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2011年7月 8日 (金)

(490) ロード・トゥ・パーディション

【監督】サム・メンデス
【出演】トム・ハンクス、タイラー・ホークリン、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ
【制作】2002年、アメリカ

マフィアの世界に生きる男と、その息子の心の交流を描いた作品。
アメリカ、イリノイ州、ロックアイランドの地元の顔役、ジョン・ルーニー(ポール・ニューマン)。彼のもとで働くマイケル・サリバン(トム・ハンクス)には、愛する妻と、二人の息子がいた。
厳格な父の仕事の真実に関心を持った長男のマイケル・サリバン・Jr(タイラー・ホークリン)は、父が仲間のコナー(ダニエル・クレイグ)とともに車で移動する際、車の中に忍び込む。
そこで彼は、コナーが自分たちの商売に疑いを持つ男を撃ち殺し、父もまた、マシンガンで護衛役を撃ち殺すところを目撃する。しかし、コナーとマイケルは、彼が現場をのぞき見していることに気づき、彼を捉える。マイケルは息子に、見たことを誰にも言うなと告げるが、コナーは、父親のジョンが自分の失態を重く見ていることを気に病み、口封じにマイケルの妻(ジェニファー・ジェイソン・リー)と次男のピーター(リアム・エイキン)を撃ち殺してしまう。
マイケルは息子とともにジョンのもとを逃げだし、コナーへの復讐を誓う。
無能の息子、コナーと、有能な家族同様の部下、マイケルの選択に迫られるジョンだったが、結局は、シカゴの顔役、フランク(スタンリー・トゥッチ)の口添えもあり、腕利きの殺し屋、マグワイア(ジュード・ロウ)を雇い、マイケルを亡き者にする道を選ぶ。
マイケルは、マグワイアの追撃をかわし、自分の育ての親、ジョンを殺害。フランクの了解を得てコナーも葬る。
平穏を手にしたかに見えたマイケルだったが、息子とともに訪れた海沿いの家で、待ち伏せていたマグワイアの銃弾を浴びる。その音を聞きつけたマイケルの息子は、マグワイアに銃を向けるが、引き金を引くことができない。刹那、銃声が鳴り響き、マグワイアが倒れる。銃声をとどろかせたのは、最後の力を振り絞った、父親のマイケルだった。
マイケルは、泣き崩れる息子の腕の中で息を引き取る。

印象的な静かな音楽にのって、殺しの世界に生きる男の悲劇が描かれ、見応えのある作品。
トム・ハンクスの、少々軽めなコメディ向けの声色が、若干気になりはするのだが、互いに殺し合うしかない絶望的な人間関係が、どうしようもなく単純な結末へと帰着していくところは見応えがあり、観る者に重くのしかかってくる。
いい映画だった。

【5段階評価】5

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