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2011年3月

2011年3月31日 (木)

(392) 探偵物語

【監督】根岸吉太郎
【出演】薬師丸ひろ子、松田優作
【制作】1983年、日本

1980年代にブームとなった角川アイドル映画の代表作の一つ。

女子大生の新井直美(薬師丸ひろ子)は親の住むアメリカへの渡航を控えていた。探偵の辻山(松田優作)は、彼女のボディガードを依頼される。最初は彼を疎んじる直美だったが、辻山の元妻の幸子(秋川リサ)が風俗店店長の殺害事件に巻き込まれ、犯人捜しの協力をするうちに、次第に辻山に惹かれていく。
店長の殺害は、直美の通う大学の女子学生だった。彼女は店で売春を強要され、足を洗わせてもらえない店長を殺害したのだった。犯行方法は、天井伝いに隣の部屋から店長の泊まっている部屋の浴室に入り込んだというもの。
事件解決後の渡米前日。直美は辻山に愛を告白。翌日の空港に辻山が訪れる。二人は熱いキスを交わすが、直美はそのままアメリカに旅立つ。

やはり薬師丸ひろ子のかわいさが際立つ。背が低くて、こんなことを言うのは失礼だが、どちらかというと大根足の彼女なのだが、ちょこんとした小さな口でものうげにたたずむ姿はなんとも愛らしく、男が守ってやりたいと思ってしまうのも無理はない。
一方、殺害のトリックは正直ずさんで、警察はこんな方法も見抜けないのか、という感じである。また、辻山の部屋に暴力団が乗り込んできたとき、直美がとっさに下着姿になって辻山と布団に潜り込むシーンも、いかにも男が考えそうな都合のよい妄想という感じで、ちょっと受け付けなかった。

【5段階評価】3

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2011年3月30日 (水)

(391) 宇宙戦争

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】トム・クルーズ、ダコタ・ファニング
【制作】2005年、アメリカ

地球を侵略する宇宙人との闘いを描いたSF特撮もの。原作はSF作家の巨匠、H.G.ウェルズ。

港の荷役仕事をしているレイ(トム・クルーズ)は、離婚した妻から子供達を預かる。そのとき、にわかに暗雲が立ちこめ、地底から巨大な殺人マシンが這い出し、町を襲い始める。レイは息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)とレイチェル(ダコタ・ファニング)を連れて逃げる。
ロビーは、軍隊とともに殺戮マシンと戦おうとし、レイから離れてしまう。レイはレイチェルを連れて民家の地下に逃げ込む。そこにいたオグルビー(ティム・ロビンス)は二人を招き入れてくれるが、次第に正気を失い、大声で歌いながら穴を掘り始めたため、レイはオグルビーを葬る(映像では明確に示されてはいない)。
しかし、レイチェルとレイはマシンから伸びる触手に捉えられてしまう。そしてレイがマシンの母体に取り込まれようとしたとき、手榴弾を中に放り込んでマシンを爆破させ、何とか逃げ延びる。
翌日になると、なぜか宇宙人は弱って死んでいった。地球に存在する微生物に対する抵抗力がなかったせいだった。

特撮は極めてよくできていて、すばらしい迫力。ただ、原作が古典であるせいか、「宇宙戦争」とはなんともひねりのないタイトルだな、とは思う。
それにしても、どうしてもこれを観ていて思い起こしてしまうのは、2011年3月11日に起こった大地震と津波だ。あの悲惨な被害の前には、本作の宇宙戦争による被害など、しょせんは作り物。天災の恐ろしさをあらためて考えてしまった。

【5段階評価】4

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2011年3月29日 (火)

(390) デスノート the Last name

【監督】金子修介
【出演】藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香
【制作】2006年、日本

デスノート」の続編。

名前の書き込まれた者を殺すことのできるデスノートを手に入れた夜神月(やがみライト)(藤原竜也)と、デスノートによる大量殺人の真犯人をあばこうとするL(エル)(松山ケンイチ)との頭脳戦を描く。

原作では、エルはライトに殺されてしまうが、本作では異なる結末が用意されている。エルはデスノートの偽物を作って、ライトと弥海砂(あまねみさ)(戸田恵梨香)を欺く。このあたりは、原作を知っている者としては、どんでん返しを楽しめた。

【5段階評価】3

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2011年3月28日 (月)

(389) デスノート

【監督】金子修介
【出演】藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香
【制作】2006年、日本

人気漫画、「DEATH NOTE」の映画化作品。

警察庁刑事局長を父に持つ夜神月(やがみライト)(藤原竜也)は、凶悪犯を法が裁ききれない現実にやりきれなさを感じていたとき、名を書き記すとその人物を殺すことのできるデスノートを手にする。
悪人を次々と殺していくライトに挑むのが、天才的な頭脳を持つL(エル)(松山ケンイチ)。エルは次第に捜査の網を狭めていき、ライトに焦点を当てていく。本作では、ライトがデスノートを使って恋人を亡き者にし、自らを悲劇の主人公に仕立て、エルのいる捜査本部に入り込むまでを扱っている。

原作は出色のできだったが、本作でも次々と起こる展開に思わず引き込まれる。デスノートには、名前を書かれたら死ぬという大原則のほかに、様々な付帯条件があって、漫画だとうっとうしいぐらいにそれが書き連ねられていくのだが、映画ではほどよいスパイスになっているのがうまい。次作に期待をしてしまう、なかなかいい展開だった。

【5段階評価】4

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2011年3月27日 (日)

(388) シンプル・プラン

【監督】サム・ライミ
【出演】ビル・パクストン、ブリジット・フォンダ
【制作】1998年、アメリカ

偶然見つけた440万ドルの大金をせしめようとする3人の男達の計画がほころんでいくさまを描いたサスペンス。

飼料店の従業員、ハンク(ビル・パクストン)は、妊婦の妻、サラ(ブリジット・フォンダ)とつつましく暮らしていた。ある日、生活保護を受けている兄のジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントーン)と兄の友人、ルー(ブレント・ブリスコー)とともに雪道を車で移動していると、一匹のキツネが車の前を横切り、それを追った3人は墜落したセスナ機を発見する。中には440万ドルの入ったバッグが積まれていた。3人はそれを警察に届けず、自分たちのものにしてしまう。
ハンクは、金を拾った話をサラにする。するとサラはハンクに対して、次々と、無事に金を手に入れるための策を告げる。しかし、そのたびに事態は悪化し、近くの農場に住む老人を殺す羽目になったり、ルー夫妻を撃ち殺したりしてしまう。
しばらくして、440万ドルを強奪した誘拐犯の一味がFBIになりすましてハンクに飛行機の場所を案内させる。その男は同行した警察官のカールを撃ち殺すが、ハンクも警察署から奪った銃でその男を撃ち殺す。それを見たジェイコブは、必死に口裏合わせをしようとするハンクに、罪にさいなまれて生き続けるのに疲れたと告げ、ハンクに自分を殺させる。
ハンクはとうとうたった一人、大金を手にしたまま捜査の手から逃れきったが、捜査陣から、その札束のうち5,000枚のナンバーが控えられているという話を聞かされる。ハンクは妻が泣き叫ぶ中、暖炉で札束を燃やすしかなかった。

