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2011年3月 8日 (火)

(374) バーティカル・リミット

【監督】マーティン・キャンベル
【出演】クリス・オドネル、ロビン・タニー
【制作】2000年、アメリカ

世界第二の高峰、K2で起きた遭難事故と救出劇を描いたアクション。

オープニングでは、ピーター(クリス・オドネル)とアニー(ロビン・タニー)の二人が、父親とロッククライミングをしている。談笑しながら登っていると、突如、同行していた仲間の一人が落下し、その巻き添えで、3人は1本の命綱で宙吊りになってしまう。3人を支えるのは、アニーの打ったハーケン一つだが、今にも抜け落ちそうな状態。すると父親はピーターにナイフを出せ、と命じ、「命綱を切れ。そうしないと3人とも死ぬ」と告げる。ピーターは困惑しながらも、父親からの強い口調に押され、命綱を切断する。二人は助かったが、父は帰らぬ人となる。ピーターは事故を機に山登りをやめた一方、アニーは父の遺志を継いで登山家になっていた。
アニーは起業家のエリオット・ボーン(ビル・パクストン)とともに、宣伝目的でK2の登頂に挑むことになる。折りしもの悪天候で、ガイドはボーンに降りるよう命じるが、ボーンは無視して登り続けようとし、その結果、3人はクレバスに落下する。高度の限界(バーティカル・リミット)による肺水腫のため、3人は命が危うくなる。
現場近くのキャンプに居合わせたピーターは、事故のことを聞き、妹の救出に挑む。クレバスを爆破するため、ニトログリセリンを携行し、2人1組の3組で救出に向かう。
途中でさまざまな事故に遭い、3人は死亡。最後に残ったのは、ピーターとモニク(イザベラ・スコルプコ)、そしてベテラン登山家のウィック(スコット・グレン)だった。
ボーンは残り少ない高山病対策の薬の節約のため、負傷したガイドを殺しており、残っていたのは瀕死状態のボーンとアニーだった。ピーター達が二人を助け出そうというとき、またしても5人は落下の危険に陥る。今度はウィックがナイフを取り出し、ボーンとともにクレバスの底に落ち、命を絶つ。

映像の迫力はそこそこあり、手に汗握る映像は楽しめる。しかし、登場人物の行動があまりにもずさんで、絶体絶命のピンチに陥りすぎなので、観る人が観ればイライラするのではないか、という気がする。
最初の父親が亡くなる事故では、ハーケン1つ、ザイル1つに5人がぶらさがる事態になり、結果的に3人死亡。アニー救出隊は、自ら名乗り出た猛者達である割には、ちょっとした弾みで荷物が斜面を滑り落ち、それに巻き込まれて自分も滑り落ちちゃって、何とか助かったと思いきや、発生した雪崩に気づかず巻き込まれて1人死亡。次は、ちょっとした衝撃で大爆発を起こすような薬品を、直射日光に当たると爆発するということも知らずに、むき出しでリュックに背負い、しかもそれが漏れてて結局爆発しちゃって2人死亡。
最後の最後も、ザイル一つに5人が宙吊りで、またもやハーケンが抜けそうになり、結局2人死亡。
冷静になって考えると、ロッククライミングの基本がなってない、経験と技術の未熟な主人公たちが、慣れない冬山で勝手に事故を起こしてどんどん死んでいくという、非常に情けない話であることに気付くのだった。

【5段階評価】3

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