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2011年7月23日 (土)

(505) 恍惚の人

【監督】豊田四郎
【出演】森繁久彌、高峰秀子、田村高廣、乙羽信子
【制作】1973年、日本

痴呆老人を題材にした作品。有吉佐和子の小説が原作。

立花茂造(森繁久彌)は、84歳を迎え、雨に打たれたまま街を徘徊するなど、不可解な行動が目立つようになっていた。妻が亡くなったときも「起こしても起きない」と言って妻の死を理解できず、同居する息子の信利(田村高廣)や、別居している娘の京子(乙羽信子)のことも認識できなくなってしまう。
しかし、息子の嫁、昭子(高峰秀子)のことはなぜか覚えており、何かにつけ「昭子さん、昭子さん」と呼びつけるようになる。茂造から何一つ温かい言葉をもらったことのない昭子は、茂造の世話をすることを理不尽に感じるが、彼の中に残された人間性を見いだし、献身的な介護を続ける。
茂造の状態は悪化し、トイレにこもったり、排泄物を障子になすりつけるなど、手に負えなくなる。ついには、風呂でおぼれ、肺炎にかかる。一時は回復するが、ついに帰らぬ人となる。

痴呆を題材にした映画は数多いが、本作はその嚆矢と言える。ラストで、昭子が、茂造の飼っていた文鳥に「もしもし・・・」と話しかけて涙するシーンは、極めて印象的。

【5段階評価】4

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