展開の落差のショックが大きすぎた。こんな脚本でも、渾身の芝居をしなければならない役者の方々には、同情を禁じ得ない。

【5段階評価】2

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2011年11月12日 (土)

(617) ロケッティア

【監督】ジョー・ジョンストン
【出演】ビル・キャンベル、ジェニファー・コネリー、ティモシー・ダルトン
【制作】1991年、アメリカ

背中に背負うロケット装置を手に入れた若者と、それを奪おうとする悪者との戦いを描いたアクション。
背中にロケットを背負って空を飛ぶというのは、「スター・ウォーズ」のボバ・フェットもそうだが、何とも夢をかき立てる。本作はそれをそのまま映画にしている。

映画俳優のネビル(ティモシー・ダルトン)は、マフィアを使ってロケット装置を手に入れようとしており、偶然、それを手にしたパイロットのクリフ(ビル・キャンベル)は、資金稼ぎのために、それを背負って航空ショーに登場。一躍、「ロケッティア」として有名になる。
ネビルは、下っ端役者のジェニー(ジェニファー・コネリー)がロケットを持つ男の恋人であることを知り、彼女を誘拐してクリフを誘い出す。
ネビルはナチス・ドイツの手先で、ドイツ軍の世界征服のために、この装置を入手しようとしていたのだ。
しかし、ロケットを背負ったクリフは、ジェニーを救うため、ネビルの乗る飛行船に乗り込み、ネビルの野望を打ち砕く。

当時21歳のジェニファー・コネリーの美しさを堪能するには、最適な作品かもしれない。豊かな胸の谷間もあらわに、悪者に翻弄されつつも、気丈な面を見せている。
また、ネビルの腹心の部下、タイニー・ロンの巨体も、特撮か、と思うぐらい見応えがあった。地球人ではないかもしれない。

【5段階評価】4

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2011年11月11日 (金)

(616) エネミー・ライン

【監督】ジョン・ムーア
【出演】オーウェン・ウィルソン、ジーン・ハックマン、ウラジミール・マシュコフ
【制作】2001年、アメリカ

ボスニア・ヘルツェゴビナの敵地に墜落した戦闘機ナビゲーターの生還を描いたアクション映画。

スーパーホーネットのナビゲーターであるバーネット(オーウェン・ウィルソン)は、偵察飛行中、ロカー司令官(オレック・クルパ)が秘密裏に活動していた拠点を発見するが、対空ミサイルにより撃墜されてしまう。パイロットは敵に見つかって殺され、バーネットは単身、艦上のレイガート司令官(ジーン・ハックマン)と無線連絡を取りながら救出場所に向かう。
NATO軍の和平優先の指揮により、バーネットの救出は優先度を落とされ、その実現が危ぶまれるが、バーネットはロカーの虐殺の証拠を携え、最後はレイガート自身がヘリに乗り込み、彼を救出する。

オープニングはほとんど「トップガン」。ところが、さっそうと飛び立つかと思いきや、発艦中止指令が出て、「ここが違うとこかい」とニヤリとさせる。
そんなシーンがありながらも、本編は至ってシリアス。軍事車両は本物を使っているそうで、迫力がある。主人公は基本的に逃げるだけであり、敵を皆殺しにするようなハリウッド的な展開にはならないが、バーネットの相棒だったパイロットを殺した敵の凄腕兵士のサシャ(ウラジミール・マシュコフ)には、バーネットが復讐を果たす。

【5段階評価】4

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2011年11月10日 (木)

(615) 炎のランナー

【監督】ヒュー・ハドソン
【出演】ベン・クロス、イアン・チャールソン、イアン・ホルム
【制作】1981年、イギリス

イギリスのアスリートのオリンピックでの活躍を描いた作品。「スン、シャシャシャシャシャシャン、チャンチャチャチャチャンチャン」というテーマ曲が印象的。第54回アカデミー賞作品賞受賞作品。

話としては、日曜は安息日だから走らないとか、宗教にこだわりのない人からすればどうでもいいことを、大の大人がああだこうだとやり合うシーンなどが多くて、思ったより退屈だった。
あと、ちょっとスローモーションが多用されすぎで、感動のシーンもこれでもか、というぐらいスローモーションなので、後半は「もういいよ」という感じもあった。

