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2011年10月 3日 (月)

(577) ザ・フライ2/二世誕生

【監督】クリス・ウェイラス
【出演】エリック・ストルツ、ダフネ・ズーニガ
【制作】1989年、アメリカ

ジェフ・ゴールドブラムが主役を演じたSFホラー、「ザ・フライ」の続編。

テレポーテーション装置を発明した科学者が、自らのテレポーテーションの際、装置の中にハエが紛れ込んだため、ハエの遺伝子が組み込まれてしまう。彼は死亡するが、恋人は妊娠しており、本作は、その出産シーンから始まる。
異様な陣痛と、昆虫のさなぎのような胎児を見たショックで、母体は死亡。生まれた子供はマーティンと名付けられ、バートック産業の研究所内で育てられる。社長のバートック(リー・リチャードソン)を父のように慕い、マーティンは人間とはかけ離れた速度で成長する。好奇心が旺盛なマーティンは、ある日、実験棟に忍び込み、そこで、自分の友達だった犬が、転送の実験台にされているのを見る。実験は失敗し、犬は醜い奇形生物になってしまう。
5歳の誕生日で、青年と変わらない姿となったマーティン(エリック・ストルツ)は、バートックから監視のない新たな家を与えられ、父親の実験装置の開発を継ぐよう勧められる。犬の実験の記憶が拭いきれないマーティンだったが、犬は苦しまずに死んだ、というバートックの言葉もあり、研究を継ぐことを決意する。
彼はやがて、研究所内の職員、ベス(ダフネ・ズーニガ)と親しくなる。マーティンは、彼女に誘われた社内パーティで、バートックが死んだと言っていた犬が、実はまだ奇形のまま生かされていることを知ってしまう。苦しみながら生かされ続けている犬の姿を見て涙が止まらない彼は、檻に忍び込み、犬に毒薬をかがせて安楽死させる。
マーティンは、課題だった生物の転送にもついに成功し、ベスにそのことを伝える。二人はその夜、マーティンの家で結ばれる。しかし、マーティンの家は監視されており、バートックの命令で、ベスはマーティンから引き離されてしまう。バートックは、父親のような顔をしながら、その裏でマーティンの変態をずっと待ち続けていたのだった。そのことを知ったマーティンは怒り狂い、研究施設から逃げ出す。行き場のないマーティンは、ベスの家に向かうが、その頃から、彼の体には大きな異変が生じ始めていた。ベスはマーティンを連れてモーテルに泊まるが、マーティンはさなぎのような体になってしまう。手に負えなくなったベスは、泣く泣く会社に居場所を告げる。
さなぎの状態で研究所に戻ったマーティンは、ついに羽化すると、邪魔する人間を排除しながら、転送装置のある実験室へ向かう。実験室では、バートックが装置を起動させようとしていたが、マーティンがパスワードを組み込んでおり、起動させることができない。マーティンは実験室に乗り込み、邪魔をする警備員達を倒すと、バートックを捕らえ、パスワードを入力する。パスワードは、彼がバートックを慕っていたことを示す単語、「DAD(パパ)」だった。
マーティンはバートックと二人で転送装置の中に入り、ベスに転送を開始するよう促す。転送を終え、転送先のポッドから出てきたのは、人間の姿に戻ったマーティンと、かつて実験に失敗した犬のような奇形となり、はいつくばった社長の姿だった。社長は、かつて、奇形の犬が飼われていた檻の中で、生かされ続けることとなるのだった。

本作も、前作に劣らない魅力的な作品になっている。ただ奇怪なハエ男が暴れ回るのではなく、社長を父と慕う子供の無邪気さと、裏切られたときの悲しさ、そして、おぞましい姿のまま生かされる苦しみをバートックが味わうことになる、という皮肉がうまく描かれている。前作とは異なり、ハッピーエンドであることも、本作の魅力を高めている。
一方、殺した研究者を天井から吊り下げたり、口から消化液を出して警備員の顔を溶かしたりするところは、ハエにそんな能力あったっけ、という気がしなくもない。

【5段階評価】4

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