(604) 紀元前1万年
【監督】ローランド・エメリッヒ
【出演】スティーブン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス
【制作】2008年、アメリカ
太古の時代を舞台に、謎の部族に連れ去られた恋人を取り戻そうとする青年の活躍を描いた作品。
狩猟民族の集落で暮らす若者、デレー(スティーブン・ストレイト)は、青い目を持つ少女、エバレット(カミーラ・ベル)の結婚相手を選ぶ狩りの儀式で、運良く一頭のマンモスを倒す。しかし、部族の長、ティクティク(クリフ・カーティス)は、彼の勇気は本物ではなく、狩りの成果は僥倖によるものと見抜いていた。
そんなとき、集落に謎の騎馬民族が現れ、エバレットたちをさらっていく。デレーはティクティクたちとともに、集落の仲間を救う旅に出る。
デレーは、巨大な鳥(FFXIのロックと同じような感じ)との戦いや、罠に落ちたサーベルタイガーの救出などを経て、多くの部族を味方に付け、騎馬民族の都市にたどり着く。そこでは、騎馬民族が、マンモスや奴隷に重労働を強いて巨大なピラミッドを建造していた。
デレーは、自分の使命が、エバレットの救出のみならず、奴隷となっている部族の解放にあることを悟り、仲間を鼓舞して、騎馬民族への戦いに挑み、神とあがめられている男を槍で倒す。しかし、エバレットは、彼女を我が者にしようとした騎馬民族の一人に弓で殺されてしまう。
悲嘆するデレーだったが、遠方から彼らを見守っていた集落の呪術師が、彼女の身代わりとなることで、エバレットはよみがえる。仲間とともに集落に戻ったデレーとエバレットは仲むつまじく暮らすのだった。
話の展開に抑揚がなく、見ているのがつらい作品だった。CG全盛の時代であり、「2012」のローランド・エメリッヒ監督をもってしても、映像の迫力については、もはやあまり感動できるレベルではなかった。ピラミッドの映像は、ほんとはすごいはずなんだけど、「これって、テレビ用作品じゃないよね、映画だよね」と心配になってしまうほどだった。特撮映像よりは、公開当時22歳のカミーラ・ベルの、ちょっと垂れ目のまなざしが見どころかもしれない。
【5段階評価】2
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