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2011年10月

2011年10月31日 (月)

(605) Pa-Pa-Pa ザ☆ムービー パーマン タコDEポン! アシHAポン!

【監督】渡辺歩
【出演】三輪勝恵(声)、増山江威子(声)、広川太一郎(声)
【制作】2004年、日本

南の島で休暇を楽しむ、アイドルの星野スミレ(増山江威子)は、喧騒を避けるため、パーマン3号に変身して空を飛び、ひとけのないビーチにたどりつく。しかし、そこで悪事の計画を立てていた謎の集団に誘拐されてしまう。彼らのボス、ドクトル・オクト(広川太一郎)は、人間の頭にタコ型の装置をかぶせて自由に操り、世界を征服するという計画をと企てていた。
星野スミレの残したコピー・ロボットの助けを聞きつけたパーマン1号こと須羽みつ夫(三輪勝恵)は、2号(大竹宏)、4号(肝付兼太)とともにスミレの救出に挑む。みつ夫は、ドクトル・オクトの基地に忍び込もうとするがとらえられ、パーマンに変身するためのヘルメットとマントを取られてしまい、素顔を星野スミレに見られてしまう。絶望するみつ夫だったが、スミレに「パーマンの心までは取られてないでしょう」と励まされ、ドクトル・オクトの野望を打ち砕く。

まあ、とりたてて何と言うこともない、パーマンらしい子ども向け作品。小学生アイドルである星野スミレの声が、公開当時68歳の増山江威子さんということで、どうしても、ところどころ若作りしているおばあちゃんの猫なで声に聞こえてしまい、ちょっとつらかった。

【5段階評価】2

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2011年10月30日 (日)

(604) 紀元前1万年

【監督】ローランド・エメリッヒ
【出演】スティーブン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス
【制作】2008年、アメリカ

太古の時代を舞台に、謎の部族に連れ去られた恋人を取り戻そうとする青年の活躍を描いた作品。

狩猟民族の集落で暮らす若者、デレー(スティーブン・ストレイト)は、青い目を持つ少女、エバレット(カミーラ・ベル)の結婚相手を選ぶ狩りの儀式で、運良く一頭のマンモスを倒す。しかし、部族の長、ティクティク(クリフ・カーティス)は、彼の勇気は本物ではなく、狩りの成果は僥倖によるものと見抜いていた。
そんなとき、集落に謎の騎馬民族が現れ、エバレットたちをさらっていく。デレーはティクティクたちとともに、集落の仲間を救う旅に出る。
デレーは、巨大な鳥(FFXIのロックと同じような感じ)との戦いや、罠に落ちたサーベルタイガーの救出などを経て、多くの部族を味方に付け、騎馬民族の都市にたどり着く。そこでは、騎馬民族が、マンモスや奴隷に重労働を強いて巨大なピラミッドを建造していた。
デレーは、自分の使命が、エバレットの救出のみならず、奴隷となっている部族の解放にあることを悟り、仲間を鼓舞して、騎馬民族への戦いに挑み、神とあがめられている男を槍で倒す。しかし、エバレットは、彼女を我が者にしようとした騎馬民族の一人に弓で殺されてしまう。
悲嘆するデレーだったが、遠方から彼らを見守っていた集落の呪術師が、彼女の身代わりとなることで、エバレットはよみがえる。仲間とともに集落に戻ったデレーとエバレットは仲むつまじく暮らすのだった。

話の展開に抑揚がなく、見ているのがつらい作品だった。CG全盛の時代であり、「2012」のローランド・エメリッヒ監督をもってしても、映像の迫力については、もはやあまり感動できるレベルではなかった。ピラミッドの映像は、ほんとはすごいはずなんだけど、「これって、テレビ用作品じゃないよね、映画だよね」と心配になってしまうほどだった。特撮映像よりは、公開当時22歳のカミーラ・ベルの、ちょっと垂れ目のまなざしが見どころかもしれない。

【5段階評価】2

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2011年10月29日 (土)

(603) それいけ! アンパンマン シャボン玉のプルン

【監督】矢野博之
【出演】戸田恵子(声)、長沢美樹(声)、水野真紀(声)
【制作】2007年、日本

劇場版「それいけ! アンパンマン」シリーズ第19作。

シャボン玉を吹いてみんなを楽しませる仕事をしているシャボン玉ガールズの一人、プルン(水野真紀)は、みんなのように大きなシャボン玉ではなく、小さなシャボン玉しか吹けないことを悩んでいた。ばいきんまん(中尾隆聖)にシャボン玉城から飛ばされたプルンは、プルンのなくした笛を届ける途中だったクリームパンダ(長沢美樹)にぶつかり、二人で城を目指す。
ばいきんまんは、シャボン玉姫やシャボン玉ガールズの笛を奪って、泥のシャボンを飛ばし、街や森を汚し始める。アンパンマン(戸田恵子)やしょくぱんまん(島本須美)たちも歯が立たない。しかし、どんなに失敗してもあきらめないクリームパンダやアンパンマンたちを見て、自分に自信を持てなかったプルンも、戦う決意をする。
プルンの吹いた細かいシャボン玉は、ばいきんまんの乗ったバイキンメカの継ぎ目から内部に入り込み、バイキンメカの中の装置を動かなくしてしまう。力を取り戻したアンパンマンは、ばいきんまんを退治する。

子ども向け作品だが、クリームパンダちゃんがアンパンマンのようになりたいから、どんなに失敗してもがんばる、と力強く語るシーンはとても感動的で、思わず目が熱くなってしまった。「それいけ! アンパンマン」シリーズを本ブログで扱うのは初めてだったが、展開もスピーディで心地よく、なかなか見るべきところのある作品だった。

【5段階評価】4

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2011年10月28日 (金)

(602) ブレードランナー

【監督】リドリー・スコット
【出演】ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング
【制作】1982年、アメリカ

人造人間レプリカントを追うブレードランナーを描いた、近未来SFの金字塔的作品。

2019年のアメリカ。惑星で労働している戦闘型のレプリカント4体が地球に侵入したため、元殺し屋のデッカード(ハリソン・フォード)が、レプリカントを追うブレードランナーとして、警察に雇われる。
デッカードはレプリカント製造企業、タイレル社を訪れ、そこで働く美しい女性、レイチェル(ショーン・ヤング)と出会う。彼女は高性能のレプリカントで、自分がレプリカントであることを知らずにいたが、デッカードとの出会いを通じて、自分がレプリカントであることを悟り、逃走する。
地球に侵入したレプリカントたちは、時間とともに感情を持つようになり、自分の寿命が人間により設定されていることを苦痛に感じはじめる。彼らはレプリカントを製造した技術者に掛け合い、自分たちの命を延ばしてもらおうとしていた。
デッカードは、一人目のレプリカント、ゾーラ(ジョアンナ・キャシディ)をダンスホールで見つけ、逃走する彼女を背中から銃殺する。男性レプリカントのリオン(ブライオン・ジェームズ)には、路上で襲われ、殺されそうになるが、そこに現れたレイチェルが、背後からリオンを銃で撃ち、デッカードを助ける。
残されたレプリカントのリーダー、バッティ(ルトガー・ハウアー)は、レプリカント製造技術者のJF・セバスチャン(ウィリアム・サンダーソン)を通じて、製造元の社長、タイレル博士に迫るが、博士は、現在の技術では寿命を延ばすことはできないと冷たく告げる。深い絶望からわき上がる怒りから、バッティは博士の顔をつかんで口づけをすると、すさまじい腕力で博士の顔を握りつぶし、博士を殺してしまう。
デッカードは、バッティと、もう一体の女性レプリカント、プリス(ダリル・ハンナ)がセバスチャンの居宅にいることを突き止め、プリスを銃で倒すが、バッティには不意を突かれ、銃を持っていた指を折られてしまう。デッカードは屋上に逃げ込み、隣のビルに飛び移ろうとするが、鉄骨にぶら下がり、落下は必至の状況になってしまう。バッティは、恐怖におびえるデッカードを前に、突如、落下寸前の彼の手首をつかみ、屋上へと引き上げる。そして、自分たちの記憶も、雨の中の涙のように消えてしまうのだとデッカードに告げ、悲しげなほほえみをたたえると、そのままこうべを垂れ、活動を停止する。デッカードは、残されたレプリカントのレイチェルとともに生きていくことを決意する。