サム・ライミ監督ということで、人が殺されるシーンは手を抜かずしっかりと映像化されている。なかなか面白い映画ではあったが、ちょっとストーリー上、無理があるように感じてしまうところが気になり、評価を低めにしてしまった。50万ドルを飛行機に戻しに行くとか、ルーの嘘の証言を録音しようとさせるといったサラの提案は、あまり必要性を感じられないし、警察官のカールの部屋から銃と銃弾を盗んだことがバレずにすんだりするのも、ちょっと設定が浅はか。
何より、最後に登場した誘拐犯の一味が、カールは容赦なく撃ち殺したのに、ハンクは撃ち殺さず、セスナの中に金を取りに行けと言ったのは、理由が分からなかった。

【5段階評価】3

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2011年3月26日 (土)

(387) イナフ

【監督】マイケル・アプテッド
【出演】ジェニファー・ロペス、ビリー・キャンベル
【制作】2002年、アメリカ

夫のDVに耐えかねた妻が、格闘技を身につけ夫を殺す映画。妻のスリムをジェニファー・ロペス、夫のミッチをビリー・キャンベルが演じる。監督のマイケル・アプテッドは、「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」の監督でもある。

・・・とまあ、これで書くのを終わりにしようか、と思ってしまうぐらい、ストーリーにひねりのない作品だった。夫の豹変、警察を使ってまでして妻の居所を突き止めようとする執念に、単なる家庭内暴力以上の深遠な事情が潜んでいるのかと思ったら、本当に単なる支配欲の強い男というだけだったし、妻が格闘技の訓練を受けて夫の家に忍び込み、そこで夫の裏の顔を知り、ハッピーエンドになったりするのかと期待したら、本当に殺してしまうし。そりゃあ正当防衛かもしれないが、張り手をして挑発し、夫を殴り殺すのは、女性から観ても共感を得られる展開とは思えなかった。でも、映画としてスリルのある演出はしっかりしており、最後まで退屈せずに観ることができた。

【5段階評価】3

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2011年3月25日 (金)

(386) レッドクリフ Part II

【監督】ジョン・ウー
【出演】トニー・レオン、リン・チーリン、金城武、チャン・フォンイー
【制作】2009年、中国

レッド・クリフ Part I」の続編。もともと両編は1つの作品で、長すぎるために2本にしたそうなので、本作は前作を観ていないとわかりにくいかもしれない。

本作では、赤壁の戦いそのものが描かれる。多くの兵士が火だるまになって死んでいったり、尚香(ビッキー・チャオ)が曹操軍に潜入し、そこで仲良くなった友と戦場でまみえ、その友達が死んでしまうシーンがあったりして、戦争の無残さを表現している。

諸葛亮孔明(金城武)が、3日で10万本の矢を調達するところでの、大量の弓矢が飛ぶシーンなんかはなかなかの迫力で、さすがはジョン・ウー監督、というところ。飽きさせない映画ではあった。しかし、全体的には少々興ざめな感じがした。大軍勢での戦闘シーンでは、爆破シーンがすごすぎて、投石機の岩でなんでこんな大爆発が起きるのよ、第二次世界大戦じゃあるまいし、だし、尚香の挿話も、友達と仲良くなった段階で、友達に死亡フラグ立ちまくりなので、二人が顔を合わせたシーンでも、「大乱闘の中でそんな風に見つめ合ってたら、そりゃ死ぬだろ」と、調子外れな展開につっこみを入れたくなってしまう。そのあたりは残念だった。

【5段階評価】3

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2011年3月24日 (木)

(385) レッドクリフ Part I

【監督】ジョン・ウー
【出演】トニー・レオン、リン・チーリン、金城武、チャン・フォンイー
【制作】2008年、中国

三国志の赤壁の戦いを描いたアクション。Part I と Part II の2部構成になっており、Part I では、大戦前の劉備軍、孫権軍、曹操軍の準備の状況が描かれる。吉川英治作の三国志を読んでいると、三国志の主役は劉備軍であるという先入観があるが、本作では孫権軍の軍師、周瑜(トニー・レオン)が主人公になっている。

アクション映画監督のジョン・ウーらしく、さすがに二丁拳銃(漫才師ではない)は登場しないが、趙雲(フー・ジュン)や関羽(バーサンジャブ)の戦闘シーンが迫力を持って描かれている。
ただ、諸葛亮孔明(金城武)の講じた八卦の陣で、敵を自軍に引き寄せる盤石の作戦を展開する一方で、劉備軍の武将や周瑜が一対多の大立ち回りをしてみたり、夏侯雋が盾を輪形に巡らせて槍を突き出しているところに劉備・孫権軍が突っ込んであえなく倒れていくところなど、そりゃないだろう的なしらじらしさも感じてしまった。

とは言え、それぞれの武将がみんなかっこよくてイイ男(張飛(ザン・ジンシェン)だけはちょっとコミカルだが)なので、それだけでもけっこうほれぼれとしてしまった。関羽と曹操が対峙するシーンも、かなりシビれる。シブい男を描かせたら、ジョン・ウーは天下一品、と改めて感じた。

【5段階評価】3

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2011年3月23日 (水)

(384) インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】ハリソン・フォード、ショーン・コネリー
【制作】1989年、アメリカ

冒険活劇、「インディ・ジョーンズ」シリーズの第3作。最後の晩餐に用いられ、それで水を飲めば永遠の命を得られるという聖杯を巡って、インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)とナチス軍が攻防を繰り広げる。「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」の続編。

本作ではインディ・ジョーンズの父親、ヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー)が登場する。暴力的な争いごとを好まぬたちだが、迫り来るナチス軍の戦闘機に、浜辺の鳥を大量にけしかけて墜落させるような機知も持ち合わせている。

本作の見どころは数多い。巨大な船舶のスクリューに巻き込まれそうになりながらの格闘シーンや、3つの試練を乗り越えて聖杯にたどり着くシーン。どれもハラハラドキドキ。第2作の「インディ・ジョーンズ」に勝るとも劣らない見事なできばえだ。

【5段階評価】5

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2011年3月22日 (火)

震災に伴う自粛活動について思うこと

日本を襲った大惨事、3月11日の大地震のことを書いておこうと思う。

個人的には、最近の行きすぎた自粛ムードに危機感を覚える。
公共広告機構のCMばかり流したり、映画の公開を遅らせたり、関西で節電してみたり、イベントを中止してみたり、本当に必要なのだろうか。何がプラスで、何がマイナスなのか、考えているだろうか。少しでもマイナスに思われそうだとやめておこう、といった、極めて臆病な、保守的な、事なかれ主義的な、消極的な、他人のことを思っているようで、自分のことしか考えていないような意思決定であるように思えてならない。

本当に被災地のこと、日本のことを考えるなら、ここは歯を食いしばって、日本経済が沈滞化しないよう、自分にできる仕事をするべきだ。

その意味では、プロ野球の開幕延長についても、自分は反対だ。

もちろん、試合できる選手が被災して亡くなってしまったとか、関係者が試合場に来られないっていうんなら仕方ない。しかし、そうでないなら、最大限の努力をして試合をすべきだ。延期とか中止とか、安易にそういう選択をしてはいけない。