原題は「Chariots of Fire」。直訳すれば、炎の戦車である。

【5段階評価】2

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2011年11月 9日 (水)

(614) ピーター・パン

【監督】P・J・ホーガン
【出演】ジェレミー・サンプター、レイチェル・ハード=ウッド、ジェイソン・アイザックス
【制作】2003年、アメリカ・イギリス・オーストラリア

ピーター・パンの実写映画化作品。

ウェンディ(レイチェル・ハード=ウッド)がピーター・パン(ジェレミー・サンプター)と出会い、弟のジョン(ハリー・ニューウェル)、マイケル(フレディ・ポップルウェル)とともに、パジャマのまま、ネバー・ランドに向かうという、おなじみの展開。

子供向けの作品ではあるものの、特撮はよくできていて、ウェンディたちがピーター・パンと空を飛ぶシーンや、ピーター・パンとフック船長(ジェイソン・アイザックス)との戦いのシーンなども、スピード感があり、楽しい。
色使いも考えられていて、楽しいシーンはカラフルに、怖いシーンは暗い色に、と使い分けられている。
フック船長に捕らえられ、力を失ったピーター・パンが、ウェンディの口づけで顔を紅潮させ、力を取り戻すシーンは、ちょっとなーという気もしたが、最後の親子の再会シーンもホロリとさせ、なかなかよかった。

【5段階評価】3

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2011年11月 8日 (火)

(613) 名探偵コナン 戦慄の楽譜

【監督】山本泰一郎
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、桑島法子(声)
【制作】2008年、日本

名探偵コナン・劇場版シリーズ第12作。

演奏家が爆弾により殺される事件が起きる。コナン(高山みなみ)は、ソプラノ歌手の秋庭怜子(桑島法子)と行動をともにしながら、事件を解決する。
劇場の館長を任されていた譜和匠(依田英助)は、絶対音感を持っていた。にもかかわらず、爆破装置が仕込まれたパイプオルガンの音が微妙にずれていることに気付かなかったことから、コナンは彼が犯人とにらむ。果たして彼は、若い演奏者が酒に酔った勢いで息子を事故死させたことを恨んで、犯行に及んでいたのだった。

犯人の策略により、コナンと怜子がボートに乗せられてダム湖に置き去りにされるものの、コナンが腰のベルトから出したサッカーボールを蹴り飛ばして、施設の壁に設置されていた電話の受話器を外し、怜子と二人でプッシュ回線の音をハモって電話をかけるという、コナンは音痴という設定をまるで無視した展開。いくら防音性能が優れているとはいえ、外で大爆発、大火事が起きているのに、観客が全く気づかない音楽ホール。
考えてみれば、めちゃくちゃだが、そこはまあ、子供向けアニメのご愛敬というところだろう。

【5段階評価】3

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2011年11月 7日 (月)

(612) 007 美しき獲物たち

【監督】ジョン・グレン
【出演】ロジャー・ムーア、クリストファー・ウォーケン、タニア・ロバーツ、グレース・ジョーンズ
【制作】1985年、イギリス

007シリーズ第14作。ロジャー・ムーアの主演最終作。

本作の敵は、シリコンバレーを人工的な地震で水没させようと企むゾーリン。「スリーピー・ホロー」など、悪役がはまるクリストファー・ウォーケンが、人体実験により高い知能を持つ一方で、人間性に欠格のある男を演じている。
ヒロインのタニア・ロバーツも美しく、ボンドが美女と二人で敵のアジトに侵入し、仕掛けられた爆弾の解除に挑むという、本流中の本流の作品になっている。
強敵として登場する、ロボットのような黒人女性、メイデイ(グレース・ジョーンズ)も、一度見たら忘れないインパクトがある。最後は、爆弾が坑内で爆破するのを防ぐため、命を投げ出す悲劇のヒロインとなる。

古い作品だが、冒頭のスノーボードでの滑走から、最後のゴールデン・ゲート・ブリッジ上での死闘まで、見応えがある。同じロジャー・ムーア主演の007シリーズでも、第10作の「007 私を愛したスパイ」なんかは、同様にスキーのシーンがあるが、合成画像であることが丸わかりだったりしており、ずいぶんとできばえが違う。

