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2011年7月15日 (金)

(497) ガタカ

【監督】アンドリュー・ニコル
【出演】イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ
【制作】1997年、アメリカ

遺伝子技術の進んだ近未来を舞台に、宇宙飛行士を夢見る青年が巻き起こす事件を描いた作品。

生まれた直後に遺伝子を確認すれば、その人の死因や能力が判別できる時代。人々は優秀に育つことが確実な受精卵を選び、遺伝子を操作して子を産むのが当たり前になっていた。
そんな時代の中、遺伝子操作なしで生まれたビンセント(イーサン・ホーク)は、心臓病などの持病をかかえ、30歳で亡くなると予想されていた。遺伝子操作を行って生まれた弟に、背丈も泳ぎも負ける彼であったが、いつの頃からか、宇宙飛行士になることを夢見るようになる。ビンセントは努力の末、ついに、水泳で弟に勝つことに成功する。
しかし、遺伝子検査が頻繁に行われる世界では、適正者と不適正者の差別は露骨で、彼が優秀な遺伝子を持つライバル達を押しのけて宇宙飛行士になることは、ほぼ不可能だった。そこで彼は、優秀な遺伝子を持ちながら、不慮の事故により将来を閉ざされた人物の遺伝子を譲り受けるという裏取引に手を出す。その相手は、将来を嘱望された元水泳選手、ジェローム・ユージーン・モロー(ジュード・ロウ)だった。彼は、海外で事故に遭い、下半身不随になっており、ビンセントはジェロームから血液や尿、毛髪や体の垢などを受け取り、彼になりきって宇宙局「ガタカ」の一員となる。
ビンセント自身の努力と、ジェロームから譲り受けた遺伝子により、ビンセントは見事に、土星の衛星、タイタンの探査に向かう宇宙飛行士に選抜される。しかし、そんなとき、宇宙開発に懐疑的な上司が、何者かに殴殺される事件が起きる。
警察がガタカに入り、遺伝子による捜査を開始する。建物内には、図らずもビンセント自身が落としてしまったまつげが残っていた。警察の捜査により、ガタカに、不適正者、ビンセントが入り込んだことが明らかとなる。
ジェロームになりきったビンセントに、警察の捜査の手が及ぶが、執拗な遺伝子検査にも、ビンセントは巧みなトリックで対処し、捜査の手をかわしていく。捜査の手は、ついにビンセントの自宅にまで及ぶが、ビンセントは、自宅に残っていたジェロームに、自分に成り代わるよう指示し、警察の目を欺く。しかし、それにより、警察官に同行した恋人のアイリーン(ユマ・サーマン)にも、自分がジェロームではないことが明らかとなってしまう。その直後、真犯人が捕まる。犯人は、宇宙計画を進めようとしていたジョゼフ局長(ゴア・ビダル)だった。
安心したジェロームだったが、家にまで来た警察官の執着が尋常ではないと感じたビンセントは、警察官に会いに行く。その男は、弟のアントン(ローレン・ディーン)だった。再び弟と水泳の競争をし、勝利するビンセント。弟も、兄の宇宙に賭ける執念を認め、逮捕を断念する。
ビンセントはアイリーンのもとを訪れ、全てを告白する。しかし、アイリーンはビンセントそのものを受け入れるのだった。
そしてビンセントは、ジェロームのふりをするのをやめ、医師の尿検査に臨む。検査の結果、医師の見るモニタに映し出された結果は、もちろんジェロームではなく、ビンセント。しかし、医師は、「左利きは小便の時、コップを左手では持たない」と告げる。彼は最初から、ビンセントがジェローム本人ではないと見抜いていたのだ。しかし、彼はモニタの人物情報をジェロームに入れ替える。アイリーンや医師の応援を得て、ビンセントは宇宙へと飛び立つのだった。

本作はSF映画に分類されるが、SF的設定を用いたヒューマン・ドラマの様相が濃い。入館のたびに指先から血を抜かれるのは、少々非常識な気もするが、遺伝子情報から、その人の病気のかかりやすさや能力が判断でき、その結果、人種差別ならぬ遺伝子差別が起きるというのは、リアリティを感じさせる設定である。
ちなみに、イーサン・ホークとユマ・サーマンは、この映画のあと、実際に結婚している。

【5段階評価】4

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