プロ野球関係者は野球が仕事。被災地や原発が心配で仕事が手に付かない、なんていうのは、プロの言うことじゃない。仕事をしないってことは、世の中に価値を生み出さないってことだ。被災を何とか逃れ、本来なら価値を生み出せる人が、それを放棄して、いったい世の中に何のプラスになるのだろう。被災してない人は、可能な限り生産活動、経済活動をやめてはいけない。

その意味では、関西の人たちは、関東の人たちが節電している分を補うぐらいの勢いで、経済活動をがんばってほしい。東北の人たちが我慢の生活をしているから、と、一緒になって慎ましい生活を送ったりしてはいけない。
イベント活動だって、中止する必要なんかない。もし世間体が気になるなら、イベントをして、お金を集めて、その一部でも義援金に回してほしい。必要もないのにイベントを中止するのは、経済的にはもったいないとしか言いようがない。何かを中止すれば、世の中で何かの損失が必ず発生し、誰かの収入が必ず減っている。そのような人を生み出さないように最大限の配慮をしてほしい。

「震災のせいで仕事がなくなった、自宅待機になった。でも東北の人が我慢しているのだから、自分も我慢しよう。」
美談としては申し分ないかもしれないが、こんなの、実は我が国にとって、なんにもプラスになってない。

何もかも絶対自粛するな、とは思わない。しかし、その自粛の決断が、被災地のことや日本のことを考えてではなく、自分の評判を落としたくないからという理由であってほしくない。

自粛すること、喪に服すことが被災地のことを考えるってことじゃない。被災地のこと、日本のこれからのことを考えればこそ、ここは涙をこらえて、今まで通り、いや今まで以上に、経済活動を止めないようにする必要がある。ぜひ堂々と、自分の仕事をまっとうしてほしい。

お笑い業界も、テレビ業界も、映画業界も、みんながんばれ。仕事しろ。

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(383) ハンコック

【監督】ピーター・バーグ
【出演】ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン
【制作】2008年、アメリカ

特撮がふんだんに用いられた、一風変わったスーパーヒーローもの。

ハンコック(ウィル・スミス)は超人的な力を持つスーパーヒーロー。しかし、いちおう悪い者をこらしめるものの、酒癖が悪く、道路に穴を開けたり、ビルを壊したり、大きな被害ももたらすことから、人々には嫌われていた。
ある日、踏切で電車に轢かれそうになっているところをハンコックに助けられた、広告代理店のビジネスマン、レイ(ジェイソン・ベイトマン)は、ハンコックをみんなに好かれるヒーローに変える作戦を立てる。それは、ハンコックを一度刑務所に収監させ、犯罪が増えたところで彼の活躍を見せつけるというもの。作戦は見事に成功する。
ハンコックが人気者になった夜、成功を祝うため、レイとハンコックは、レイの妻、メアリー(シャーリーズ・セロン)とともにハンコックと食事をする。レイの家に戻り、レイを寝かせつけたハンコックは、キッチンでなぜかメアリーに強く惹かれ、彼女にキスをする。その瞬間、メアリーがハンコックと同じ超人的な力で彼を投げ飛ばす。メアリーもまた、ハンコックと同じ能力を持つ者だったのだ。
メアリーとハンコックは、かつて夫婦として愛し合っていた。二人が一緒にいると超人的な力が消える。それは、二人が人間として生きられるようになることを意味していた。ハンコックはメアリーと接近したことで、超人的な能力が弱まり、強盗犯の銃撃で重傷を負ってしまう。
ハンコックが搬送された病院に、ハンコックに左手を切り落とされた犯罪者、レッド(エディ・マーサン)が復讐に訪れる。メアリーがハンコックをかばおうとして銃で撃たれ、重傷を負う。ハンコックもレッドに襲われるが、レイが非常用の斧でレッドを倒す。ハンコックはメアリーを助けるため、メアリーの元を離れ、別々の暮らしを決断する。

特撮に迫力とスピード感があり、痛快な作品。ウィル・スミスは、「アイ・アム・レジェンド」や「メン・イン・ブラック」、「ワイルド・ワイルド・ウェスト」、「エネミー・オブ・アメリカ」、「アイ・ロボット」など、多数の作品で主役を演じており、本作でも、特撮バリバリの大暴れが見所になっている。
シャーリーズ・セロンは、「モンスター」でアカデミー主演女優賞を受賞しており、「スタンド・アップ」でセクハラに立ち向かう主人公というシリアスな役どころを演じている。

【5段階評価】4

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2011年3月21日 (月)

(382) スネーク・アイズ

【監督】ブライアン・デ・パルマ
【出演】ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ、カーラ・グギノ
【制作】1998年、アメリカ

アメリカ国防長官の暗殺の謎を追う市警警官が主人公のサスペンス。

アトランティックシティの市警に勤めるリック(ニコラス・ケイジ)は、賭けボクシングに興じる汚職警官。彼は、国防長官のボディガードを勤める旧友のダン中佐(ゲイリー・シニーズ)とともに、国防長官の護衛をすることになるが、ダンが目を離したすきに、国防長官が銃撃されてしまう。ダンは狙撃者を銃殺するが、自分が持ち場を離れたせいだと自分を責める。リックはダンをかばおうとし、暗殺の直前に国防長官に近寄った女性、ジュリア(カーラ・グギノ)を追う。
しかし、実はダンこそが国防長官暗殺の首謀者だった。彼は国防システムのエアガードを導入しようとする経営者、パウエルと共謀し、エアガードの欠陥を国防長官に密告しようとしているジュリアと国防長官を、同時に亡き者にしようとしていたのだ。
リックはダンより一足先にジュリアを見つけ出し、彼女をボクシングスタジアム内の部屋にかくまうと、スタジアムで撮影された映像を確認する。そこには国防長官を狙うスナイパーの横で、すでに銃を出してスナイパーの方を向いているダンが映っていた。
ダンを信用していたリックは、彼が暗殺に関わっていたことにショックを受けるが、100万ドルと引き替えにジュリアを引き渡せと迫るダンに、つばを吐きかけ、拒絶の意志を示す。
ジュリアを救おうとするリックだったが、彼女の居場所をダンが突き止め、もはやこれまでというところに、偶然その場に居合わせた警察とマスコミのカメラクルーが、サイレンサー付きの銃を手にしたダンを見つける。万事休すとなったダンは、自らの胸を銃で撃ち抜き、自殺する。
時の英雄となったリックだったが、様々な汚職の事実が明るみに出て、収監されることになってしまうという、ほろ苦いエンディングが用意されている。

長官暗殺に関わっていると思われたジュリアが、実は善意の人であったという展開は、ほどよいどんでん返しで分かりやすく、なかなか面白かった。序盤、リックの登場から長官暗殺の直前までが、長い長いワンカットシーンになっていて、臨場感あふれる演出になっている。ダンが自決するシーンは、「交渉人」のようでもあり、ちょっとご都合主義的だが痛快だった。
ニコラス・ケイジは「フェイス・オフ」や「コン・エアー」など、様々なアクション映画のヒット作で主演をつとめるハリウッドスターだが、「ウィッカーマン」や「ゴーストライダー」のようなB級映画にも出ていて、なかなか面白い活躍を見せる俳優。個人的には大好きだ。
ゲイリー・シニーズは、やはり「身代金」での犯人役が印象的。「白いカラス」では、主人公のパートナーとしてしぶい役どころを演じていた。

