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2011年3月 2日 (水)

(368) ラブファイト

【監督】成島出
【出演】北乃きい、林遣都、大沢たかお
【制作】2008年、日本

ボクシングを題材にした青春恋愛映画。

幼なじみの稔(林遣都)と亜紀(北乃きい)。臆病でいじめられっ子の稔は、いつも逃げてばかりで、亜紀がいじめっ子をけんかで倒してきた。得意技はパンツ丸見えの回し蹴り。
二人は高校生になり、亜紀は地元で評判の美少女になっていた。不良の男子生徒も彼女に憧れるが、彼女がいつも一緒にいるという理由で、稔は相変わらず不良たちにからまれ、亜紀が稔を守っていた。
ある日、稔は、高校生にいじめられているところを、ボクシングジムを経営する大木(大沢たかお)に助けられる。大木はかつてウェルター級の日本チャンピオンだったが、世界チャンピオンの道を自ら諦めたという経歴の持ち主。稔は弱虫な自分と決別するため、大木のジムでボクシングを習い始める。稔に中学時代から恋心を抱いていた奥田恭子(藤村聖子)も、同じジムに通い始める。亜紀は、稔がボクシングを始めたことを知り、ジムを訪れる。もともと運動神経のよい亜紀は、たちまちボクシングのとりことなり、同じジムに入ることにする。
そんなある日、大木のジムに、かつて大木の恋人だった女優の美杉順子(桜井幸子)が訪れる。二人は恋仲だったにもかかわらず、大事な待ち合わせの際、二人とも、相手が来るかどうかを遠くから確かめるという行動に出た結果、会うことができなかったという、ささいなすれ違いから、別れてしまったのだった。
稔は、初めて大木とスパーリングをすることになる。しかし、相手を殴る勇気が持てず、結果はボロボロ。稔は自信を喪失して練習に行かなくなってしまう。亜紀には、「お前のパンツのせいや。おまえに蹴られるとき、パンツ丸見えやったんや。俺、それ思い出して、びびって、心臓ばくばくになって、人ようどつかれへんのじゃ。」と八つ当たりする始末だった。一方の亜紀は、黙々と練習に励む。ついには女子プロボクサーとのスパーリングもこなすようになる。
その頃、大木にちょっとした金儲けの話が舞い降りる。生意気な若手俳優のスパーリングの相手をして、わざとノックアウトされてくれ、という依頼だった。依頼の相手は、順子が映画の役をもらうために体を任せたプロデューサーだった。
大木は、相手を殴らないというのがどういうことかを稔に伝えるため、その依頼を受け、みじめな姿をリング上にさらす。その夜、稔と亜紀は、大木と近所の公園に訪れた。亜紀は大木に、なぜ世界チャンピオンの道をあきらめたのか、と訪ねた。大木は、そのとき愛していた女性を選んだからだ、と答える。すると亜紀は「私会長のこと、好きかもしれん」と突然言い出す。「おっさんをからかうな」という大木に、亜紀は「おっさんとキスしてみたい。」と告げる。大木は稔に「こんなこと言ってるけどほっといてええんか」と尋ねるが、稔は「俺、別に・・・」ととまどう。そのとき、大木は「そうか」と言って、本当に亜紀の顔をつかんでキスをする。亜紀はすぐさま体を離そうとするが、大木は強引にキスを続けた。公園から出て行こうとする亜紀を、稔は引き留めようとするが、亜紀は「ほっといてよ」と言われる。「ほっとけるかいな」と言う稔に、亜紀は「ほっといたやんか! 稔ちゃん、私のことほっといたやんか! 」と言って公園を走り去る。
初めて稔に涙を見せた亜紀を見て、稔は大木に「謝れ」とどなる。「リングに上がれ。グラブで話そか」という大木。リング上の二人のスパーリングは、互角の勝負だった。
順子はプロデューサーとの関係を絶ち、ジムに戻るが、風に吹かれてはがれ落ちそうなジムの看板を直そうとして、二階から地面に転落してしまう。入院している順子の見舞いに大木が訪れ、ぎこちないやりとりの後、ようやく二人の関係が修復する。
亜紀とのわだかまりが溶けない稔が、一人でゲームセンターで遊んでいると、そこに亜紀が訪れる。亜紀は、大木とのキスのとき、稔に守ってもらいたかった、私は最低や、と稔に告白した。衆人環視のボーリング場で、自分のスカートをたくし上げてパンツを見せ、「パンツが何やの!? 私のパンツなんかどうでもええやんか! 」と叫ぶ亜紀。周りの人たちが、下卑た目つきで亜紀を眺め、携帯で写真を撮り始めるのを見て、それまで何も言えなかった稔がついに亜紀のもとへ駆け寄り、亜紀をかばうように立ちはだかると、周りの人に「やめろ! 亜紀は見世物とちゃうんじゃ! 」とすごむ。やっと稔が亜紀を守ってあげた瞬間だった。
その後、二人は思い出の幼稚園の庭で、ボクシングの対戦をする。互いに譲らない両者。同時に倒れ込み、へとへとになったとき、稔は亜紀を抱き寄せ、キスをした。
「・・・何いまの? 」と尋ねる亜紀に、「気にすんな、ただの消毒や」と稔が言うと、亜紀は「血の味するわ」と言って、つばをペッと吐いた。「吐くか、ふつう・・・」という稔だったが、亜紀が「私、稔ちゃんのこと、分かれへんようになってきた」とつぶやいたとき、再び亜紀を抱き締め、改めてしっかりとキスをするのだった。

ラストは4分近い長いカットで撮影されており、いいシーンだった。北乃きいは、「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」でもヒロインを演じていたが、ボクシングの動きや回し蹴りがけっこう様になっていて、本作のほうが適役だなと感じた。クラシックバレエのシーンでも、見事な動きを見せていた。デカパンは、ちょっとがっかりだったけど。
林遣都は、「バッテリー」のピッチャー役が印象にある。二枚目というのともちょっと違うが、大きな目をした個性的な顔だちで、一度見たら忘れないインパクトがある。大沢たかおも、ボクシングの経験があるのか、いい動きを見せていた。
しかし、よく考えると、この映画って、典型的なツンデレ映画だな。

【5段階評価】3

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