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2011年4月16日 (土)

(408) 沈まぬ太陽

【監督】若松節朗
【出演】渡辺謙、三浦友和、鈴木京香、松雪泰子
【制作】2009年、日本

御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故をモチーフに、国民航空という仮想の航空会社に勤める男の人生を描いた作品。原作は山崎豊子。

恩地(渡辺謙)は、労働組合委員長時代、強硬なストを決行しようとしたことから経営陣に恨まれ、10年近く、アジアやアフリカといった僻地の勤務を強いられた。ようやく戻ったときに、御巣鷹山へのジャンボ機墜落事故が発生。恩地は犠牲者の家族の対応係を命じられ、つらい仕事に明け暮れる。その後、場面は変わり、恩地の労働組合時代、また、その後の僻地への左遷時代を経て、その後の会長室部長時代へと話は続いていく。最後のシーンはアフリカの夕日である。

観る前は、ジャンボ機墜落事故だけを主題にした作品かと思っていたが、僻地を転々とする時代の家族との確執なども長い時間を割いて描かれており、なかなか重厚な作品だった。とはいえ、やはり最も印象に残るのは、墜落事故の犠牲者との関わりを描いたところだった。
遺族が犠牲者の亡骸と対面するシーンはあまりにも悲しく、涙なしには見られない。実際の事故の犠牲者の一人が、墜落前の機内で書いた、「パパは本当に残念だ きっと助かるまい」という痛切な遺書も登場する。胸を締め付けられるようなシーンである。
結局、明らかに国民航空のモデルとなっている日本航空は倒産。御巣鷹山の事故も、やはりずさんな経営体制による人災だと考えざるを得ない。

【5段階評価】4

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