(392) 探偵物語
【監督】根岸吉太郎
【出演】薬師丸ひろ子、松田優作
【制作】1983年、日本
1980年代にブームとなった角川アイドル映画の代表作の一つ。
女子大生の新井直美(薬師丸ひろ子)は親の住むアメリカへの渡航を控えていた。探偵の辻山(松田優作)は、彼女のボディガードを依頼される。最初は彼を疎んじる直美だったが、辻山の元妻の幸子(秋川リサ)が風俗店店長の殺害事件に巻き込まれ、犯人捜しの協力をするうちに、次第に辻山に惹かれていく。
店長の殺害は、直美の通う大学の女子学生だった。彼女は店で売春を強要され、足を洗わせてもらえない店長を殺害したのだった。犯行方法は、天井伝いに隣の部屋から店長の泊まっている部屋の浴室に入り込んだというもの。
事件解決後の渡米前日。直美は辻山に愛を告白。翌日の空港に辻山が訪れる。二人は熱いキスを交わすが、直美はそのままアメリカに旅立つ。
やはり薬師丸ひろ子のかわいさが際立つ。背が低くて、こんなことを言うのは失礼だが、どちらかというと大根足の彼女なのだが、ちょこんとした小さな口でものうげにたたずむ姿はなんとも愛らしく、男が守ってやりたいと思ってしまうのも無理はない。
一方、殺害のトリックは正直ずさんで、警察はこんな方法も見抜けないのか、という感じである。また、辻山の部屋に暴力団が乗り込んできたとき、直美がとっさに下着姿になって辻山と布団に潜り込むシーンも、いかにも男が考えそうな都合のよい妄想という感じで、ちょっと受け付けなかった。
【5段階評価】3
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