【5段階評価】4

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2011年3月20日 (日)

(381) リーピング

【監督】スティーブン・ホプキンズ
【出演】ヒラリー・スワンク、アナソフィア・ロブ
【制作】2006年、アメリカ

旧約聖書の出エジプト記にある10の災いをモチーフとした作品。ホラー映画という位置づけであるが、「13日の金曜日」のようなスプラッターものではなく、「オーメン」に近い印象。

科学者のキャサリン(ヒラリー・スワンク)は、神の奇跡と呼ばれるような超常現象を科学的に説明する大学教授。日本だと大槻教授が頭に浮かんでしまうが、彼女が科学に没頭したのには、悲しい過去があり、それは映画の後半で明かされる。
死蝋化した神父の遺骸が、不法投棄された化学薬品の作用によるものであることを突き止めた彼女のもとに、ある町からの依頼が届く。ある少女が兄を殺した結果、川が赤く染まったというのだ。キャサリンは助手のベン(イドリス・エルバ)と現地を訪れる。案内人のダグ(デビッド・モリシー)と赤い川に訪れたキャサリンは、赤い服を着た少女、ローレン(アナソフィア・ロブ)に遭遇し、事件の映像が彼女の脳裏にフラッシュバックする。別のところにいたベンが、川の中に不審な浮遊物を見つける。すると、頭上の樹木から、大量のカエルの死体が落下してくる。これは、旧訳聖書の10の災いを想起させるものだった。10の災いとは、
・水を血に変える
・蛙を放つ
・ぶよを放つ
・虻を放つ
・疫病を流行らせる
・腫れ物を生じさせる
・雹を降らせる
・イナゴを放つ
・暗闇で覆う
・長子を皆殺しにする
というもの。これらの一つ一つが実際に起き始める。宣教師時代に、神を盲信する人々の手により夫と子どもを生け贄として殺されたことで、神の奇跡を否定するようになったキャサリンは、これが一連の根拠ある事象だとまくし立てるが、化学分析の結果、川の赤さの原因が血であり、それも20~30万人分に相当すると判明する。
町の人はローレンが呪われた子だと考え、殺そうとするが、キャサリンは彼女を守る。大量のイナゴが発生して人々を襲い、隕石のような炎が落下する惨事によって町の人は死に絶え、キャサリンとローレンが生き残る。
ローレンを乗せ、車で街を脱出するキャサリンが、二人で暮らしていこうとローレンに告げると、彼女は3人目がキャサリンのおなかの中にいると告げる。それは、ダグと過ごした一夜に身ごもったものであったが、旧約聖書によれば、それはサタンの子であるのだった。

ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンクの演技が光る。特撮もなかなかのできで、赤い色の川が広がるシーンは、本当に川を赤く染めたのだろうかと見まがうほど。しかし、10の災いを知らないと、突如空から炎が降ってきても、なんのこっちゃという感じになってしまい、ちょっとついていけなかった。

【5段階評価】3

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2011年3月19日 (土)

(380) ターミナル・ベロシティ

【監督】デラン・サラフィアン
【出演】チャーリー・シーン、ナスターシャ・キンスキー
【制作】1994年、アメリカ

スカイダイビングを題材にしたサスペンス・アクション。

スカイダイビングのインストラクターで、元体操選手のディッチ(チャーリー・シーン)は、ある日、金髪美女のクリスタ(ナスターシャ・キンスキー)から、ダイビングのコーチを依頼される。しかし、彼女は上空でのインストラクション中に勝手に落下し、そのまま地面にたたきつけられて即死。ディッチは管理責任を問われるハメになる。そんなディッチの目の前に、亡くなったはずのクリスタが現れる。彼女は元KGBで、他の飛行機から女性の死体を落とすトリックで、自分が死んだと思わせていたのだった。
彼女の目的は、ロシア復興を妨げる闇の組織に、大量の金塊が渡るのを防ぐことだった。彼女の崇高な目的についていけないディッチだったが、彼女が車のトランクに押し込まれて彼らの飛行機に乗せられるのを見て、助けに行くことを決意。最後は上空を飛ぶ飛行機から落下した自動車のトランクを開け、彼女の救出に成功する。このシーンは非常に迫力があって見事なので、一見の価値あり。

チャーリー・シーンは、お騒がせ俳優のイメージがついてしまったが、戦争映画の名作、「プラトーン」では、シリアスな役どころを演じている。

【5段階評価】4

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2011年3月18日 (金)

(379) カナディアン・エクスプレス

【監督】ピーター・ハイアムズ
【出演】ジーン・ハックマン、アン・アーチャー
【制作】1990年、アメリカ

マフィアのボスの起こした殺人現場を目撃した女性を救出する検事補と、女性を殺害しようとする闇の組織との攻防を描いた作品。

ハニカット(アン・アーチャー)は、互いを知らないまま会うブラインド・デートに出向くが、相手の男のとったホテルの部屋で、彼が殺される現場を目撃してしまう。犯人は闇の組織のボス、レオだった。
検事補のコールフィールド(ジーン・ハックマン)は、彼女を法廷に立たせるため、同僚とともに彼女が潜伏しているカナダの山小屋にヘリで向かうが、闇の組織に尾行され、彼らの激しい銃撃を受ける。コールフィールドはハニカットを連れ、通りかかったカナディアン・エクスプレスに乗り込むが、犯人の二人組も電車に乗り込んでくる。
電車の中で必死の潜伏を続ける二人だったが、最後は列車の屋根の上での死闘の末、犯人一味を倒す。
最後の最後、ただの旅行客と思っていた女性が、コールフィールドに銃を向け、女性を手渡すよう脅す。しかし、列車の上で立ったまま主人公に銃を向けていたため、背後から迫ってきたトンネルに気づかず、頭をぶつけて死んでしまう。列車の屋根の上での戦闘では、定番のシーンとも言えるだろう。

あまり有名な映画ではないかもしれないが、緊迫した展開が続き、なかなか面白かった。

【5段階評価】3

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2011年3月17日 (木)

(378) 八月の二重奏

【監督】田口仁
【出演】南沢奈央、池田愛
【制作】2010年、日本

献血の重要性を訴える広報映画。

白血病の妹(池田愛)を持つ美保(南沢奈央)が妹の闘病生活を回顧する。45分と短いが、あまり説教くさくなく、献血や骨髄バンクの存在、重要性を訴えている。結局、妹は亡くなってしまうのではあるが。

【5段階評価】3

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2011年3月16日 (水)

(377) ミシシッピー・バーニング

【監督】アラン・パーカー
【出演】ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー
【制作】1988年、アメリカ

