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2011年10月13日 (木)

(587) ガス燈

【監督】ジョージ・キューカー
【出演】イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ジョセフ・コットン
【制作】1944年、アメリカ

宝石を巡るサイコサスペンスの古典。

美しい歌手、ポーラ(イングリッド・バーグマン)は、幼い頃、育ての親の叔母を殺されていた。彼女はレッスンピアニストのグレゴリー(シャルル・ボワイエ)と恋に落ち、結婚すると、グレゴリーのすすめで亡くなった叔母の家に住む。
しかし、グレゴリーはポーラが精神的に不安定だから、と外出を控えさせる。確かにポーラは持っていたはずの宝飾品をなくしたり、部屋のガス燈が暗くなったり、足音が聞こえたりするといった幻覚に悩まされる。
しかし、これはすべてグレゴリーの仕業だった。彼は叔母の持っていた宝石を盗もうと叔母を殺害。現場に幼いポーラが現れたため、宝石を盗ることができず、その機会をうかがっていたのだ。
彼は夜な夜な、外出のふりをして、入り口をふさいだ屋根裏部屋に屋根から侵入し、宝石を探しつつ、妻に幻覚があるように思わせていたのだ。
しかし、歌手だったポーラの叔母のファンだった探偵、ブライアン(ジョセフ・コットン)が事件の謎を解き、グレゴリーは逮捕される。

イングリッド・バーグマンとシャルル・ボワイエの演技はすばらしいのだが、古い映画なので、やはり演出などには少々わざとらしさを感じなくはない。また、ポーラが見つけた手紙を慌てて取り上げるグレゴリーが怪しいなぁ、と思ったら、ホントに真犯人でした、というどんでん返しのなさで、もはやフーダニットというより倒叙ものに近いサスペンスである。
それでも、ラストシーンで、これまでグレゴリーに何かと言いくるめられていたポーラが一気呵成にまくし立ててやりこめるシーンは痛快。最後にブライアンとポーラが惹かれ合うあたりは、おばさんならずとも「あらあら」という感じではあるが、すっきりするエンディングはなかなかよい。

【5段階評価】3

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