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2011年5月21日 (土)

(442) 16ブロック

【監督】リチャード・ドナー
【出演】ブルース・ウィリス、モス・デフ、デビッド・モース
【制作】2006年、アメリカ

ブルース・ウィリス主演のサスペンス・アクション。警察内部の腐敗を題材にした作品。

人生に疲れ切った中年刑事のジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)は、勤務中でも酒を飲んでしまうほど、堕落した男。ジャックは同僚に、証人を16ブロック先まで車で護送するよう頼まれる。同僚は「運ぶのはザコだ」と言った。それはおしゃべりな黒人男性、エディ(モス・デフ)だった。
ジャックはエディの護送中、何の気なしに車を止めて酒屋で酒を買う。そのすきに刑事がエディを撃ち殺そうとする。とっさに問答無用で背後から銃で撃つジャック。
ここでのスローモーションのカメラのパンが、堕落しきったジャックの中で、何かが目覚めた瞬間を象徴して秀逸。
ジャックはエディを連れ、なじみの酒場に逃げ込むと、職場に電話を掛ける。
ほどなく、ジャックの元相棒、フランク(デビッド・モース)ら、複数の刑事達が現れる。もう大丈夫だと安心するジャックだったが、フランク達は、エディにジャックの拳銃を握らせ、わざと発砲させた。明らかに、逃亡を図ったエディを射殺する狂言の準備をしている。呆然とそれを見守るジャックに、フランクは言った。「おまえは家に帰れ。こいつは俺たちにとって不利な証言をするから消すんだ」と。エディはザコなどではなく、警察署内の多くの人間の不法行為の重要な証言者だった。
刑事がエディに銃を向け、大きな銃声が響いた。しかしそれは、エディに銃を向けた刑事の脚を撃ったジャックの銃の音だった。フランクの制止を無視して、エディを連れて逃げるジャック。
ジャックとエディの逃避行が始まる。2時間以内に証言の場に立たないと、刑事達は不起訴になる。ジャックは女の家や中華街のスラムなどをくぐり抜けながら、フランク達の追撃をかわす。
しかし、バスに乗り込んだ二人は、バスのタイヤを銃で撃ち抜かれ、乗客とともに立ち往生してしまう。ジャックはさながらバスジャック犯。外にはジャックとエディを亡き者にしようという警官が取り囲んでいる。
ジャックは一計を案じる。人質を解放するふりをして、エディを人質にまぎれ込ませたのだ。
一人、バスに残ったジャックは、射殺されることを覚悟し、ビジネスマンが残したレコーダーに遺言を残し始める。
しかし、なんと、ジャックを救おうとエディがバスに戻ってきてしまう。「台無しだ」とつぶやくジャック。
しかし、四輪ともパンクしたバスを駆って何とか逃げ出したジャックは、救急スタッフの妹、ダイアン(ジェナ・スターン)に頼み、エディを救う。ジャックはエディを無事に逃走させると、裁判所に向かう。裁判所の地下の入り口に向かうと、そこにはフランクがいた。無実の男性を殺したフランクの悪事を責めるジャックと、自らの罪を正当化するフランクの絶叫。ジャックはフランクに銃を託し、エレベーターに乗り込む。ジャックを撃ち殺せなかったフランクは、仲間にジャックの射殺を命じるが、ジャックを取り囲む狙撃部隊の一人が、ジャックを撃ち殺そうとする刑事を見つけ、そちらに銃弾を放つ。ジャックはフランクとのやりとりを録音していた。

ジャックの悔恨の深さと、それゆえの、どれだけ絶望的な状況でもあきらめない胆力が、大きな感動を呼ぶ。
話としては、「交渉人」にも近い。デビッド・モースが登場しているのも共通している(ただし、「交渉人」ではギリギリまで犯人側と思わせておいて、そうではないが)。
アクション映画の主役を張り続けていたブルース・ウィリスが、メイクなのか地なのか分からないが、疲れ切った満身創痍の腹ボテ中年を好演。個人的には、ジョン・マクレーンに次ぐブルース・ウィリスの当たり役のニューヒーローだと感じた。

【5段階評価】5

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