退廃的な近未来の映像がきわめて斬新かつ印象的。「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や続編の「イノセンス」、ゲームの「ポリスノーツ」なども、明らかに本作の影響を受けている。映画自体は、少々退屈な部分もなくはないのだが、これだけ後生の作品に影響を残した作品の評価は、やはり5にせざるを得ないだろう。
日本人としては、芸者がスクリーンに大写しになった強力わかもとの宣伝とか、「二つで十分ですよ~」「わかってくださいよ~」と嘆く寿司屋の主人、「コルフ月品」と書かれた看板など、ところどころ登場するオカシナ日本語も見逃せない。
華麗なバク転を披露するレプリカント、プリスを演じたダリル・ハンナは、「バーティカル・ターゲット/大統領狙撃計画」や「ウォール街」にも出演している。

【5段階評価】5

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2011年10月27日 (木)

(601) ニューヨーク東8番街の奇跡

【監督】マシュー・ロビンス
【出演】ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン
【制作】1987年、アメリカ

スティーブン・スピルバーグ氏が製作総指揮として関わったSFファンタジー。

カフェを営む老人、ライリー(ヒューム・クローニン)は、認知症気味の妻、フェイ(ジェシカ・タンディ)と古びたアパートに住んでいた。アパートは地上げにあっており、チンピラのカルロス(マイケル・カーマイン)が店で暴れて器物を破壊するなど、住人は嫌がらせを受けていた。そんなアパートに二基の小さなUFOが現れる。UFOは壊れたものを修理する能力を持っており、ライリーの店は一晩で、開店直後のようなきれいな状態に戻る。UFOは住人達と親しくなり、3基の子を産む。1基は動かなかったが、元ボクサーのハリー(フランク・マクレー)が修理する。
カルロスは、アパートの地下で水道管や配電設備を斧でたたき壊し、そこに現れた父親UFOも斧で破壊してしまう。母親UFOは必死で父親UFOを修理するが、彼らは人間不信に陥り、住人のもとを離れてしまう。一方、役に立たないカルロスに業を煮やした地上げ屋は、別の者を使ってアパートに発火装置を仕掛ける。カルロスは、アパートにフェイが残っているのを見て、命がけで彼女を救い出すが、アパートは全焼してしまう。ハリーが、崩れ落ちたアパートのエントランスに所在なげに腰掛けていると、そこに彼の救った子どものUFOが現れ、次いで、大量のUFOが飛来する。アパートの修理に来たのだ。次の日、アパートは、新築当時の状態に戻っていた。地上げ屋はアパートの地上げを諦め、そのアパートを挟むようにビルを開発するのだった。

ジェシカ・タンディとヒューム・クローニンは「コクーン」でも共演しており、ほのぼのとしたSFである点は、本作と共通である。
UFOが何でも修理してしまうので、落ちは読めてしまうが、ほほえましいエンディングで気持ちのいい作品。「E.T.」などのように、あえて幼い子どもを登場させないところが、かわいい造形のUFOを登場させながらも、軽薄なウケ狙いではない、落ち着いた作品になっている。

【5段階評価】3

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2011年10月26日 (水)

(600) 442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍

【監督】すずきじゅんいち
【出演】ネルソン・アカギ、ダニエル・イノウエ、ローソン・サカイ
【制作】2010年、日本、アメリカ

第二次世界大戦で活躍した、日系アメリカ人からなる442部隊の真実に迫るドキュメンタリー。

元442部隊の退役軍人のインタビューと、歴史家の証言、当時の映像や写真をもとに構成されている。目を覆いたくなるような死体の映像がいくつも登場し、戦禍のすさまじさを物語る。また、穏やかな好々爺にしか見えない退役軍人達の生死のはざまをくぐり抜けた証言も真に迫る。

敵国兵士だけでなく、祖国の偏見や差別とも戦った彼らのことを知ることのできる貴重な作品。喜多郎による穏やかな曲が全編を通して流れており、妙な盛り上げ方もなく、落ち着いて観ることができる作品。

【5段階評価】3

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2011年10月25日 (火)

(599) 火宅の人

【監督】深作欣二
【出演】緒形拳、いしだあゆみ、原田美枝子、松坂慶子
【制作】1986年、日本

作家、檀一雄の自伝的小説の映画化作品。

桂一雄(緒形拳)は、ヨリ子(いしだあゆみ)という妻がありながら、女優志望の劇団員、恵子(原田美枝子)と事を起こし、それを妻に告げる。一度は出て行くヨリ子だったが、5人の子を育てるため家に戻り、それを機に一雄は恵子と同棲を始める。しかし恵子が堕胎した頃から関係が悪化し、一雄は旅に出る。一雄はそこで、知り合いのホステス、葉子(松坂慶子)とあてのない二人旅に出るが、クリスマスの日に葉子から別れを告げられる。日本脳炎の後遺症で麻痺状態となった次男の二郎が亡くなった日、恵子とも別れ、ついに一雄は妻の元に戻るのだった。

正月に家に人を招いて家族と過ごしている最中に、愛人の恵子の家に行ったり、一雄の節操のない行動にはあきれるばかりではあるが、こういうのも文学作品となると、何となく感動してしまったり、こういうのもありかな、なんて思ったりしてしまうのが怖い。
原田美枝子の裸体は、豊かなおっぱいをくねらせ、見事。松坂慶子もおっぱいを出している。

【5段階評価】4

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2011年10月24日 (月)

(598) 悪霊島

【監督】篠田正浩
【出演】鹿賀丈史、古尾谷雅人、岸本加世子、岩下志麻、室田日出男
【制作】1981年、日本

横溝正史原作の推理小説の映画化作品。ビートルズの「Let it be」がテーマ曲に使われた。

瀬戸内の小島、刑部(おさかべ)島の実力者である刑部家の周囲で起こる連続殺人事件に金田一耕助(鹿賀丈史)が挑む。
正気を失った双子の姉を持つ美しい母親(岩下志麻)が登場し、シャム双生児が扱われるなど、横溝正史らしいおどろおどろしい要素が盛り込まれている。岸本加世子演ずる真帆と片帆の二人が、作品に清涼感を与えるかと思いきや、一人は殺され、野犬に顔や腹を食いちぎられてむごたらしい骸をさらす。最後、巴(岩下志麻)が洞窟の穴に落ちていくシーンも、夢に出そうな怖い印象がある。

推理小説では、双子は禁じ手に近く、少なくとも「実は双子でした」というトリックは禁じ手だが、本作は、双子と思わせておいて実は一人でした、というトリックが用いられており、個人的には少々読めてしまって、今ひとつだった。序盤で登場する青木のダイイング・メッセージ、「鵺の鳴く夜は気をつけろ」も、今ひとつ意味が分からなかった。

【5段階評価】3

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2011年10月23日 (日)

(597) ドリームキャッチャー

【監督】ローレンス・カスダン
【出演】トーマス・ジェーン、トム・サイズモア、モーガン・フリーマン
【制作】2003年、アメリカ

スティーブン・キング原作のSFホラー。

ヘンリー・デブリン(トーマス・ジェーン)とその仲間達は、少年時代、ダディッツという少年をいじめから助けたことで、人の頭の中を読める不思議な能力を身につける。
4人は山小屋で旧交を温め合う。ジョーンジー(ダミアン・ルイス)が、道に迷ったという一人の男を助けるが、彼は体内にエイリアンを宿していた。ビーバー(ジェイソン・リー)がその餌食となり、ジョーンジーもエイリアンに体を乗っ取られる。ヘンリーは、軍のオーウェン(トム・サイズモア)を仲間にし、エイリアンの幼生を繁殖させようとするジョーンジーを阻止しようとする。オーウェンの上長、カーティス大佐(モーガン・フリーマン)は、オーウェンの命令無視をとがめ、殺害しようとするが、オーウェンと相打ちとなる。
ヘンリーは、ダディッツ(ドニー・ウォールバーグ)を連れてジョーンジーの居場所を突き止め、貯水場に幼生を流そうとするジョーンジーの企みを阻止する。最後は、ジョーンジーに乗り移ったエイリアンと、ダディッツの正体であるエイリアンとの戦いの末、ジョーンジーに乗り移ったエイリアンは消滅する。