1960年代の痛烈な黒人差別を扱った作品。

公民権運動が起こっていた1960年代のアメリカ。ミシシッピ州のフィラデルフィアでは、白人至上主義のK.K.K.(クー・クラックス・クラン)を中心に、ひどい人種差別が公然と行われており、警察官や町長までもが人種差別主義者だった。オープニングでは、公民権運動家の若者2人と、車に同乗していた黒人青年1人が無残に殺される。この事件の解明に乗り込んだのが、アンダーソン(ジーン・ハックマン)とウォード(ウィレム・デフォー)の2人。非協力的な街の人々に苦労しながらも、2人は真犯人を追い詰めていく。主犯格の警察官の妻の協力もあり、最後は犯人集団を一網打尽にする。

日本人にとって黒人差別とは、よく聞くことではありながらも、正直に言って、あまり実感のないテーマである。しかしながら、人種の違いによる迫害の理不尽さを真っ正面から捕らえたこの作品の衝撃は、黒人差別の歴史に疎い者にも、きわめて大きなものだった。
主演のジーン・ハックマンは、「俺たちに明日はない」のクライドの兄、バック役が印象にあるが、「エネミー・オブ・アメリカ」では名脇役ぶりを発揮するなど、出演作の多い名優。ウィレム・デフォーと言えば、なんと言っても「プラトーン」で大量の敵に追われて両手を突き上げてひざまづくシーンが有名。

【5段階評価】4

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2011年3月10日 (木)

(376) 007 ゴールデンアイ

【監督】マーティン・キャンベル
【出演】ピアース・ブロスナン、イザベラ・スカルプコ、ショーン・ビーン
【制作】1995年、アメリカ、イギリス

007シリーズ第17作。ピアース・ブロスナンがボンド役となった初の作品。

007(ピアース・ブロスナン)は、006(ショーン・ビーン)とロシアの兵器工場に潜入するが、006は敵につかまり、ウルモフ大佐(ゴットフリード・ジョン)に殺されてしまう。007は工場を爆破して脱出する。
ボンドは、ヤヌスという組織が人工衛星兵器、ゴールデンアイを開発していることを知り、その計画阻止のため、ロシアに潜入する。ヤヌスは、ゴールデンアイを使ってロシアの秘密基地を攻撃する。プログラマー、ナターリア(イザベラ・スカルプコ)が、奇跡的に生き延び、ボンドと行動をともにする。
計画の黒幕は、なんと006だった。彼はイギリス政府を裏切り、ロンドンをゴールデンアイで攻撃しようとしていた。ボンドとナターリアは006の基地に乗り込み、006を倒す。

市街地でボンドが戦車を乗り回すシーンが見どころの一つだが、秘密兵器の使用は控えめ。毎回感じる、悪役がなかなか主人公を殺さないという理不尽さは、本作でも何度も味わうことになる。序盤のロシアの基地からナターリアが逃げ延びるシーンで、基地内に忍び込んだ傭兵に研究員は皆殺しになるわ、ゴールデンアイの電磁波で装置は爆発するわ、戦闘機が墜落してつっこんでくるわで、さんざんな目にあいつつ、主人公が逃げ延びるのは、何か裏があるのかと思ったら、単に奇跡的なだけだったり、006が007を吹き矢で昏倒させておきながら、殺さずにヘリに乗せてヘリごと自爆させようとしたり、この辺りの不思議なところをもう少しきちんと描くべきでは、なんて思った。

【5段階評価】3

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2011年3月 9日 (水)

(375) エスケイプ・フロム・リビングデッド

【監督】マイケル・バートレット、ケビン・ゲイツ
【出演】ラッセル・ジョーンズ、クレイグ・ストーバン、ジョニー・ハーン
【制作】2006年、イギリス

POV(Point of View)撮影という、登場人物の主観的な視点で撮影されたホラー作品。謎の疫病により、徘徊する死体が蔓延するイギリスで、何とか逃げ延びようとする人々を描く。登場人物が自らハンディカメラで起こっている出来事を撮影する、という設定となっており、ドキュメンタリーのような演出となっている。

作中、3組の人々が登場し、オムニバスのような展開を見せる。その中の二人が、人間でありながら、この混沌の状態の中、生き残った人々を惨殺する快楽殺人に狂う。

本作のゾンビは、「28日後...」のような全力疾走する感染者とは違い、あくまでノロノロと動く。また、緊迫した状況で、ほっとした瞬間、突然、画面に「ジャーーン!!」という効果音とともにゾンビが現れて観る者を脅かす、といった手法はとられていない。そういったお化け屋敷的な脅かし方は好きではないので、その意味では悪くなかった。
しかしながら、複数の集団からなる登場人物の個性があまり描かれていないため、何か謎解き要素もあるような作りなのだが、話が分かりづらくて、今ひとつ楽しめなかった。ほぼ同時期に公開されたジョージ・A・ロメロ監督の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」と比較されがちだが、「ダイアリー~」のほうが遙かにできがよかった。

【5段階評価】2

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2011年3月 8日 (火)

(374) バーティカル・リミット

【監督】マーティン・キャンベル
【出演】クリス・オドネル、ロビン・タニー
【制作】2000年、アメリカ

世界第二の高峰、K2で起きた遭難事故と救出劇を描いたアクション。

オープニングでは、ピーター(クリス・オドネル)とアニー(ロビン・タニー)の二人が、父親とロッククライミングをしている。談笑しながら登っていると、突如、同行していた仲間の一人が落下し、その巻き添えで、3人は1本の命綱で宙吊りになってしまう。3人を支えるのは、アニーの打ったハーケン一つだが、今にも抜け落ちそうな状態。すると父親はピーターにナイフを出せ、と命じ、「命綱を切れ。そうしないと3人とも死ぬ」と告げる。ピーターは困惑しながらも、父親からの強い口調に押され、命綱を切断する。二人は助かったが、父は帰らぬ人となる。ピーターは事故を機に山登りをやめた一方、アニーは父の遺志を継いで登山家になっていた。
アニーは起業家のエリオット・ボーン(ビル・パクストン)とともに、宣伝目的でK2の登頂に挑むことになる。折りしもの悪天候で、ガイドはボーンに降りるよう命じるが、ボーンは無視して登り続けようとし、その結果、3人はクレバスに落下する。高度の限界(バーティカル・リミット)による肺水腫のため、3人は命が危うくなる。
現場近くのキャンプに居合わせたピーターは、事故のことを聞き、妹の救出に挑む。クレバスを爆破するため、ニトログリセリンを携行し、2人1組の3組で救出に向かう。
途中でさまざまな事故に遭い、3人は死亡。最後に残ったのは、ピーターとモニク(イザベラ・スコルプコ)、そしてベテラン登山家のウィック(スコット・グレン)だった。
ボーンは残り少ない高山病対策の薬の節約のため、負傷したガイドを殺しており、残っていたのは瀕死状態のボーンとアニーだった。ピーター達が二人を助け出そうというとき、またしても5人は落下の危険に陥る。今度はウィックがナイフを取り出し、ボーンとともにクレバスの底に落ち、命を絶つ。

