« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月

2011年1月30日 (日)

(342) ボディガード

【監督】ミック・ジャクソン
【出演】ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン
【制作】1992年、アメリカ

人気女性歌手のレイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)は、謎の脅迫状が自分のところに送り込まれ続けていたことから、護衛のプロ、フランク・ファーマー(ケビン・コスナー)を雇うことにする。何かにつけ、忠実に仕事をするファーマーに、レイチェルは不快感を抱きつつも、次第に彼の献身的な護衛に惹かれていく。
マロンを狙っているのは、狂信的なファンと思われたが、実はフランクの同僚のポートマン(トーマス・アラナ)だった。アカデミー賞の授賞式に、カメラに仕込んだ銃でレイチェルを狙うポートマンだったが、それに気づいたフランクは、身を挺してレイチェルをかばい、ポートマンを倒す。

日本で言えば、アイドル映画になるのだろうか。まるっきりつまらないというわけでもないが、まあご都合主義的な映画と言えるだろう。ただ、ホイットニー・ヒューストンの歌唱力はすごい。
作中、「アタシ」という謎の日本映画(実は「用心棒」)が登場したり、布が刃先に落ちるだけで布が切れてしまう、超絶切れ味の日本刀が登場したりする。日本人としてはちょっと面白い。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月29日 (土)

(341) エアフォース・ワン

【監督】ウォルフガング・ペーターゼン
【出演】ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、グレン・クロース
【制作】1997年、アメリカ

アメリカの大統領専用機、エアフォース・ワンがテロリストによりハイジャックされる。目的は逮捕されたカザフスタンの指導者、ラデク将軍の釈放だった。マーシャル大統領(ハリソン・フォード)は脱出ポッドで逃げたと思われたが、機内に残り、残された妻と娘、他の乗客を救うため、テロリストと闘う。

大統領がベトナム戦争の経験者でもあって、闘いを知っているという設定が、かろうじてリアリティを与えているが、日本だったら、総理大臣が武装したテロリストに単身挑む、なんていう映画はコメディにしかならないわけで、そういう意味では、これをお笑いにしないようシリアスに作った監督の手腕は見事と言えるかもしれない。

個人的には、圧倒的な悪から仲間を助け、正義が勝つというのは、単純に観ていて楽しいので好きである。もっとも、釈放される寸前のラデク将軍が、監獄を出る直前のところで射殺されると、政府の要人がわっと湧くのは、人を殺しといて喜ぶなよ、という気はした。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月28日 (金)

(340) プロジェクトA2 史上最大の標的

【監督】ジャッキー・チェン
【出演】ジャッキー・チェン、デビッド・ラム、マギー・チャン
【制作】1987年、香港

ジャッキー・チェンのアクション大作。「プロジェクトA」の続編。前作と違って、ユン・ピョウもサモ・ハン・キンポーも登場しないが、前作に負けない見事な作品に仕上がっている。

正義感の強いロン(ジャッキー・チェン)は、治安の悪い地区の署長をまかされるが、そこは元署長、チャン(デビッド・ラム)をはじめ、汚職警官の巣窟となっていた。ロンは自らの姿勢を示すため、この地区を支配しているマフィアのボス、タイガー(チャーリー・チャン)を逮捕するが、チャンの恨みを買うことになる。さらには、前作でロンが闘った海賊の手下の生き残りが香港に上陸。彼らは殺されたボスの恨みを晴らすため、ロンを倒そうとしていた。
ロンは、革命活動をしているサンサン(マギー・チャン)らと出会い、彼らを不当に逮捕しようとしているチャンとその一味を倒す。海賊達はロンの優しさに触れ、復讐を思いとどまり、最後はロンの闘いに協力する。

さまざまな思惑を抱いた人たちが入り乱れてさまざまな騒動が巻き起こるという設定は、その後の「プロジェクト・イーグル」などでも用いられているが、これにより、一難去ってまた一難という連続的なアクションシーンが無理なく展開している。
終盤は、竹製の足場での戦闘となり、一本橋の上を走って渡ったり、上から足場にからまりながら落ちたりと、アイディアに満ちたシーンがあるのだが、 個人的には、序盤の、レストランでのタイガー一味との死闘のほうが印象的。上岡龍太郎のような顔をしたチャーリー・チャンは本当に格闘技を身につけているため、やはり戦闘の迫力が違う。ひっくり返った長いすを片足一本で元に戻して腰掛ける、といった小技も、観ていて快感。