序盤はサイコ・サスペンスを思わせるが、いきなりヌメヌメしたエイリアンが現れ、若干トンデモ映画っぽくなる。この辺りはメル・ギブソン主演の「サイン」にも通じるものがある。
映画では、エイリアンに乗っ取られた人間を、「エイリアン」のヒロインをもじって「リプリー」と呼ぶなど、過去の作品と似ている部分があることについては開き直ってる面もある。
ただ、エイリアンに乗っ取られながらも、記憶は人間のままという状況を、記憶の倉庫の中から見守るという演出で描いているあたりは秀逸。

【5段階評価】3

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2011年10月22日 (土)

(596) エリザベスタウン

【監督】キャメロン・クロウ
【出演】オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、ジェシカ・ビール
【制作】2005年、アメリカ

ザ・エージェント」や「バニラ・スカイ」を手がけたキャメロン・クロウ監督による、ロードムービー的要素を織り交ぜた、さわやかなラブ・ストーリー。

シューズメーカーのデザイナー、ドリュー(オーランド・ブルーム)は、社運をかけてデザインしたシューズが大コケし、会社に10億ドル近い損失を与え、解雇される。恋人のエレン(ジェシカ・ビール)との関係もおかしくなる。そんなとき、父が亡くなり、彼は単身、父の住んでいたケンタッキー州エリザベスタウンに向かう。
行きの飛行機はガラガラで、キャビンアテンダントのクレア(キルスティン・ダンスト)が、ドリューに親しげに話しかけてくる。クレアはドリューに、目的地までの地図やホテルのクーポンを手渡ししつつ、自分の電話番号を渡す。ドリューはホテルからクレアに電話をし、意気投合した二人は、互いに車で落ち合い、一緒に朝日を見る。親戚とのやりとりや、クレアとのふれあいを通じ、ドリューはしだいに生きる意欲を見いだしていく。
別れの日、クレアはドリューに一冊のアルバムを渡す。中には、ドライブの旅程とBGM入りのCDが収められていた。クレアの案内を通じ、ドリューは自分の失敗を乗り越えていく。そして、世界で2番目に大きいファーマーズマーケットで、二人は再会。熱い抱擁を交わすのだった。

ちょっと田舎くさい感じだけれど、人なつっこくて愛想のいいクレアが何とも魅力的。死ぬ程落ち込んでいるドリューが、彼女に言われるがまま、ドライブをして、人と出会って、一人で踊って、生きる力を取り戻していく辺りの描写はじわーっと心にしみてくる。
ドリューの母親が、自分に合わないと思っていた夫側の親戚連中の前でタップダンスを踊るところは、今ひとつぴんと来なかったのだが、全体的にいい映画だった。

【5段階評価】4

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2011年10月21日 (金)

(595) 続 黄金の七人 レインボー作戦

【監督】マルコ・ビカリオ
【出演】フィリップ・ルロワ、ロッサナ・ポデスタ、エンリコ・マリア・サレルノ
【制作】1966年、イタリア

黄金の七人」シリーズ第二弾。今回は南米の国の将軍の持つ7,000トンの金塊の略奪を企てる。

銀行の地下にあるカタコンベから天井をくりぬいて金塊をせしめようとしていたアルベール教授(フィリップ・ルロワ)ら7人は、アメリカをパロディにしたような国から、南米の将軍(エンリコ・マリア・サレルノ)を誘拐する任務を依頼される。
アルベール達は、島を与えることなど過剰な条件を提示して、それを引き受けると、将軍の船に積まれた7,000トンの金塊を奪う計画を実行する。
ジョルジャ(ロッサナ・ポデスタ)がわざと将軍につかまり、将軍をとりこにしてしまい、仲間達が将軍を拉致。金塊を積んだ船の強奪にも成功する。例によって仲間割れが始まるが、教授が丸く収め、彼らはさらなる盗みを続けるのだった。

前作より荒唐無稽感がアップし、ちょっとご都合主義が目についた。今回の音楽は口笛のマーチで、いかにもアメリカを皮肉った印象があり、大国をコケにするようなパロディ作品が好きな人は、ニヤリとさせられる作品かもしれない。

【5段階評価】3

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2011年10月20日 (木)

(594) 黄金の七人

【監督】マルコ・ビカリオ
【出演】フィリップ・ルロワ、ロッサナ・ポデスタ、ホセ・スアレス
【制作】1965年、イタリア

銀行の最新金庫に保管された大量の金塊を盗んだ七人と美女を描いたクライム・サスペンス。

アルベール教授(フィリップ・ルロワ)をリーダーとする7人の男たちが、スイス国立銀行に保管されている大量の金塊の強奪を企てる。ガス管工事を装い、地下から金庫室の床に穴をあけ、金塊を車に積み込み、逃走。喜ぶ7人だったが、アルベールは他の6人を出し抜き、ジョルジャ(ロッサナ・ポデスタ)と二人で山分けしようとする。しかしジョルジャは、銀行の頭取(ホセ・スアレス)と裏で組んでおり、教授を裏切る。
ところがアルベールは、その裏切りを読んでいた。彼らの思惑を超えて金塊を手にしたアルベールは、自分の元に訪れたジョルジャと再び組み、金塊を積んだトラックに乗り込む。しかし、裏切り者の教授を追っていた6人は二人に追いつく。教授も観念して金塊を山分けしようとするが、そのとき、坂道に止めてあったトラックが動き出し、道路脇の売店につっこんでしまう。大量の金塊は、街ゆく人々の目に。金塊に群がる人々と追い払おうとする6人とで、現場は騒然となる。そこに警察が登場し、教授に「この金塊は君たちのものか」と尋ねるが、教授は「いや」と答え、その場を後にするしかなかった。

ミニミニ大作戦」同様、血なまぐさい暴力を使うことなく、チームプレイで大量の金塊を手に入れる。その後の仲間同士の騙し合いも、どろどろした感じではなく、あくまでおしゃれ。アルマンド・トロバヨーリのテンポのよいコミカルな曲が、映画に洗練された雰囲気を与えている。「デュブディデュブディダーバディダー」とか「ダバダダーダバダダー」というスキャットは、聞いたことのある人も多いだろう。

【5段階評価】4

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2011年10月19日 (水)

(593) ダンジョン&ドラゴン2

【監督】ゲリー・ライブリー
【出演】マーク・ダイモンド、クレメンシー・バートン=ヒル、ブルース・ペイン
【制作】2005年、アメリカ

ダンジョン&ドラゴン」の続編となるファンタジーSF。

前作で登場したダモダー(ブルース・ペイン)が蘇り、イシュミールの国を滅ぼすため、伝説の黒龍を復活させるための宝珠を手に入れる。ベレク(マーク・ダイモンド)は国の存亡をかけ、4人の勇者とともにダモダーの居城に向かい、貴重な仲間を失いながらも、宝珠の奪還に成功する。
ベレクの妻、メローラ(クレメンシー・バートン=ヒル)は、ダモダーにアンデッドの呪いをかけられながらも、黒龍に対抗するための謎を解くが、ダモダーと手を組んだ悪魔のクレックスが宝珠を奪い返し、ダモダーは黒龍を復活させてしまう。
ベレクとメローラは、剣や魔法より強いものは信仰(faith)だと悟り、光り輝く宝珠を手に入れる。ベレクはダモダーに迫り、妻の呪いを解かせると、メローラは宝珠の力で黒龍を倒すことに成功する。ダモダーは牢に入れられながらも、復活の時を待つのだった。

前作とは、ダモダー以外、登場人物がかぶらないので、本作だけ観ても楽しめる。前作は、ダモダーの耳から変な触覚が出てきたり、多少、コミカルな面もあったが、本作は終始シリアスな展開である。
ファイター、シーフ、クレリック、ウィザードといった、RPGでおなじみの職業の勇者がパーティを組み、ダンジョンの中でモンスターと戦ったり、部屋の中のトラップを解いたりと、RPGファンは特に楽しめるだろう。オープニングも、大作RPGによくあるオープニングCGのようでもある。逆に言えば、RPGのオープニングも映画に負けないぐらいのクオリティがあるということでもある。

【5段階評価】3

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2011年10月18日 (火)

