(569) アンダーワールド
【監督】レン・ワイズマン
【出演】ケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン、ビル・ナイ
【制作】2003年、アメリカ
吸血鬼と狼男の種族間の戦いを描いたアクション。
バンパイアの処刑人であるセリーン(ケイト・ベッキンセール)は、狼男族ライカンが一人の人間の男を追っていることを知る。その男はマイケル(スコット・スピードマン)だった。狼男たちは、バンパイアとライカンの混血の研究を進めており、その媒介となる血を持つのがマイケルだったのだ。セリーンとマイケルは互いに惹かれ合うようになる。
家族をライカンに皆殺しにされたセリーンは、自分を助けてくれたバンパイアの長老、ビクター(ビル・ナイ)を長い眠りから呼び覚ます。しかし、実はビクターこそが、禁忌を破ってセリーンの家族を皆殺しにしていたのだった。ビクターはライカンの殲滅に動き出し、マイケルをも葬ろうとする。ライカンとバンパイアの両方に噛まれたマイケルは両者の血を継いだ混血種となり、圧倒的な戦闘力を持つビクターとも互角の戦いをする。最後はセリーンがビクターにとどめの一太刀を浴びせ、ビクターは顔が斜めに真っ二つとなり、絶命する。バンパイアの三長老の一人が眠りから覚め、セリーンを狙うことは確実であろう、ということを暗示して映画は終わる。
バンパイアと狼男の戦いというのは、幻想世界の古典的なテーマであり、アメリカでは大ヒットした作品。しかし、日本人にとっては、まず、そのテーマ自体がピンと来ない。また、両者がどちらも黒づくめのレザーにマントという出で立ちで、どちらにも長髪の男性やスキンヘッドの黒人がいたりで見分けがつきにくく、さらに同種族内でも対立があったりするので、誰と誰が味方で誰が敵なのか、観ていてさっぱり分からない、という事態に陥りやすく、非常に不親切な作りである。
また、狼男の変身シーンは、多少ファンタジーっぽいのだが、ほかのアクションシーンはほとんどが銃撃戦なので、バンパイアも狼男も関係のない、普通の人間のマフィア同士の抗争と変わらないところも、物足りなかった。
【5段階評価】2
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