【5段階評価】5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月27日 (木)

(339) アース

【監督】アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド
【出演】渡辺謙(声)
【制作】2007年、イギリス、ドイツ

イギリスのBBCによる地球上の動物を中心に描いたドキュメンタリー。

シロクマやゾウ、クジラといった動物の命がけの生活が詳しく描かれ、それはそれで興味深いのだが、鳥やトナカイなどの想像を絶する数での大移動の映像も圧巻である。また、いわゆる早回しで植物が生長したり、土の中から芽吹いたりするシーンがところどころにあるのだが、この映像もすごい。普通、この手の映像は、風による揺れだとか光の変化などによって、画像がちらちら振動したようになるのが常だが、この作品ではほとんどそれがない。CGを使っているのだろうか、という感じである。

また、「ディープ・ブルー」と違って、ナレーター(なぜか、コンダクターという名前で、渡辺謙さんが担当している)がきちんと映像の解説をしてくれるので、知的好奇心も満足させてくれる。どうやって撮影したんだろう、と思うような映像が満載で、ところどころ、少々かったるいシーン(例えば、ゾウが水の中で泳ぎ回るシーンがちょっと長いな、とか)はあったけれど、興味深く楽しめる作品だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月26日 (水)

(338) プロジェクトA

【監督】ジャッキー・チェン
【出演】ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポー
【制作】1983年、香港

ジャッキー・チェン監督・主演のアクション映画。ジャッキー・チェンの代表作。

ロン(ジャッキー・チェン)が、警察仲間のチー(ユン・ピョウ)や有人のフェイ(サモ・ハン・キンポー)らとともに、海賊の親分、サン(ディック・ウェイ)を退治する。

時計台からの落下シーンがとても有名。そのほかにも、高級クラブの奥にかくまわれた太った男、チャンサンを逮捕するところでの乱闘シーンもすごい。ちなみに、ここに出てくる敵側の一人が、なんとなく九重親方(元横綱・千代の富士)に似ている。
海賊のサンを倒すときは、3人がかりなので、何となくずるい気もする。とは言え、サービス精神満載で、とても楽しめる作品。

【5段階評価】5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月25日 (火)

(337) PLANET OF THE APES/猿の惑星

【監督】ティム・バートン
【出演】マーク・ウォールバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム=カーター
【制作】2001年、アメリカ

1968年に制作されたSF映画の名作「猿の惑星」のリメイク。

アメリカ空軍の宇宙飛行士、レオ(マーク・ウォールバーグ)は、遺伝子操作で高い知能を持ったサルとともに、宇宙空間の探索をしていた。あるとき彼は、謎の磁気嵐に巻き込まれてしまい、とある惑星に不時着する。そこでは、高い知能を持ったサルが、人を支配していた。
レオは奴隷になった人々を引き連れ、仲間がいるとおぼしき地点に向かう。しかしそこにあったのは、何千年も前に不時着したレオの母船だった。この惑星にいるサルは、宇宙船に乗っていサル達の子孫だったのだ。そこに、レオ同様、磁気嵐に巻き込まれ、消息不明だったチンパンジーが着陸する。惑星のサル達は、チンパンジーを神の降臨と考え、人間との共存の道を選ぶ。

セットが少々ちゃちいかな、というのがときどき気になった。レオとともに逃走する若い女性、デイナ役のエステラ・ウォーレンが、美人なんだけどなんとなくもったりしているのも、残念なところ。
マーク・ウォールバーグは、「ザ・シューター/極大射程」や「ミニミニ大作戦」でも主役を務めている。敵側のサルの一人はマイケル・クラーク・ダンカンだったりするが、超絶メイクのため、全く本人とは気づかない(声を聴けば分かるかもだが)。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月24日 (月)

(336) ライラの冒険 黄金の羅針盤

【監督】クリス・ワイツ
【出演】ダコタ・ブルー・リチャーズ、ダニエル・クレイグ、ニコール・キッドマン
【制作】2007年、アメリカ

イギリスの作家、フィリップ・プルマンの冒険小説の映画化。

我々がいるのとは別世界。人々は、FFXIの竜騎士の子竜のように、ダイモンという動物を従えている。ライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、謎の失踪を遂げた友達を救うための冒険に旅立つ。途中、船上生活を営むジプシャンや、鎧熊のイオレクを仲間にしながら、子供達からダイモンを切り離す実験を行っている施設から、子供達を救出する。