【5段階評価】4

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2011年11月 6日 (日)

(611) カンフーハッスル

【監督】チャウ・シンチー
【出演】チャウ・シンチー、ラム・ジーチョン、ブルース・リャン
【制作】2004年、香港・中国

チャウ・シンチー監督のカンフー・アクション・コメディ。「少林サッカー」の続編的な位置づけになっている。

主人公はチンピラのシン(チャウ・シンチー)。仲間(ラム・ジーチョン)とかつ上げのようなことをして暮らしていたが、実は武術の達人で、最強の殺し屋(ブルース・リャン)にボコボコにされたのをきっかけに真の力に目覚め、壮絶な戦いの末、殺し屋を圧倒し、彼をひれ伏させる。

建物の2階、3階まで蹴り飛ばしたり、咆哮で相手を吹き飛ばしたり、あり得ない動きをワイヤーアクションなどでコミカルに映像化。パロディ色も満載で、マトリックスぽく、黒づくめの雑魚達が空中に吹き飛ばされたり、ジャッキー・チェンやブルース・リーの映画を思わせるような映像も随所にある。
バカバカしさも、ここまで来ると一つの作風。前作を知っている人ほど、期待を裏切られない満足できる作品になっているのではないだろうか。

【5段階評価】3

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2011年11月 5日 (土)

(610) ハルク

【監督】アン・リー
【出演】エリック・バナ、ジェニファー・コネリー
【制作】2003年、アメリカ

アメコミ・ヒーロー、超人ハルクの実写版作品。

生物の再生機能を促進する研究をしているブルース(エリック・バナ)は、研究中の事故が原因で、開発途上にあった物質を浴びてしまう。それによって、彼は、怒りの感情がわき起こると、体が緑色に変化し、巨大化するようになる。
研究材料にされそうになるブルースだったが、巨大化したハルクとなり、半ば理性を失った状態で暴れ始める。しかし、彼に思いを寄せる女性研究者、ベティ(ジェニファー・コネリー)が彼の怒りを静める。ベティの父親は、ブルースの父親とともに、ブルースを抹殺しようとするが、彼は攻撃を逃れ、ジャングルの奥地でひそかに生き続けるのだった。

すさまじい跳躍力で移動し、大量の銃弾を受けてもかすり傷一つ追わず、傷もあっという間に治癒してしまう。ハルクと戦闘ヘリとの戦いなど、迫力ある映像がウリ。
ただ、変身後のハルクは、いかにもCGアニメっぽく、迫真の映像か、というと、ちょっと漫画っぽいな、という印象もあった。いや、漫画の主人公なんですけども。
父親が誤って母親を刺し殺していた、という衝撃の事実が明らかになるシーンもあるのだが、テレビではボカシがかかっていたような。

【5段階評価】3

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2011年11月 4日 (金)

(609) お父さんのバックドロップ

【監督】李闘士男
【出演】宇梶剛士、神木隆之介、生瀬勝久、南果歩
【制作】2004年、日本

プロレスラーの父と一人息子との愛情を描いた作品。中島らも原作。

弱小プロレス団体、新日本プロレスのエース、下田牛之助(宇梶剛士)は、妻に先立たれ、父親と一人息子の一雄(神木隆之介)と暮らしていた。
団体の存続のため、牛之助はヒール役を演じることにするが、プロレスをしている父が嫌いな一雄との溝は深まっていく。悩んだ牛之助は、無謀にも、来日していた黒人の若手空手家、ロベルト・カーマン(エベルトン・テイシェイラ)との異種格闘技戦に挑む。
試合の日。何度蹴りを食らっても立ち上がる父の姿をテレビで見て、一雄は会場に駆けつける。その姿を認めた牛之助は、カーマンの一瞬の隙を突いて背後に回ると、渾身の力でバックドロップを決め、逆転KOを勝ち取るのだった。

なかなかよい作品だった。序盤はコミカルなシーンが多いが、異種格闘技戦でのマイクパフォーマンス辺りから、大きな感動が押し寄せてくる。
ただ、最後のバックドロップのところは、ちょっとあっさりしすぎかな、という気がした。
例えば、これまでサンドバック状態になっていたのは、実は背後を取るための作戦だったとか、何かしらの伏線があると、より一層、バックドロップが決まったときの興奮が引き立ったんじゃないか、という気がする。まあ、福本伸行の漫画の読み過ぎかもしれないけど。

