(555) ダークネス
【監督】ジャウマ・バラゲロ
【出演】アンナ・パキン、レナ・オリン、イアン・グレン、ジャンカルロ・ジャンニーニ
【制作】2002年、スペイン、アメリカ
四人家族に襲いかかる恐怖を描いたホラー作品。
家族四人でスペインの田舎に引っ越した女子高生、レジーナ(アンナ・パキン)。父親のマーク(イアン・グレン)はかつて精神に障害があり、一度回復したものの、引っ越し後、ときおり凶暴な性格が垣間見えるようになる。レジーナの幼い弟、ポール(ステファン・エンキスト)は、絵を描くのが好きだが、子供の首でもはねるかのような赤い線の入った奇妙な絵を描いていた。
レジーナは、男友達のカルロス(フェレ・マルティネス)に相談を持ちかける。二人は、家にあった竜のような彫刻から、皆既日食のときに7人の子供の首を愛する者が掻き切るという儀式が行われようとしているのではないか、ということに気づく。レジーナは、地元で医者をしている祖父のアルベルト(ジャンカルロ・ジャンニーニ)に助けを求めるが、レジーナはアルベルトに捕らえられてしまう。彼こそが、儀式を行う張本人だったのだ。
レジーナは、このままでは精神に異常を来したマークがポールの首を切ってしまうのではないかと恐れたが、そうではなく、マークが愛する者に首を切られるのだと告げる。絶望したレジーナが「パパ、愛してる」とつぶやくのを聞いたアルベルトは、我に返ったようにレジーナを解放し、家に急げ、と叫ぶ。
家では、錯乱したマークがポールに襲いかかろうとし、母親のメアリー(レナ・オリン)が必死にかばっていた。しかし、マークの錯乱ぶりにメアリーもカッターナイフを手にして絶叫し始める。マークは混乱して錠剤を大量に飲み込み、のどを詰まらせる。それに気づいたメアリーは、呼吸をさせるために夫ののどを切開しようとする。そこにレジーナが到着し、一度は母親の行動を阻止するが、結局、レジーナ自身が、母親に替わってのどを切開する。しかし、パイプとして差し込むはずだった器具が転がってなくなり、マークは結局命を落とす。レジーナは、幼い子供の幻影におびえながらもポールをすくい上げ、魔物が跋扈する家を飛び出す。ちょうどそこに助けに来たカルロスの車に乗り、家から逃走する。
しかし、その後、もう一人のカルロスが登場。レジーナを救うために家に駆け込むが、中から怪しい声がして、カルロスは閉じ込められてしまう。そしてレジーナとポールは、カルロスと思っていた男の車で、真っ暗闇のトンネルの中に吸い込まれていくのだった。
序盤はかなりこわい。暗闇の中、稲妻の閃光と同時にボッとうかびあがる幼い子供の影に、背筋がぞっとする。後半はホラーアクションっぽい。救われないエンディングもホラーの定番である。
それにしても、本作のヒロインを演じたアンナ・パキンは胸を強調した衣装が多かった。「ラストサマー」シリーズのジェニファー・ラブ・ヒューイットもそうだったが、ホラー映画に巨乳はお約束だと再認識。
【5段階評価】3
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