映像の迫力はそこそこあり、手に汗握る映像は楽しめる。しかし、登場人物の行動があまりにもずさんで、絶体絶命のピンチに陥りすぎなので、観る人が観ればイライラするのではないか、という気がする。
最初の父親が亡くなる事故では、ハーケン1つ、ザイル1つに5人がぶらさがる事態になり、結果的に3人死亡。アニー救出隊は、自ら名乗り出た猛者達である割には、ちょっとした弾みで荷物が斜面を滑り落ち、それに巻き込まれて自分も滑り落ちちゃって、何とか助かったと思いきや、発生した雪崩に気づかず巻き込まれて1人死亡。次は、ちょっとした衝撃で大爆発を起こすような薬品を、直射日光に当たると爆発するということも知らずに、むき出しでリュックに背負い、しかもそれが漏れてて結局爆発しちゃって2人死亡。
最後の最後も、ザイル一つに5人が宙吊りで、またもやハーケンが抜けそうになり、結局2人死亡。
冷静になって考えると、ロッククライミングの基本がなってない、経験と技術の未熟な主人公たちが、慣れない冬山で勝手に事故を起こしてどんどん死んでいくという、非常に情けない話であることに気付くのだった。

【5段階評価】3

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2011年3月 7日 (月)

(373) アフタースクール

【監督】内田けんじ
【出演】大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子
【制作】2007年、日本

巧妙なトリックを仕込んだ複雑なストーリーで楽しませるコメディタッチのサスペンス。

オープニングは回想シーン。中学校で、少女が「木村くん」と少年を呼び止め、ラブレターを渡す。見つめ合う二人。そこから時代は現在に移り、妊娠した女性(常盤貴子)と男性(堺雅人)が、手狭なアパートで朝食を取りながら、同じアングルで見つめ合う。部屋には、女性の父親らしき初老の男性(山本圭)の姿も。
木村が家を出ると、外には友人の神野(大泉洋)がいて、木村は神野の車で出発する。女性は神野の朝食も作ったという。神野は近所の男とおぼしきいかつい男性と家に入り込み、女性と談笑。父親とおぼしき男性は、その二人の侵入をいぶかしむ様子もない。一方、木村の向かった先はホテルで、そこで若い女性(田畑智子)と待ち合わせ。
どこにでもあるようで、そこかしこに違和感がある情景。ぱっと見は、父親と同居する若い夫婦と、そこにやってきた旦那の友人、そして旦那は若い女性と不倫している、と思える。この人間関係の真相が、次第に明らかになっていく。
木村が若い女性といるところを、木村の勤める会社、梶山商事の社員が写真にとっていた。それを知った男が、社長(北見敏之)にそのことを伝える。社長は、北沢(佐々木蔵之介)という情報屋に金を使って木村を捜し出せ、と指示。
北沢は、木村の中学の同級生を調べ、その一人、島崎になりすまして中学校に赴き、木村の住所の情報を得ようとするが、そこに同窓生の体育教師、神野がいたため、北沢は神野に怪しまれないよう、島崎を演じ続けなければならなくなる。
北沢は、神野に木村の密会写真を突きつけ、彼が不倫相手と逃げた可能性があり、探していると伝える。そんなことをするやつじゃないと狼狽する神野に「学校を出たことのないお前に何が分かる。早く中学を卒業しろ」と見得を切る。
しかし、神野の行動はすべて演技だった。彼は木村と行動をともにしており、木村の不倫相手と思えた女性は、神野の実の妹で、妹の職業は警察官だった。彼らは、暴力団と梶山商事の犯罪行為をあばくため、おとり捜査に協力していたのだった。北沢はそれとは知らず、神野達が暴力団相手に恐喝をしていると思い込み、銃を持って神野の学校に向かうが、そこであえなく警察に逮捕されてしまう。

一度見ただけでは、複雑すぎるストーリーの全貌を理解することは難しいだろう。2回目に見ると、なるほどそういう意味だったのか、というのが分かり、なかなか面白かったりする。例えば、神野の妹のマンションで、妹が木村とエレベータに乗り込み、男性に甘えるようにもたれかかっているように見えた監視カメラの映像は、木村が「靴買ってもらったんだ」と言って、それを見るために妹が下を向いただけだった、なんてことが明かされる。
一方で、もう少し、ストーリーを分かりやすくした方が、もっと面白かったという気はした。この映画の根底にある太く単純なストーリーは、警察が、梶山商事と暴力団の不正を暴く話だった、ということだ。そこはきわめて分かりやすく示す必要があるが、今ひとつ、警察は何のおとり捜査をしているのだろう、という、解釈に揺れる余地があり、なんとなくすっきりしないエンディングなのだ。あの政治家はなんだったんだろう、とか。そう考えると「キサラギ」は名作だったな、と改めて気づかされる。

【5段階評価】3

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2011年3月 6日 (日)

(372) イキガミ

【監督】瀧本智行
【出演】松田翔太、山田孝之、成海璃子
【制作】2008年、日本

命の尊さを国民に再認識させ、国家の繁栄を促すことを目的として、18歳から24歳の若者を1000分の1の確率で死に至らしめる、国家繁栄維持法が施行された架空の世界で起こる物語を描く。原作は間瀬元朗の漫画。

作品の中では、メジャーデビューを目指す若いミュージシャンや、政治家を親に持つ引きこもりの青年、角膜手術のドナーを待つ盲目の妹を持った兄などが、死を知らせる「イキガミ」をもらう。イキガミには、24時間後の自分の死亡時刻が記されている。
イキガミを届ける公務員、藤本(松田翔太)は、そのたびに数々の悲劇を目の当たりにし、この法律に強い違和感を覚えるようになるが、本作では、この法律の撤廃を密かに狙う人々の存在が明かされるものの、その実現には至らない。

山田孝之や成海璃子のほか、笹野高史や柄本明、塩見三省など、名優が脇を固めた豪華なキャストである。しかし、残念ながら、この映画には全く感動できなかった。その原因は、何と言っても、この国家繁栄維持法の必然性のなさが際立っているためである。漫画ならこの半ばSFめいた設定も何となく許せるが、映画であれば、もう少しきちんと、かつてこんな悲劇が起きたからこの法律が生まれたとか、あるいはあからさまなパラレルワールドであるとか、そういう描写がないと、全く感情移入ができない。
本作では、そういう説明もなく、当然この法律が必要であるかのように話が進み、若者がおびえて死んで行くシーンを、ほら泣け、といわんばかりに描写する。しかし、観客としては、終始、「そもそもこんな法律いらないじゃん」という冷めた気持ちにしかなれず、典型的な涙の押し売りに辟易するばかり。
「死の恐怖を感じることで、命の尊さを知る」とかいう法律の能書きも、別に死の恐怖なんて、こんな法律がなくたって、交通事故とか大地震とか、いくらでも感じることはあるわけで、何ら説得力がない。
柄本明は、本作では国家繁栄維持法を所管する役所の参事官役。「リアル鬼ごっこ」では、全国の佐藤さんを殺すという計画を遂行する王様の役を演じており、国家の非常識な制度の権化という、奇妙な共通点がある。
笹野高史はこのブログで扱っただけでも、「犬と私の10の約束」や「母べえ」、「武士の一分」、「剣岳 点の記」など、様々な映画に出演している名優。塩見三省も、「旭山動物園物語 ~ペンギンが空をとぶ~」(これには笹野高史も出演)や「Love Letter」、「ゲロッパ!」、「壬生義士伝」などをこのブログで扱った、これまた映画出演の多い俳優さん。