【5段階評価】3

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2011年11月 3日 (木)

(608) パトリシア 禁断の歓び

【監督】サルバトーレ・サンペリ
【出演】モニカ・グェリトーレ、ロレンツォ・レーナ、ジャンフランコ・マンフレディ
【制作】1985年、イタリア

異母兄弟の禁じられた愛を描いた作品。

ひきこもりの少年、エミリオのもとに、異母姉のパトリシア(モニカ・グェリトーレ)が訪れる。彼女は少年の積極性を引き出そうと、自分の性体験を話し始めるが、次第にエスカレートし、ついには関係を結ぶに至る。

モニカ・グェリトーレの裸体と、二人の関係が徐々に深まっていくところが見所といえるが、話自体は退屈だった。

【5段階評価】2

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2011年11月 2日 (水)

(607) サーフズ・アップ

【監督】アッシュ・ブラノン、クリス・バック
【出演】シャイア・ラブーフ(声)、ズーイー・デシャネル(声)、ジェフ・ブリッジス(声)
【制作】2007年、アメリカ

ペンギンのサーファーの活躍を描いたCGアニメ作品。

ビッグZ(ジェフ・ブリッジス、マイク真木)にあこがれてサーフィンを始めたコディ(シャイア・ラブーフ、小栗旬)が、サーファーの大会に出場。女性ライフセーバーのラニ(ズーイー・デシャネル、山田優)との出会い、ビッグZとの再会を通じて、凶悪なライバル、タンクを倒し、サーフィンへの愛と友情をはぐくんでいく。

全編を通じて、いい曲が随所に使われていて、サーファーならずとも「海っていいな」と思わせてくれる心地よい作品。コミカルな映像と台詞がテンポよく展開していき、とても楽しめる。一連のディズニーCGアニメのように子供向けすぎず、「シュレック」のように下品でもないのがいい。

【5段階評価】4

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2011年11月 1日 (火)

(606) ブレイブ ワン

【監督】ニール・ジョーダン
【出演】ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナビーン・アンドリュース
【制作】2007年、アメリカ・オーストラリア

ニューヨークの理不尽な暴力に立ち向かう女性を描いた作品。

DJのエリカ(ジョディ・フォスター)は、恋人のデビッド(ナビーン・アンドリュース)と二人でいるところを若者に暴行され、恋人を失う。自身もひどいけがを負うが、復活し、不法に拳銃を入手。
たまたま立ち寄ったコンビニで店員を銃殺した男に襲われそうになり、その男を銃で撃ち殺したことから、彼女の中に何かが芽生える。
エリカは、地下鉄で自分を襲おうとした無法者の二人も銃で返り討ちにし、それを境に、彼女は夜の街をさまよい、街にはびこる悪と立ち向かおうとする。
ついに自分を暴行した犯人をつきとめたエリカは、銃を手に単身、犯人のアジトに乗り込む。
事件を追っていた黒人刑事、マーサー(テレンス・ハワード)は、彼女が犯人であることに気づき、彼女を追うが、彼女はすでに二人を射殺していた。彼女は最後の一人に気づかれ、殺されそうになっていたが、そこにマーサーが到着。しかしマーサーは、自分の銃をエリカに渡し、恋人を殺された恨みを晴らさせるのだった。

銃さえ手に入れれば無敵になる。ひどいやつは殺してもいい。そんなメッセージとも受け取れなくはないが、難しい話は抜きにして、現代を舞台にした、か弱き存在の痛快な復讐劇として楽しみたい。
前半、エリカとデビッドが暴行されるシーンの迫力はすさまじく、若者達がそれを自らビデオ撮影している辺り、快楽を目的とした理不尽な暴行であることが演出されており、観客の怒りと復讐に対する強い思いがかき立てられる。
そして最後、「悪い奴らのボスだけは法に守られてしまうのか」と思った矢先のマーサーの行動と暴漢の絶望に、観客は胸のすく思いをすることになる。映像にも迫力があり、よかった。

【5段階評価】4

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