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2011年8月 3日 (水)

(516) 救命士

【監督】マーティン・スコセッシ
【出演】ニコラス・ケイジ、パトリシア・アークエット
【制作】1999年、アメリカ

麻薬と狂気の渦巻くニューヨークで救命士を続ける男の苦悩を描いた作品。

ニューヨークの救命士、フランク(ニコラス・ケイジ)は、助けた人の記憶よりも、救えなかった少女、ローラ(シンシア・ローマン)の幻影を振り払えないでいた。仲間のラリー(ジョン・グッドマン)やトム(トム・サイズモア)らは楽天的に仕事と付き合っているが、フランクは苦悩に沈み、遅刻・早退を繰り返しては自らがクビになることを望んでいた。
彼はある家で、発作で心臓が停止した高齢の男性を救命し、男性の娘、メアリー(パトリシア・アークエット)と親しくなる。しかし彼女もまた、やめていたはずのドラッグに再び手を出していた。
フランクは、たびたびメアリーの父親を見舞うが、病床で意識がないはずの父親の目が、延命をやめろと自分を責めているような幻影に悩まされる。そして彼はついに、父親の人工呼吸器と脈拍測定器を外し、彼を永遠の眠りにつかせてしまう。
フランクはメアリーの家に向かい、父親の訃報を届けると、そのままメアリーの胸に抱かれて安らかな眠りにつくのだった。

ニコラス・ケイジが主演ということもあって、タイトルを見たときは、「ワールド・トレード・センター」や「バックドラフト」のような、主人公が、絶体絶命の一般市民や仲間を救出するというたぐいの、感動のアクションものかと思っていたのだが、全く違った。主人公は退廃的で、自分をクビにして欲しいとずっと願っている。
同じマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」では、主人公が、最終的にギャングのアジトに乗り込み、彼らを殺害するが、本作の主人公も、最後、心臓病で余命幾ばくもない老人の息の根を止める。退廃的なムードも似ており、同じ監督だというのも頷ける。

【5段階評価】2

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