(520) サンシャイン2057
【監督】ダニー・ボイル
【出演】キリアン・マーフィー、ミシェル・ヨー、クリス・エバンス、真田広之
【制作】2007年、イギリス
力の衰えた太陽を活性化させるため、太陽に核爆弾を打ち込む計画を描いた作品。
宇宙船イカロス2は、船長のカネダ(真田広之)をはじめ、8人のクルーを乗せ、巨大な核爆弾を搭載して太陽に向かっていた。ところが、クルーの一人、トレイ(ベネディクト・ウォン)のミスでシールドが損傷し、その復旧のために船外に出たカネダは太陽光を浴びて焼死。船内の酸素供給源である菜園も焼失する。
途中、失敗に終わったと思われていたイカロス1からの救難信号を受け、そこに向かったクルー達だったが、人は灰になっており、船長のピンバッカー(マーク・ストロング)の、ミッションを放棄すると告げる記録映像が残っているだけだった。
イカロス1の船内には植物が残っており、彼らは一縷の望みを見いだすが、突如、イカロス1と2をつなぐドックが切り離されてしまう。イカロス1の船内にいたキャパ(キリアン・マーフィー)らをイカロス2に放出するため、医師のサール(クリフ・カーティス)はイカロス1に残り、死亡。また、ハーベ(トロイ・ギャリティ)もまた、イカロス2にたどり着くことができず、船外で凍死し、肉体は粉砕されてしまう。残った酸素は4人分しかなかったため、残されたクルー達は、精神不安定になっているトレイを殺すことにする。しかし、トレイはすでに自ら命を絶っていた。
ところが、船内のマザーコンピュータ、イカロスは、船内に5人残っていると告げる。増えた一人とは、イカロス1の中で生き続けていたピンバッカー船長だった。イカロス1とイカロス2を切り離したのは彼だったのだ。彼はイカロスの計画を神への冒涜と考え、ミッションの妨害を始める。植物学者のコラゾン(ミシェル・ヨー)はピンバッカーに殺害され、メイス(クリス・エバンス)はシステムの冷却のため、凍り付く水の中で作業を続けるが、装置に足がひっかかり絶命する。
もう一人残された女性クルー、キャシー(ローズ・バーン)は、ピンバッカーに追われ、核爆弾の倉庫室に逃げ込む。キャパは、手動で核爆弾を本船と切り離し、核爆弾側に乗り込む。そこには、ピンバッカーとキャシーがいた。キャパは、妨害するピンバッカーを、キャシーとともに引き離すと、核爆弾の操作に成功する。
地球上では、キャパの姉が、わが子らとともに、計画の成功によって太陽が一段と明るく輝くのを見上げていた。
さすがはダニー・ボイル監督というすばらしい特撮と音響。焼け付く太陽の猛威が、光と音で激しく描かれており、迫力に満ちている。
また、「アポロ13」や「アルマゲドン」のように、地球上のスタッフと交信したり、感傷的にクルーを見守る家族が登場したりもしないので、隔絶された宇宙船で起こるできごとがスピーディに描かれている。
ただ、ピンバッカー船長がクルーを襲うシーンは、「13日の金曜日」のようなスプラッタ・ホラーのようで、ちょっと毛色が違うかな、という気はした。
すぐに死んでしまうのは残念だが、船長は真田広之が演じており、「ラッシュアワー3」同様、彼の流暢な英語を聞くことができる。
「コラテラル・ダメージ」や「ダイ・ハード4.0」のクリフ・カーティス、「ポリス・ストーリー3」のミシェル・ヨー、「ファンタスティック・フォー」シリーズのクリス・エバンスなど、有名な俳優が多数出演しているのも楽しい。
【5段階評価】3
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