(592) ダンジョン&ドラゴン

【監督】コートニー・ソロモン
【出演】ジャスティン・ホウェリン、ゾー・マクラーレン、ジェレミー・アイアンズ
【制作】2001年、アメリカ

ロールプレイングゲームを原作としたファンタジーSF。

王国の支配を目論む宰相プロフィオン(ジェレミー・アイアンズ)は、腹心のダモダー(ブルース・ペイン)を使って、レッドドラゴンを操ることのできるサブリールの杖を手に入れようとしていた。盗賊が職業のリドリー(ジャスティン・ホウェリン)は、友人のスネイルズ(マーロン・ウェイアンズ)と魔法学校に忍び込むが、魔法使いのマリーナ(ゾー・マクラーレン)に見つかる。そこに、サブリールの杖のありかの書かれた地図を探していたダモダーが現れ、彼らを追いかける。
ドワーフのエルウッド(リー・アレンバーグ)、エルフのノルダ(クリステン・ウィルソン)を仲間にして、彼らは旅を続ける。リドリーは、カギとなる巨大ルビー、ドラゴンの瞳をシーフ・ギルドで手に入れるが、地図をダモダーに奪われる。リドリーとスネイルズは、地図を奪い返すためにダモダーの屋敷に忍び込む。スネイルズは地図を見つけるがダモダーに捕まってしまう。スネイルズは地図をリドリーに投げて渡すが、ダモダーの怒りを買い、殺されてしまう。
地図とドラゴンの瞳を手にしたリドリーは、サブリールの杖を手に入れるが、ダモダーに仲間を人質に取られ、杖を奪われてしまう。ダモダーから杖を受け取ったプロフィオンは、レッドドラゴンを召喚し、王女サビーナ(ソーラ・バーチ)の率いるゴールド・ドラゴンを倒し始める。そこにリドリーが現れ、ダモダーを倒すと、サブリールの杖を奪い返し、レッドドラゴンを手なずける。そこにサビーナが現れ、プロフィオンはゴールド・ドラゴンに倒される。
リドリーは仲間とともにスネイルズの墓を訪れ、ドラゴンの瞳を墓に供える。すると、それが輝きだし、墓碑に刻まれたスネイルズの名前が消える。スネイルズの復活と彼らの新たな旅立ちを暗示させて映画は終わる。

RPGらしい種族や職業が登場し、トラップのある迷宮や宝のうなる洞窟など、思わずゲームをしたくなるような設定が満載。ただ、「ダイ・ハード3」のジェレミー・アイアンズの悪役っぷりが、B級色満々で痛々しく、あまり盛り上がりを感じない作品だった。
ソーラ・バーチ扮する王女が、「ベルセルク」の王女シャルロットに似ていた。

【5段階評価】2

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2011年10月17日 (月)

(591) アラジン

【監督】ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
【出演】スコット・ウェインガー(声)、リンダ・ラーキン(声)、ロビン・ウィリアムズ(声)
【制作】1992年、アメリカ

「アラジンと魔法のランプ」と「千夜一夜物語」を題材にしたディズニーアニメ。テーマ曲「ホール・ニュー・ワールド」が有名な作品。

砂漠都市、アグラバーに住む盗賊、アラジン(スコット・ウェインガー)は、お忍びで街に出てきた世間知らずの王女、ジャスミン(リンダ・ラーキン)と出会い、二人は互いを思い合うようになる。
アグラバーの王、サルタン(ダグラス・シール)の側近、ジャファー(ジョナサン・フリーマン)は、国を支配するため、王を催眠術にかけ、王女と結婚しようとする。
そんなとき、アラジンは魔法のランプを手に入れ、ランプの精、ジーニー(ロビン・ウィリアムズ)に出会う。ジーニーは願いを三つ叶えるとアラジンに告げる。アラジンはジャスミンに会うため、ジーニーに王子にしてもらうが、ジャファーに捕らえられ、海に沈められてしまう。おぼれそうになったところにジーニーが現れ、二つ目の願いとしてアラジンは救出される。しかし、ランプをジャファーに奪われる。
ジャファーは自分を国の支配者にしろとジーニーに願いを告げ、それを阻止しようとするアラジンとの対決となる。ジャファーの魔法の力は強大で、歯が立たなかったアラジンは、ジャファーに「おまえはジーニーより弱い」と挑発する。するとジャファーは自分をジーニーより強くしろと願い事を言い、ジーニーはジャファーを自分より強いレッドジーニーにする。
しかし、しょせんはランプの精。アラジンは取り出したランプにジャファーを封じ込め、砂漠の広がる地平線の彼方にランプを放り投げる。そしてアラジンは3つめの願いとして、ジーニーを自由にしてあげるのだった。

ミュージカル仕立てで楽しく、最後のジーニーを自由にしてあげるシーンでは、思わずホロリとさせられる。CGが随所に使われているのも特徴的。ただ、この手の映画を日本語版で見ると、挿入歌の歌詞がどうも字数的に無理があるというか、違和感を感じてしまうのが残念なところ。
なお、続編として「アラジン ジャファーの逆襲」、「アラジン完結編 盗賊王の伝説」があるが、いずれもホームビデオ作品となっている。

【5段階評価】4

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2011年10月16日 (日)

(590) 最後のブルース・リー ドラゴンへの道

【監督】ブルース・リー
【出演】ブルース・リー、ノラ・ミャオ、チャック・ノリス
【制作】1972年、香港

タン・ロン(ブルース・リー)はチェン(ノラ・ミャオ)のいるローマを訪ね、ワンの営んでいるレストランで働くことになる。レストランは悪い組織に狙われていた。ボスの直属の手下のホーがチンピラとともに店を訪れ、レストランの経営の邪魔をし、店を明け渡すよう脅してくるが、タン・ロンは得意の武術でチンピラを追い払う。
しかし実はワンは裏で、店の売却によって大金を手にすることを目論んでおり、ワンのためにチンピラと戦っていた仲間を裏切る。タン・ロンは、アメリカからやってきた刺客、コルト(チャック・ノリス)との一騎打ちに勝利。ワンとホーはボスに撃ち殺され、ボスは警察に捕まる。
店の問題を解決したタン・ロンは、チェンに別れを告げ、ローマを去るのだった。

オープニング早々、空港でおなかをグーグー鳴らしておばさんに凝視されたり、レストランで英語が読めず、スープばかり5皿も頼んだり、娼婦に誘惑されて部屋に連れ込まれ、おっぱい丸出しの女性にびっくりしたりと、ブルース・リーのコミカルな演技を見ることができる。敵側のホーは楳図かずおみたいなおっさん。最後はボスに射殺される。
ノラ・ミャオは、「ドラゴン怒りの鉄拳」でもヒロインを演じており、「ドラゴン危機一発」にも、かき氷屋の娘として登場している。

【5段階評価】3

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2011年10月15日 (土)

(589) 吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲

【監督】F・W・ムルナウ
【出演】マックス・シュレック、グスタフ・フォン・バンゲンハイム、グレタ・シュレーダー
【制作】1922年、ドイツ

ホラー映画の古典。音声は音楽のみのサイレント映画。

不動産屋に務めるフッター(グスタフ・フォン・バンゲンハイム)には、美しい妻、エレン(グレタ・シュレーダー)がいた。フッターの上司、ノック(アレクサンダー・グラナッハ)は、トランシルバニアのオルロック伯爵(マックス・シュレック)から古い館を求められ、フッターを派遣する。しかしオルロック伯爵は吸血鬼だった。フッターに美しい妻がいると知った伯爵は、エレンの血を求め、船に乗ってブレーメンに現れる。船の従業員はペストで死んでしまい、ブレーメンの街にもペストが蔓延する。
エレンはフッターの持ってきた本に、「罪なき女が吸血鬼に自らその血を捧げ、一番鶏が鳴くまでの時を吸血鬼に忘れさせること。それが、吸血鬼の呪いから逃れる唯一の方法である」と書かれているのを知り、その役を果たす。

非常に古い映画で、ところどころコマ落ちがあったり、セリフは映像を区切っての大写し。1幕から5幕まであるので、それがちょっとしたメリハリになっている。
禿げ上がった頭に二本の前歯、白目をむき出しにし、指には長いかぎ爪。大量のネズミとペストを蔓延させながら登場するという吸血鬼は、何とも独特で、みたことあるな、という印象。FFXIに最強クラスのモンスターとして登場する「Nosferatu」の原点であり、FFXIファンなら一度は見ておいても、という気はしなくもないが、少々退屈な作品でもあり、正直、見ないと損というほどでもない。