【5段階評価】2

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2011年3月 5日 (土)

(371) サウンド・オブ・ミュージック

【監督】ロバート・ワイズ
【出演】ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー
【制作】1965年、アメリカ

この歌を知らない人はいないでしょう、というほど有名な「ドレミの歌」が登場するミュージカル映画の名作。ほかにも、JR東海の「そうだ、京都、行こう」のCMでおなじみ(といっても全国CMではないが)の「私のお気に入り」も、この映画の挿入歌である。第38回アカデミー賞作品賞受賞作品。

修道女のマリア(ジュリー・アンドリュース)は修道院一のおてんば娘。7人の子を持つオーストリア軍のトラップ大佐(クリストファー・プラマー)のもとに、家庭教師として赴任する。大佐は妻を亡くしてから、子供達に、歌も笑いもない厳しい生活を強いていた。マリアは大佐の教育に逆らい、子供たちに歌の楽しさを教え、本当は歌が好きなトラップ大佐も、ついに歌に目覚める。マリアとトラップ大佐は次第に惹かれ合い、結婚に至る。
幸せいっぱいの家族だったが、ドイツとオーストリアの合併のため、トラップ大佐はドイツに召致される。反ナチスのトラップ大佐は命令に背き、音楽会での合唱のあと、開場から脱走し、亡命に成功する。

1965年という昔の映画だが、今見ても古さを感じさせない。子供の頃から何度も聞いた「ドレミの歌」で、こんなに感動できるんだ、と新鮮な驚きがあった。
映画の前半、マリアの反抗的な態度に業を煮やしたトラップ大佐が、子供達の合唱を聴いて、思わずその輪の中に入るシーンは、感動的で思わずうるうるしてしまった。「天使にラブソングを・・・」でも思ったが、音楽の力はすごいな、と思う。

【5段階評価】4

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2011年3月 4日 (金)

(370) 千と千尋の神隠し

【監督】宮崎駿
【出演】柊瑠美(声)、入野自由(声)、夏木マリ(声)、菅原文太(声)
【制作】2001年、日本

宮崎駿監督のアニメ。「もののけ姫」や「ハウルの動く城」を超える大ヒット映画。

小学生の女の子、荻野千尋(柊瑠美)は、両親と車で引っ越しの移動中、不思議な街に入り込む。両親は店にあった怪しい料理を勝手に食べ出し、呪いで豚になってしまう。そこは、八百万の神が体を癒しに来る湯屋の街だったのだ。
千尋は両親を助けるため、ハク(入野自由)という少年の協力のもと、湯屋を取り仕切る湯婆場(ゆばーば)(夏木マリ)にお願いして、湯屋で働くことにする。一生懸命働くことで、最初は人間を毛嫌いしていた湯屋の魔物達も、次第に千尋の味方になっていく。湯婆婆の双子の姉、銭婆(ぜにーば)の助けも得て、湯婆婆との契約を打ち切り、人間の世界に返してもらう。

話は実はけっこう複雑なのだが、次々登場する魔物や八百万の神の姿の、気味悪いようなかわいいような造形が楽しく、飽きることなく見入ってしまう。宮崎アニメの真骨頂というところだろう。顔が湯婆婆で体が鳥の「湯バード」が、銭婆の力でハエドリになるのだが、これもかわいいキャラクターで、終盤のストーリーにいい味を添えている。
ちなみに、全体を通して重要な役割を演じる「顔なし」が「あぅあぅ」言うのが、どうしてもビーグル38の加藤が演じる老人に聞こえてしまったのは、悲しいお笑いファンの性かも。

【5段階評価】4

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2011年3月 3日 (木)

(369) アマルフィ 女神の報酬

【監督】西谷弘
【出演】織田裕二、天海祐希、佐藤浩市、戸田恵梨香
【制作】2009年、日本

イタリアの都市、アマルフィの名を冠した、フジテレビ開局50周年を記念するサスペンス映画。織田裕二、天海祐希、佐藤浩市、戸田恵梨香をはじめ、佐野史郎、大塚寧々、伊藤淳史、平田満、福山雅治など、そうそうたる俳優が出演している。しかし、残念ながら、非常につまらない作品。

イタリアに旅行していた矢上紗江子(天海祐希)が、娘のまどか(大森絢音)を誘拐される。そこに居合わせた日本大使館の黒田康作(織田裕二)は、犯人からかかってきた電話に出て、つい「父親だ」と告げてしまう。犯人が行動を見張っているかもしれないという理由から、黒田は紗江子と同じホテルに宿泊することになる。なんていうエロゲですか。
犯人は、身代金の受け渡しをわざわざ有名観光地に指定するが、身代金の引き渡しには失敗し、犯人に、警察の関与を知られてしまう。
紗江子の知人、藤井昌樹(佐藤浩市)は、紗江子を心配してロンドンからローマ経由で駆けつけた、と黒田に告げるが、雪のローマから来たにしては車の泥はねがないことから、黒田は藤井を怪しいとにらむ。
果たして、藤井こそが、まどか誘拐の首謀者だった。藤井は、アフリカの小国でボランティア活動をしていたのだが、そこで、日本の政治家、川越(平田満)による軍部への資金提供のせいで妻を失っており、川越がその事実をもみ消したことに、強い恨みを抱いていた。
藤井はボランティアの同胞とともに、愛する人をなくした恨みを晴らすため、川越大臣の殺害を企てていた。藤井は、紗江子が大使館のセキュリティを管理する建物に入りこむ機会を作るため、彼女の娘を誘拐していたのだった。紗江子は、わが子を救うため、藤井に言われるがまま、施設のセキュリティ消去に協力してしまう。
藤井は、3人の仲間とともに、川越が登場するパーティに潜入し、川越が邦人を犠牲にする資金提供を行ったことを白日の下にさらすが、そこに登場した黒田は、藤井を説得し、川越を助ける。

やはりサスペンスものなので、謎解きは魅力的であってほしかったが、一つ一つの謎が明かされるときの納得感は乏しかった。なぜ犯人が観光地ばかりを指定するのかの必然性が感じられず、制作側が観光地を紹介する下心があるのかなぁ、などと物語と関係のない推理をしてしまい、内容に集中できない。「何この観光情報番組」みたいになってしまった。
織田裕二が演じた黒田康作も、ただただシリアスにかっこいいキャラクターなのだが、日本人には、こういうキャラクターは受けないのかもしれない。

【5段階評価】2

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2011年3月 2日 (水)