ダイモンとなる動物たちのきわめて自然な動きが見事。ライラの母親、コールター夫人(ニコール・キッドマン)のダイモンである金色のサルだけは、少々、CGキャラっぽいが。
物語は途中で終わり、続きは第2作という形をとっているのだが、残念ながら、第2作の制作は無期限延期となってしまっている。このままでは俳優陣が歳を取ってしまうので、実質的には中止と考えるしかなさそうだ。子供が観るにしては、登場人物の思惑が難解で、序盤は少々、何が始まっているのか、よく分からなかった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月23日 (日)

(335) ゴースト/ニューヨークの幻

【監督】ジェリー・ザッカー
【出演】パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ
【制作】1990年、アメリカ

暴漢に襲われ、幽霊となった男が、愛する女性を守る。ラブ・ファンタジーの伝説的作品。

サム(パトリック・スウェイジ)とモリー(デミ・ムーア)は恋人同士。演劇を観た帰り、モリーはサムに結婚したいと打ち明ける。そのとき、一人の暴漢(リック・アビレス)がサムにからみ、金を出せと脅す。暴漢とサムはもみ合いになり、暴漢の銃がサムに命中。サムの魂は幽霊となってしまう。暴漢の正体は、サムの会社の同僚、カール(トニー・ゴールドウィン)から依頼を受けた男だった。カールは、銀行の金を横領しようとしており、システム侵入用のパスワードを調べるため、サムの財布を盗もうとしていたのだった。
暴漢の魔の手が、モリーに伸びようとしていることを知ったサムだったが、モリーに伝える方法がない。そんなとき、彼は、ニセ霊媒師のオダ・メイ・ブラウン(ウーピー・ゴールドバーグ)が自分の声に反応することに気づき、彼女を介してモリーに危険を伝えようとする。最初は信用しないモリーだったが、サムしか知らないことをオダ・メイが次々と話すことから、オダ・メイを信じるようになる。
次にサムは、オダ・メイを使って、カールが横領した400万ドルを引き出すと、それを慈善団体に寄付させる。逆上したカールたちは、モリーやオダ・メイに襲いかかるが、サムの攻撃に遭い、命を落とす。

ものに触れることができないのに、地面には立っていられるとか、あら探しをすればいろいろあるが、分かりやすいストレートな展開で、純粋に物語を楽しむことができる。デミ・ムーアはこの映画のかわいらしい女性の役がハマりすぎて、その印象をぬぐいさるのに苦労したのではないかと思える。マタニティ・ヌードを披露したり、丸坊主にしてみたり、奇行とも呼べるその後の行動が、少々痛々しかったりする。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月22日 (土)

(334) 大誘拐 RAINBOW KIDS

【監督】岡本喜八
【出演】北林谷栄、風間トオル、緒形拳
【制作】1991年、日本

天藤真原作の小説の映画化。

とある若者三人組が、大富豪の老婆、柳川とし子(北林谷栄)刀自の誘拐を企てる。しかし、老獪な老婆に主導権を握られ、5,000万円の予定だった身代金は、100億円に。とし子は子供達に資産を処分させ、100億円を現金で捻出させると、ヘリで100億円を運ばせ、身代金の強奪に成功する。事件を担当した刑事、井狩(緒形拳)は、最終的にとし子が事件の首謀者と見抜き、とし子の家を訪れる。とし子は、自分の体重が10kgも減ったことから、自分の老い先の限界を感じ、すべてを税金として国に取られるぐらいなら、と、自らの資産を処分したのだった。

場面にそぐわないBGM、スピード感のない展開、特に機知を感じない身代金の受け渡しと、全体的に今ひとつ小気味よさがない。比較的有名な映画だと思うが、ちょっと拍子抜けだった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月20日 (木)