【5段階評価】2

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2011年10月14日 (金)

(588) ドラゴン危機一発

【監督】ロー・ウェイ
【出演】ブルース・リー、マリア・イー、ジェームズ・ティエン
【制作】1971年、香港

ブルース・リー主演のカンフー・アクション。

タイに渡ったチェン(ブルース・リー)は、親戚のシュウ(ジェームズ・ティエン)とともに、製氷工場で働く。しかし、そこは麻薬の密売に手を染めており、それを知ったチェンの親戚達が次々と殺される。母親にけんかをするなと言われていたチェンだったが、ついに怒りが爆発、社長の屋敷に単身で殴り込み、武術の達人である社長を倒す。

カンフー主体の作品だが、製氷用の回転のこぎりで死体を切断したり、短剣や片手斧で刺し殺したりといったシーンや、娼婦のヌードなど、プチエログロシーンがある。その辺が当時受けたのかもしれない。
ジェームズ・ティエンは、猪瀬直樹を若くしたような顔をした七三分けの俳優で、「拳精」や「龍拳」など、ジャッキー・チェンの主演映画にもよく登場している。

【5段階評価】3

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2011年10月13日 (木)

(587) ガス燈

【監督】ジョージ・キューカー
【出演】イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ジョセフ・コットン
【制作】1944年、アメリカ

宝石を巡るサイコサスペンスの古典。

美しい歌手、ポーラ(イングリッド・バーグマン)は、幼い頃、育ての親の叔母を殺されていた。彼女はレッスンピアニストのグレゴリー(シャルル・ボワイエ)と恋に落ち、結婚すると、グレゴリーのすすめで亡くなった叔母の家に住む。しかし、グレゴリーはポーラが精神的に不安定だから、と外出を控えさせる。確かにポーラは持っていたはずの宝飾品をなくしたり、部屋のガス燈が暗くなったり、足音が聞こえたりするといった幻覚に悩まされる。
しかし、これはすべてグレゴリーの仕業だった。彼は叔母の持っていた宝石を盗もうと叔母を殺害。現場に幼いポーラが現れたため、宝石を盗ることができず、その機会をうかがっていたのだ。彼は夜な夜な、外出のふりをして、入り口をふさいだ屋根裏部屋に屋根から侵入し、宝石を探しつつ、妻に幻覚があるように思わせていたのだ。しかし、歌手だったポーラの叔母のファンだった探偵、ブライアン(ジョセフ・コットン)が事件の謎を解き、グレゴリーは逮捕される。

イングリッド・バーグマンとシャルル・ボワイエの演技はすばらしいのだが、古い映画なので、やはり演出などには少々わざとらしさを感じた。また、ポーラが見つけた手紙を慌てて取り上げるグレゴリーが怪しいなぁ、と思ったら、ホントに真犯人でした、というどんでん返しのなさで、もはやフーダニットというより倒叙ものに近いサスペンスである。
それでも、ラストシーンで、これまでグレゴリーに何かと言いくるめられていたポーラが一気呵成にまくし立ててやりこめるシーンは痛快。最後にブライアンとポーラが惹かれ合うあたりは、おばさんならずとも「あらあら」という感じではあるが、すっきりするエンディングはなかなかよい。

【5段階評価】3

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2011年10月12日 (水)

(586) ニーベルングの指輪

【監督】ウーリー・エデル
【出演】ベンノ・フユルマン、クリスタナ・ローケン
【制作】2004年、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ

クサンテンの王子、ジークフリート(ベンノ・フユルマン)は、幼い頃、敵軍に城に攻め込まれ、城から脱出するが、父母は殺される。彼は鍛冶屋のエイビン(マックス・フォン・シドー)に拾われ、その息子エリックとして育てられる。
アイスランドのブリュンヒルデ女王(クリスタナ・ローケン)は、占い師のハルベラから、彼女を倒すほどの強い男と運命の出会いをするとのお告げを受ける。彼女は、隕石の落下した日、ジークフリートと運命の出会いをし、再会を誓う。
ブルグントの城に向かった彼は、領地に出没していた竜、ファーフナーを倒し、その血を浴びて、鋼の肉体を手に入れる。その奥にはニーベルング族の財宝があった。ニーベルング族の亡霊に、財宝を持ち帰ると呪いを受けると諭されるが、彼は指輪をはじめ、財宝を我がものとする。ニーベルング族のアルベリヒは、ファーフナーのねぐらから出てきたジークフリートに襲いかかるが、あえなく返り討ちに遭い、姿を自由に変えられる隠れ頭巾を差し出す。
城に戻ったジークフリートは英雄となり、ブルグントの王女、グリームヒルト(アリシア・ウィット)は彼に恋をする。しかし、ジークフリートのブリュンヒルデへの思いは堅く、彼女のいるアイスランドに財宝を持って旅立つのは確実であった。
アルベリヒの息子で財宝を狙っているハーゲン(ジュリアン・サンズ)は、グリームヒルトに媚薬を渡し、ジークフリートに飲ませるようそそのかす。恋に目がくらんだグリームヒルトは、ジークフリートに媚薬入りのワインを飲ませる。その結果、ジークフリートはブリュンヒルデへの愛を忘れてしまい、グリームヒルトを愛するようになってしまう。
ブリュンヒルデは、ジークフリートとの再会を信じ、自分を決闘で倒した相手と結婚するというお触れを出していた。ブルグントの若き王、グンター(サミュエル・ウェスト)は、ジークフリートに、隠れ頭巾を使ってグンターになりすまし、ブリュンヒルデを倒してほしいと依頼する。ジークフリートは、グンターのふりをしてブリュンヒルデと戦い、決闘に勝利する。
グンターとブリュンヒルデ、そしてジークフリートとグリームヒルトは同時に結婚式を挙げるが、ブリュンヒルデはグンターに決闘の時のような強さを感じないことを不審がり、初夜の床で、自分のベルトを奪って見せろとグンターに告げる。グンターは、再度、ジークフリートに、自分になりすましてベルトを奪うようお願いする。ジークフリートはしぶしぶその役を引き受けるが、妻のグリームヒルトにベッドを空けたのがばれ、真相を告げてしまう。
ブリュンヒルデをよく思っていなかったグリームヒルトは、決闘に勝ったのも、ベルトを奪ったのもジークフリートだった、とブリュンヒルデにばらしてしまう。屈辱に耐えかねたブリュンヒルデは、グンターとハーゲンに、ジークフリートを殺せと告げる。しかし、その後、グリームヒルトはブリュンヒルデのもとに謝罪に訪れ、ジークフリートに媚薬を飲ませたのだと白状する。ブリュンヒルデは激しく後悔するが、そのときにはハーゲンが、ジークフリートの唯一の弱点である左の肩の下に槍を突き立て、彼を葬った後だった。
遺体となって城に戻ったジークフリートを見て、グリームヒルトは、ジークフリートにもらったニーベルングの指輪をグンターに投げつけるが、それをハーゲンが奪い取ろうとし、グンターを刺し殺す。しかし、彼もまた、ブリュンヒルデによって倒される。グリームヒルトやキーゼルヘール王子(ロバート・パティンソン)に見送られ、ジークフリートは川に浮かべた船の中で火葬される。燃えさかる船の中に潜んでいたブリュンヒルデは、ジークフリートの剣を抜くと自らを貫き、ジークフリートとともに息絶えるのだった。

テレビ映画であるが、重厚な世界観が映像化されており、楽しめる作品。序盤に登場する竜との戦闘シーンも迫力がある。日本で言うと時代劇特番みたいなものだろうか。
ちなみに、ファーフナーとは、FFXIのHNM、ファフニル。思わず正統派RPGをプレイしてみたくなるようなファンタジー作品だった。

【5段階評価】3

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2011年10月11日 (火)

(585) 誰が為に鐘は鳴る

【監督】サム・ウッド
【出演】ゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマン、カティーナ・パクシヌー
【制作】1943年、アメリカ