(368) ラブファイト

【監督】成島出
【出演】北乃きい、林遣都、大沢たかお
【制作】2008年、日本

ボクシングを題材にした青春恋愛映画。

幼なじみの稔(林遣都)と亜紀(北乃きい)。臆病でいじめられっ子の稔は、いつも逃げてばかりで、亜紀がいじめっ子をけんかで倒してきた。得意技はパンツ丸見えの回し蹴り。
二人は高校生になり、亜紀は地元で評判の美少女になっていた。不良の男子生徒も彼女に憧れるが、彼女がいつも一緒にいるという理由で、稔は相変わらず不良たちにからまれ、亜紀が稔を守っていた。
ある日、稔は、高校生にいじめられているところを、ボクシングジムを経営する大木(大沢たかお)に助けられる。大木はかつてウェルター級の日本チャンピオンだったが、世界チャンピオンの道を自ら諦めたという経歴の持ち主。稔は弱虫な自分と決別するため、大木のジムでボクシングを習い始める。稔に中学時代から恋心を抱いていた奥田恭子(藤村聖子)も、同じジムに通い始める。亜紀は、稔がボクシングを始めたことを知り、ジムを訪れる。もともと運動神経のよい亜紀は、たちまちボクシングのとりことなり、同じジムに入ることにする。
そんなある日、大木のジムに、かつて大木の恋人だった女優の美杉順子(桜井幸子)が訪れる。二人は恋仲だったにもかかわらず、大事な待ち合わせの際、二人とも、相手が来るかどうかを遠くから確かめるという行動に出た結果、会うことができなかったという、ささいなすれ違いから、別れてしまったのだった。
稔は、初めて大木とスパーリングをすることになる。しかし、相手を殴る勇気が持てず、結果はボロボロ。稔は自信を喪失して練習に行かなくなってしまう。亜紀には、「お前のパンツのせいや。おまえに蹴られるとき、パンツ丸見えやったんや。俺、それ思い出して、びびって、心臓ばくばくになって、人ようどつかれへんのじゃ。」と八つ当たりする始末だった。一方の亜紀は、黙々と練習に励む。ついには女子プロボクサーとのスパーリングもこなすようになる。
その頃、大木にちょっとした金儲けの話が舞い降りる。生意気な若手俳優のスパーリングの相手をして、わざとノックアウトされてくれ、という依頼だった。依頼の相手は、順子が映画の役をもらうために体を任せたプロデューサーだった。
大木は、相手を殴らないというのがどういうことかを稔に伝えるため、その依頼を受け、みじめな姿をリング上にさらす。その夜、稔と亜紀は、大木と近所の公園に訪れた。亜紀は大木に、なぜ世界チャンピオンの道をあきらめたのか、と訪ねた。大木は、そのとき愛していた女性を選んだからだ、と答える。すると亜紀は「私会長のこと、好きかもしれん」と突然言い出す。「おっさんをからかうな」という大木に、亜紀は「おっさんとキスしてみたい。」と告げる。大木は稔に「こんなこと言ってるけどほっといてええんか」と尋ねるが、稔は「俺、別に・・・」ととまどう。そのとき、大木は「そうか」と言って、本当に亜紀の顔をつかんでキスをする。亜紀はすぐさま体を離そうとするが、大木は強引にキスを続けた。公園から出て行こうとする亜紀を、稔は引き留めようとするが、亜紀は「ほっといてよ」と言われる。「ほっとけるかいな」と言う稔に、亜紀は「ほっといたやんか! 稔ちゃん、私のことほっといたやんか! 」と言って公園を走り去る。
初めて稔に涙を見せた亜紀を見て、稔は大木に「謝れ」とどなる。「リングに上がれ。グラブで話そか」という大木。リング上の二人のスパーリングは、互角の勝負だった。
順子はプロデューサーとの関係を絶ち、ジムに戻るが、風に吹かれてはがれ落ちそうなジムの看板を直そうとして、二階から地面に転落してしまう。入院している順子の見舞いに大木が訪れ、ぎこちないやりとりの後、ようやく二人の関係が修復する。
亜紀とのわだかまりが溶けない稔が、一人でゲームセンターで遊んでいると、そこに亜紀が訪れる。亜紀は、大木とのキスのとき、稔に守ってもらいたかった、私は最低や、と稔に告白した。衆人環視のボーリング場で、自分のスカートをたくし上げてパンツを見せ、「パンツが何やの!? 私のパンツなんかどうでもええやんか! 」と叫ぶ亜紀。周りの人たちが、下卑た目つきで亜紀を眺め、携帯で写真を撮り始めるのを見て、それまで何も言えなかった稔がついに亜紀のもとへ駆け寄り、亜紀をかばうように立ちはだかると、周りの人に「やめろ! 亜紀は見世物とちゃうんじゃ! 」とすごむ。やっと稔が亜紀を守ってあげた瞬間だった。
その後、二人は思い出の幼稚園の庭で、ボクシングの対戦をする。互いに譲らない両者。同時に倒れ込み、へとへとになったとき、稔は亜紀を抱き寄せ、キスをした。
「・・・何いまの? 」と尋ねる亜紀に、「気にすんな、ただの消毒や」と稔が言うと、亜紀は「血の味するわ」と言って、つばをペッと吐いた。「吐くか、ふつう・・・」という稔だったが、亜紀が「私、稔ちゃんのこと、分かれへんようになってきた」とつぶやいたとき、再び亜紀を抱き締め、改めてしっかりとキスをするのだった。

ラストは4分近い長いカットで撮影されており、いいシーンだった。北乃きいは、「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」でもヒロインを演じていたが、ボクシングの動きや回し蹴りがけっこう様になっていて、本作のほうが適役だなと感じた。クラシックバレエのシーンでも、見事な動きを見せていた。デカパンは、ちょっとがっかりだったけど。
林遣都は、「バッテリー」のピッチャー役が印象にある。二枚目というのともちょっと違うが、大きな目をした個性的な顔だちで、一度見たら忘れないインパクトがある。大沢たかおも、ボクシングの経験があるのか、いい動きを見せていた。
しかし、よく考えると、この映画って、典型的なツンデレ映画だな。

【5段階評価】3

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2011年3月 1日 (火)

(367) 少年メリケンサック

【監督】宮藤官九郎
【出演】宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城
【制作】2009年、日本

ネットで見つけたパンクバンドのライブシーンに興奮したレコード会社の派遣社員と社長が、本人達を探したところ、それは25年前の映像で、今は50歳であることが判明。ネットの反響を無視できず、強引にライブを開き、さんざんな結果となるが、次第に盛り上がり、最後はテレビ出演を果たす。その様子をコミカルに描いたコメディ作品。

主役は、派遣社員のかんな(宮崎あおい)。パンクバンド、少年メリケンサックのメンバーは、ベースのアキオを佐藤浩市、ギターのハルオを木村祐一、ドラムのヤングを三宅弘城、ボーカルのジミーを田口トモロヲが演じる。
途中まで、まるで駄目なバンドが、広島のライブで急に観客の支持を得るのだが、その転機が何により訪れたのかは、いまいちハッキリしなかった。また、ジミーが最初、言葉をろくに話せず、ろれつが回らない歌いっぷりだったのだが、本当はちゃんと歌えることが後で分かる。しかし、なぜ最初、歌えないフリをしていたのかの理由の説明もない。その辺りはちょっとモヤモヤした。
「ニューヨークのマラソン! 」と叫んでいる謎の歌詞が、実は「農薬飲ませろ! 」だったことが後で分かるのは、ちょっと面白かったけど。

もう一つ気になったことは、物語の語り部として、ピエール瀧が登場するのだが、鼻柱がリアルに折れている。これって、本人の鼻が本当に折れているのか、はたまた特殊メイクなのか、ちょっと見分けが付かなかった。

【5段階評価】2

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