アメリカ人のロベルト(ゲーリー・クーパー)は、敵軍の補給戦線にかかる鉄橋を爆破する指命を負って、ジプシーのゲリラ軍に合流する。彼はそこで、マリア(イングリッド・バーグマン)という若く美しい女性に出会う。ロベルトとマリアは恋に落ちる。敵軍との壮絶な銃撃戦を経て橋の爆破は成功するが、ロベルトは逃走中に銃弾を受け、脚を骨折する。馬に乗れなくなった彼は、仲間の逃走を助けるため、一人残ることとし、仲間の女性、ピラー(カティーナ・パクシヌー)は泣き叫ぶマリアを連れ、その場から走り去る。
一人残ったロベルトは、敵の大軍に、むなしく機関銃の乱射をはじめるのだった。

オープニングの列車の爆破など、古さを感じさせない迫力で、橋の爆破シーンも模型でを使っていると思われるが、見事である。ただ、途中のくだりが長く退屈なのは、見ていてつらかった。また、マリアがロベルトに盲目的に恋をするのが、恋とはそんなものとは思いつつも、ほかにも男はいっぱいいるのに、ほとんど一目惚れで、結局は見た目ですか、と腑に落ちなかった。
また、マリアは、ロベルトに、自分がいかにロベルトに恋い焦がれているのかを語るのに対して、ロベルトは、何かあるとすぐ「君は来ない方がいい」「もし僕がコーヒーを嫌いだったら」などとツンツンして、何ともいいご身分ですね、という印象もあった。最後の逃走シーンでも、ロベルトだけ撃たれるというのが、特にマリアを守るためというわけでもなく、名作とは知りつつ、何とも感情移入の難しい作品だった。

【5段階評価】2

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2011年10月10日 (月)

(584) ゴーストバスターズ2

【監督】アイバン・ライトマン
【出演】シガニー・ウィーバー、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド
【制作】1989年、アメリカ

オカルトコメディ、「ゴーストバスターズ」の続編。

デイナ(シガニー・ウィーバー)は、自分の赤ちゃんを乗せたベビーカーが、突然動き出して道路で止まったことを不審に思い、イゴン(ハロルド・ライミス)に相談する。イゴンはピーター(ビル・マーレイ)やレイモンド(ダン・エイクロイド)とともにデイナのもとを訪ね、調査を開始。道路の下の地下鉄跡にスライムの川があるのを発見する。
かつてニューヨークをゴーストから守ったゴーストバスターズたちだったが、逆に町を破壊したと誤解され、営業停止処分の憂き目にあっており、今回も、道路に無断で穴を開けたことで裁判沙汰となる。しかし、法廷に、死刑にされたことを恨むゴーストが登場したことから、裁判長が彼らの営業停止を解き、ゴーストバスターズが復活する。
地下鉄跡のスライムが美術館の下に流れ込んでいることを知ったゴーストバスターズは、市長にそのことを伝えるが、逆に迷惑がられ、病院に収監されてしまう。そんなとき、美術品の修復をしているヤノシュ教授(ピーター・マクニコル)が、ハンガリーの暴帝ビーゴ(ビルヘルム・フォン・ホンブルグ)の霊に操られ、デイナの息子をビーゴに捧げようとする。
美術館は、大量のスライムに覆われ、ニューヨークの街に大量のゴーストが出没したため、市長はゴーストバスターズを呼び出す。美術館のスライムを退治するため、ゴーストバスターズは善玉スライムの力で自由の女神を操り、人々の善の力を集めようとする。民衆の歌の力でスライムの力を弱めると、復活しようとしたビーゴを倒す。

特撮映像は、今となってはほほえましい限りだが、ビル・マーレイのしゃれた台詞などが楽しい作品。

【5段階評価】3

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2011年10月 9日 (日)

(583) トランスフォーマー: リベンジ

【監督】マイケル・ベイ
【出演】シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョン・タトゥーロ
【制作】2009年、アメリカ

トランスフォーマー」の続編。ディセプティコンのボス、フォールンとの戦いを描く。

オールスパークを狙うディセプティコンの軍団を掃討したオートボットたちは、仲間を増やし、人間の軍隊とともに、地球に残ったディセプティコンの殲滅に関わっていた。
あるとき、オートボットのリーダー、オプティマス・プライムは、ディセプティコンの残党が「ザ・フォールンが蘇る」という言葉を残すのを聞く。彼らは地球のどこかに眠っているマトリックスというキーを探しており、サム(シャイア・ラブーフ)やミカエラ(ミーガン・フォックス)は、シモンズ(ジョン・タトゥーロ)とともに、そのありかをさぐる。
彼らは、ミカエラが捕らえたラジコンが変形したディセプティコンのホィーリーの情報をもとに、スミソニアン博物館でシーカーと呼ばれる古いトランスフォーマー、ジェットファイアを見つける。彼の力でエジプトにワープしたサムらは、そこでマトリクスを発見。粉々になってしまったが、サムはそれをかき集め、ディセプティコンに倒されて動かなくなったオプティマス・プライムのもとに運ぼうとする。
米軍はオプティマス・プライムの機体をエジプトに運ぶが、サムの居場所をつきとめたディセプティコン軍により、エジプトは大乱闘となる。サムの力でオプティマス・プライムは復活。しかし、キーをフォールンに奪われてしまう。
フォールンは、生命力の源、エネルゴンを得るために太陽を破壊しようとしており、そのための兵器が隠されたピラミッドにマトリックスを投入する。しかし、ジェットファイアと融合したオプティマスが兵器を破壊。フォールンを葬る。

前作以上の迫力ある映像が魅力。トランスフォーマー達が若干コミカルになっているが、好みの分かれるところだろう。エジプトのピラミッドやら遺跡やらを破壊しまくるので、さすがに「おいおい」と思ってしまうところもあった。

【5段階評価】4

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2011年10月 8日 (土)

(582) トランスフォーマー

【監督】マイケル・ベイ
【出演】シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョン・ボイト
【制作】2007年、アメリカ

日本のおもちゃ、「トランフフォーマー」のコンセプトをもとに実写映画化されたSF作品。

機械に生命力を与えるキューブ状の物体、「オールスパーク」を巡り、正義の軍団「オートボット」と悪の軍団「ディセプティコン」が戦う。
冒険家の祖父を持つサム(シャイア・ラブーフ)は、中古車を父親に買ってもらう。彼はそれをきっかけにクラスの美少女、ミカエラ(ミーガン・フォックス)と親しくなる。
サムの愛車が、オートボットの一員、バンブルビーだったことから、サムはトランスフォーマーの戦いに巻き込まれていく。ディセプティコンは、米軍基地を破壊し、情報をハッキングしようとしたことから、この戦いは米軍も混じった大乱戦となる。オートボットのリーダー、オプティマス・プライムは、キューブを守るようサムに伝え、最後はキューブの力でディセプティコンのボス、メガトロンを倒す。

ストーリーは正直、あまり魅力的とは言えないが、映像の迫力はすさまじい。明らかにCGを使った特撮だが、CGくささがほとんどない。変形時の細かい部品の動きは、日本人のCGデザイナーが担当したというのも嬉しい。
ただ、大アップで巨大ロボットが変形・格闘するシーンは、すごいんだけれど何が何だかよくわからない面もあり、絶妙なバランスではあるんだろうが、ちょっと不満も感じた。

【5段階評価】4

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2011年10月 7日 (金)

(581) セブン・イヤーズ・イン・チベット

【監督】ジャン=ジャック・アノー
【出演】ブラッド・ピット、デビッド・シューリス、ジャムヤン・ジャムツォ・ワンチュク
【制作】1997年、アメリカ

オーストリアの登山家と若きダライ・ラマの交流を描いた実話に基づく作品。

1939年、登山家のハインリッヒ・ハラー(ブラッド・ピット)は、ペーター・アウフシュナイター(デビッド・シューリス)らとともにドイツ軍の威信を懸け、ヒマラヤの登頂に挑む。途中で第二次世界大戦が始まり、彼らはイギリス軍に捕まるが脱走し、チベットの町に潜り込む。
彼はやがて、若きダライ・ラマ(ジャムヤン・ジャムツォ・ワンチュク)の目にとまり、好奇心旺盛な彼の話し相手となる。第二次世界大戦が終わると、中国はチベットを支配しようとし、宗教は毒だと考える将軍により、圧倒的な軍事力で攻め込まれる。ダライ・ラマはそのような中で成人の儀を執り行い、ハラーは祖国に帰る。ダライ・ラマはハラーに土産物を渡す。中身はダライ・ラマが大切にしていたオルゴールだった。
オーストリアに戻ったハラーは、離婚後、再婚した妻の家に赴く。彼は息子に会おうとするが、息子に会いたくないと言われる。ハラーは、ダライ・ラマからもらったオルゴールを息子の部屋に置き、部屋を立ち去ると、それを興味深げに見る息子をドア越しの隙間から見て、静かに立ち去るのだった。

ヨーロッパからヒマラヤまで、壮大なスケールで描かれる重厚なドラマ。チベットの風俗が興味深い。ただ、「戦場のピアニスト」でも感じたことだが、オーストリア人、チベット人、中国人が主な登場人物なのに、同じ国同士で話している会話も英語ばかり(しかも儀式の台詞まで)というのが気になった。
ダライ・ラマ役の少年、ジャムヤン・ジャムツォ・ワンチュクの、無邪気なようで聡明なまなざしも印象的。ハラーの親友、ペーターを演じるのは、「ハリー・ポッター」シリーズでルーピン先生を演じているデビッド・シューリスである。

【5段階評価】3

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2011年10月 6日 (木)

(580) 0(ゼロ)からの風

【監督】塩屋俊
【出演】田中好子、田口トモロヲ、杉浦太陽
【制作】2007年、日本

我が子を交通事故で失い、危険運転致死傷罪の成立をなしとげた母親の実話に基づく作品。

夫を病で失った茂木圭子(田中好子)は、一人息子の零(杉浦太陽)と暮らしていた。しかし、一浪の末、早稲田大学に入学したばかりの零は、無免許、無車検、飲酒、スピード違反の車にはねられ即死する。圭子は、車で人をひき殺しても、罪は殺人ではなく業務上過失致死となり、もっとも重くて懲役5年であると知り、ショックを受ける。実際、零をひき殺した犯人、野崎(袴田吉彦)の刑期は3年3ヶ月だった。
彼女はテレビ局の報道記者、上杉(田口トモロヲ)の助力も得ながら、交通事故の厳罰化のための活動を始める。同じように身内を交通事故で失った人たちの協力を得て、圭子は37万の署名を集め、ついに「危険運転致死傷罪」を成立させる。彼女はさらに、受験勉強をして早稲田大学に入学する。
そして、野崎が刑期を終え、出所した。彼は圭子の家を保護司とともに訪ね、土下座して涙ながらに罪をわびる。その謝罪は真に迫っていたが、圭子はそれを許さず、本当に罪を償う気があるなら、自分がやっている命のメッセージ展に足を運んでほしいと告げる。嗚咽しながら絶対に行くと誓う野崎だったが、姿を見せることはなかった。やりとりをこっそり録音していた上杉は、圭子にあそこまで攻めなくても、ともらすが、圭子は断固として怒りをぶつける、そうしなければ無謀運転で人の命を奪う行為はなくならない、と言い、メッセージ展の活動を続けるのだった。

田中好子の好演が光る。2011年4月にこの世を去ったのが惜しまれる。袴田吉彦の謝罪のシーンも迫真の演技で涙を誘うが、結局それがうわべだけのものであるという、何ともやるせない展開を見せるのが、逆に現実のむなしさを観る者に伝えている。

【5段階評価】4

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2011年10月 5日 (水)

(579) コクーン2 遙かなる地球

【監督】ダニエル・ペトリー
【出演】ドン・アメチー、ターニー・ウェルチ、スティーブ・グッテンバーグ
【制作】1988年、アメリカ

コクーン」の続編。老人達の恋愛や家族愛を描いたSFファンタジー。

アンタレス星人のキティ(ターニー・ウェルチ)らは、地球に残された仲間の繭(コクーン)を救うため、再び地球にやってくる。彼らとともに、5年前、アンタレア星に渡った3組の老夫婦も、地球に戻ってくる。彼らは別れた家族や友人に会い、地球での暮らしを懐かしむ。彼らの古い仲間で、妻を亡くしたバーニー(ジャック・ギルフォード)も、彼らに触発され、モーテルの女主人、ルビー(エレーン・ストリッチ)との恋に目覚めていく。
アルマ(ジェシカ・タンディ)は、保育園で偶然子供の相手をしたことから、地球で働くことにあこがれるようになり、メアリー(モーリン・スティプルトン)も、孫と地球で暮らすことを望むようになる。しかし、アルマが、車にひかれそうになった子供を救い、自分がはねられてしまう。アルマの夫、ジョー(ヒューム・クローニン)は、妻の命がもたないと医者に言われ、自らの生命力をアルマに注ぎ込むと、息を引き取る。
一方、キティが救おうとしていた仲間の繭が、地球の研究者に発見され、研究施設内に持ち込まれてしまう。彼らは繭を切り開き、アンタレス星人を研究材料とする。しかし、アンタレス星人は次第に弱っていき、研究者のセーラ(コートニー・コックス)は、宇宙人を救いたいと思うようになる。キティは、老人たちの力を借りて施設に忍び込み、仲間を救出する。セーラはそれを発見するが、宇宙人が助かるほうを望み、黙ってそれを見送る。キティはクルーズ船の船長、ジャック(スティーブ・グッテンバーグ)の協力で宇宙船に戻る。彼女とともにアンタレアに戻ることにしたのは、妊娠したベス(グエン・バートン)と夫のアート(ドン・アメチー)だけだった。

前作同様、ユニークな設定のSF。前作では、まばゆい光を放ち、姿かたちがよくわからなかったアンタレス星人が、本作でははっきりと姿を見せる。ただ、コントの宇宙人みたいな白い着ぐるみを着たようなデザインで、ちょっと残念な感じであった。

【5段階評価】3

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2011年10月 4日 (火)

(578) コクーン

【監督】ロン・ハワード
【出演】ドン・アメチー、ウィルフォード・ブリムリー、ヒューム・クローニン
【制作】1985年、アメリカ

老人と異星人とのコンタクトを描いたいっぷう変わったSF作品。

フロリダの養老院で暮らすアート(ドン・アメチー)、ベン(ウィルフォード・ブリムリー)、ジョー(ヒューム・クローニン)は、仲良しのおじいちゃん3人組。空家のプールに忍び込んで泳ぐのが、彼らの密かな楽しみだった。
ある日、8人乗りクルーズ船の船長をしているジャック(スティーブ・グーテンバーグ)のもとに、船を27日間借りたいという集団が現れる。集団のリーダー、ウォルター(ブライアン・デネヒー)は、老人が忍び込んでいた空家も借り、海から繭状の巨大な岩のようなものを引き上げ、プールの中に沈めていた。
ジャックが、ウォルターの仲間の若い女性、キティ(ターニャ・ウェルチ)の船室から、彼女の着替えを覗くと、彼女は着ていた衣服を脱ぎ、なんと、自分の皮膚まで脱ぐ。中からは白く発光する宇宙人が現れる。パニックになるジャックだったが、彼らがアンタレス星人で、かつてアトランティスにいた仲間が大陸とともに海に沈んだため、その救出に来ており、人間に危害を加える恐れはないと知り、彼らに協力することにする。
繭状の物体の沈んだプールに忍び込んだ老人3人組が、このプールで泳いだところ、みるみる体力を回復し、妻と久々の情事をいとなむなど、人生の春を再び謳歌し始める。このことを知った養老院の老人達が、大挙してプールに押し寄せ、繭状の物体を床に打ち付けたりして騒ぎ始めたため、それに気付いたウォルターは激怒し、老人らを追い出す。
アンタレス星人の生命力がプールに溶け出したため、老人の体力が回復していたのだが、繭(コクーン)の中にいたアンタレス星人は衰弱して死亡してしまう。ウォルターらはジャックや老人たちの力を借り、再びコクーンを海に戻すと、宇宙船に空きがあるので、一緒に来ないかと老人達に提案する。
躊躇するものもいたが、アートらはアンタレス星行きを決意し、ジャックの船に乗り込み、宇宙船に吸い込まれていくのだった。

ドライビング・Miss・デイジー」のジェシカ・タンディなど、名優が多く出ており、彼・彼女らがかわいらしく人生を楽しむシーンがほほえましい。
ところで、アートを演じたドン・アメチーは、アカデミー助演男優賞を受賞しているのだが、じゃあ、この映画の主演は誰なのだろう。

【5段階評価】3

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2011年10月 3日 (月)

(577) ザ・フライ2/二世誕生

【監督】クリス・ウェイラス
【出演】エリック・ストルツ、ダフネ・ズーニガ
【制作】1989年、アメリカ

ジェフ・ゴールドブラムが主役を演じたSFホラー、「ザ・フライ」の続編。

テレポーテーション装置を発明した科学者が、自らのテレポーテーションの際、装置の中にハエが紛れ込んだため、ハエの遺伝子が組み込まれてしまう。彼は死亡するが、恋人は妊娠しており、本作は、その出産シーンから始まる。
異様な陣痛と、昆虫のさなぎのような胎児を見たショックで、母体は死亡。生まれた子供はマーティンと名付けられ、バートック産業の研究所内で育てられる。社長のバートック(リー・リチャードソン)を父のように慕い、マーティンは人間とはかけ離れた速度で成長する。好奇心が旺盛なマーティンは、ある日、実験棟に忍び込み、そこで、自分の友達だった犬が、転送の実験台にされているのを見る。実験は失敗し、犬は醜い奇形生物になってしまう。
5歳の誕生日で、青年と変わらない姿となったマーティン(エリック・ストルツ)は、バートックから監視のない新たな家を与えられ、父親の実験装置の開発を継ぐよう勧められる。犬の実験の記憶が拭いきれないマーティンだったが、犬は苦しまずに死んだ、というバートックの言葉もあり、研究を継ぐことを決意する。
彼はやがて、研究所内の職員、ベス(ダフネ・ズーニガ)と親しくなる。マーティンは、彼女に誘われた社内パーティで、バートックが死んだと言っていた犬が、実はまだ奇形のまま生かされていることを知ってしまう。苦しみながら生かされ続けている犬の姿を見て涙が止まらない彼は、檻に忍び込み、犬に毒薬をかがせて安楽死させる。
マーティンは、課題だった生物の転送にもついに成功し、ベスにそのことを伝える。二人はその夜、マーティンの家で結ばれる。しかし、マーティンの家は監視されており、バートックの命令で、ベスはマーティンから引き離されてしまう。バートックは、父親のような顔をしながら、その裏でマーティンの変態をずっと待ち続けていたのだった。そのことを知ったマーティンは怒り狂い、研究施設から逃げ出す。行き場のないマーティンは、ベスの家に向かうが、その頃から、彼の体には大きな異変が生じ始めていた。ベスはマーティンを連れてモーテルに泊まるが、マーティンはさなぎのような体になってしまう。手に負えなくなったベスは、泣く泣く会社に居場所を告げる。
さなぎの状態で研究所に戻ったマーティンは、ついに羽化すると、邪魔する人間を排除しながら、転送装置のある実験室へ向かう。実験室では、バートックが装置を起動させようとしていたが、マーティンがパスワードを組み込んでおり、起動させることができない。マーティンは実験室に乗り込み、邪魔をする警備員達を倒すと、バートックを捕らえ、パスワードを入力する。パスワードは、彼がバートックを慕っていたことを示す単語、「DAD(パパ)」だった。
マーティンはバートックと二人で転送装置の中に入り、ベスに転送を開始するよう促す。転送を終え、転送先のポッドから出てきたのは、人間の姿に戻ったマーティンと、かつて実験に失敗した犬のような奇形となり、はいつくばった社長の姿だった。社長は、かつて、奇形の犬が飼われていた檻の中で、生かされ続けることとなるのだった。

本作も、前作に劣らない魅力的な作品になっている。ただ奇怪なハエ男が暴れ回るのではなく、社長を父と慕う子供の無邪気さと、裏切られたときの悲しさ、そして、おぞましい姿のまま生かされる苦しみをバートックが味わうことになる、という皮肉がうまく描かれている。前作とは異なり、ハッピーエンドであることも、本作の魅力を高めている。
一方、殺した研究者を天井から吊り下げたり、口から消化液を出して警備員の顔を溶かしたりするところは、ハエにそんな能力あったっけ、という気がしなくもない。

【5段階評価】4

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2011年10月 2日 (日)

(576) 聖・美少女フィギュア伝

【監督】五藤利弘
【出演】小嶋のりこ、坪田秀雄、日高ゆりあ
【制作】2006年、日本

予約していた美少女フィギュアを入手した井上涼太(坪田秀雄)は、中学生がかつあげされているのを見て、警官を呼ぶふりをして助けるが、転んだ拍子に自分のフィギュアをとられてしまう。そのまま町を歩きつづけていた涼太は、大道芸人に誘われ、ある店に入る。すると、店主から別のフィギュアを渡される。家に帰ってそれを完成させ、ふと気づくと、フィギュアが人間の姿に変化していた。
彼女は愛流(アイル)(小嶋のりこ)と名乗り、涼太と共同生活を始める。愛流は涼太とのやりとりを通じ、様々な感情をはぐくんでいく。
そして、涼太の誕生日の日。涼太は愛流と2人で過ごすが、涼太は、愛流を通じて、6年前の誕生日になくなった友里亜(ユリア)(日高ゆりあ)と愛し合っている感覚にとらわれる。
気がつくと、愛流はもとのフィギュアの姿に戻っていた。愛流は友里亜が送ってくれた誕生プレゼントだったのだ、と涼太は悟るのだった。

本作も、「猫耳少女キキ」同様、何このエロゲー的な始まり方から、比較的抑えの効いた展開を見せ、結末を迎える。
ただ、途中で、愛流の中に、感情を持つことは許されない、という声が響くのだが、それが何なのかはよく分からなかった。友里亜が深入りを禁じた声としか解釈できないが。
また、望むべくもないことだが、作品の質という意味では、車の走行音などの雑音が耳障りであるなど、とてもプロの仕事とは言い難かった。

【5段階評価】2

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2011年10月 1日 (土)

(575) スターシップ・トゥルーパーズ

【監督】ポール・バーホーベン
【出演】キャスパー・バン・ディーン、デニス・リチャーズ、マイケル・アイアンサイド
【制作】1997年、アメリカ

宇宙に住む巨大昆虫「バグズ」と人間との死闘を描いた作品。

高校生のジョニー・リコ(キャスパー・バン・ディーン)は、カルメン(デニス・リチャーズ)と恋人同士。軍に入隊することが市民のステイタスであり、リコは親の反対を押し切って軍に入る。しかし、親友のカール(ニール・パトリック・ハリス)は軍事情報部に、カルメンは宇宙船のパイロットになったのに対して、リコは歩兵隊だった。
訓練部隊に入ったリコは、ズィム軍曹(クランシー・ブラウン)にしごかれて成長し、分隊長となるが、仲間を訓練中に死なせてしまい、除隊を決意する。しかし、その日、故郷がバグズに襲われて壊滅したのを知り、軍に戻る。
やがてリコは正式に軍に配属される。初の戦闘で瀕死の重症を負うが、奇跡的に復活し、新たな隊につく。隊長は高校時代のラズチャック先生(マイケル・アイアンサイド)だった。リコは戦闘で活躍して伍長となり、かつて高校のクラスメートだった戦友のディジー(ディナ・メイヤー)と愛し合うようになる。
次の作戦で、彼らは音信の途絶えた前哨基地に向かうが、バグズの大軍に襲撃され、ラズチャックとディジーが戦死する。高い知能を持ったバグが人間の脳を吸い取っているのだった。人類は、そのブレイン・バグを捕らえるため、再度、攻撃をしかける。自分の戦艦が壊滅したカルメンは、バグの星、惑星Pに不時着し、脳を吸い取られる危機に陥るが、リコが助けに入り、彼女を救う。ブレイン・バグはズィムによって捕らえられ、戦争に転機が訪れるところで映画は終わる。

人体が切断されたり、肉片が飛び散ったりと、むごたらしい映像が目白押しで、悪趣味な作品のように見えるが、戦争を奮起するCMなどを通じて、シニカルに戦争を批判する作品となっている。映像も見応えがあり、だらだらしたシーンもないので、もちろん好みはあるだろうが、最後まで楽しめる作品になっている。
ラズチャック先生を演じたマイケル・アイアンサイドや、ズィム軍曹(最後は二等兵)を演じたクランシー・ブラウンがいい味を出しており、配役もよい。

【5段階評価】5

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