(333) 笑の大学

【監督】星護
【出演】役所広司、稲垣吾郎
【制作】2004年、日本

三谷幸喜脚本の喜劇映画。「ラヂオの時間」同様、これもワンシチュエーション・コメディもので、いかにも舞台ものを映画化したような作品である。

日本が太平洋戦争に突入しようという時勢のとある警察の取調室。喜劇などけしからんと考える、警察の検閲官、向坂(役所広司)は、劇団「笑の大学」の喜劇作家、椿一(つばきはじめ)(稲垣吾郎)の台本を不許可にしようと、あれこれと難癖をつける。しかし椿は、それを書き換えながらもユーモアを交え、次第に向坂は椿のペースに巻き込まれていく。
最後に向坂は、この喜劇から笑いを一切取れ、と無茶な要求を突きつける。それに対して椿は、翌日、向坂が83回も笑ってしまうほどの見事な喜劇の脚本を持ってくる。向坂は不許可になると知りつつ、このような脚本を持ってきた椿に、その理由を尋ねる。そんな向坂に椿が手渡したのは、彼に届いた召集令状だった。向坂は自らの立場を忘れ、「お国のために死ぬなんて言うな。生きて帰ってこい」と告げ、椿を見送る。

役所広司と稲垣吾郎。二人の演技力が光る作品。いかにも三谷幸喜作品らしいユーモアに満ちていた。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月19日 (水)

(332) 波の数だけ抱きしめて

【監督】馬場康夫
【出演】織田裕二、中山美穂、別所哲也、松下由樹、阪田マサノブ
【制作】1991年、日本

私をスキーに連れてって」、「彼女が水着にきがえたら」に続く、ホイチョイ・プロダクションズ原作のトレンディ映画。ホイチョイ三部作として、一世を風靡した作品。各作品の主役となる男女は、順に、三上博史+原田知世、織田裕二+原田知世、織田裕二+中山美穂、となっていて、常に一方が前作と共通している。

本作では、海辺のミニFM局が舞台。親の住むアメリカに移住する時期が迫っている、女子大生の田中真理子(中山美穂)は、湘南でミニFM局のDJをしている。仲間の小杉正明(織田裕二)は真理子のことが好きだが、告白することができずにいる(正確には、高校のときに告白し、つきあえない、と言われ、今に至っている)。真理子も内心では小杉にアメリカ行きを引き留めてほしいと願いつつも、微妙な関係が続いていた。
真理子は、広告代理店の博放堂に勤めるナンパな男、吉岡(別所哲也)に言い寄られる。吉岡は彼女の夢を叶えるため、会社の力を使って、FM局の受信範囲を広げるための企画をぶち上げる。しかし、真理子の本心が小杉にあると知った吉岡は、潔く真理子をあきらめ、小杉の応援に回る。FM局の公開の日、真理子はみんなが来る前にDJ局を去り、アメリカに発とうとする。小杉は吉岡に後押しされ、FMの電波を使って、真理子に向かって「好きだ! 」と何度も叫ぶ。しかし、真理子はちょうど、電波の届かないトンネルに入ってしまったところだった。

前2作と違い、主役の二人が結ばれないという結末。そのことは、オープニングで真理子の結婚式に小杉が遅れて入ってくるところで明らかになる。そのため、観客は、二人が結ばれないことを知りつつ、この切ないラブ・ストーリーを味わうことができるのだ。自分としては、本作が一番、胸にじーんときた。好きな人との関係って、つきあうよりもふられるよりも、実は告白できずに終わることのほうが多い。そんなことに改めて気付いた作品だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月18日 (火)

(331) ラヂオの時間

【監督】三谷幸喜
【出演】鈴木京香、唐沢寿明、西村雅彦
【制作】1997年、日本

三谷幸喜の初監督作品。

脚本コンテストに応募し、初めて自らの作品がラジオドラマとなることになった主婦、鈴木みやこ(鈴木京香)。しかし、俳優陣の横暴で、次々と脚本が書き換えられ、奇想天外な話にねじ曲げられていく。その様をコミカルに描く、ワンシチュエーション・コメディ。

映画館で観れば、もっと笑えたのかもしれないけれども、個人的にはどうしようもなくおかしい、というほどでもなかった。半分は展開の理不尽さにイライラしてしまったり。あまり嬉しくない感情移入。ただ、三谷幸喜はその後も「みんなのいえ」や「THE 有頂天ホテル」など、多くのコメディ映画を手掛けており、個人的には、監督名を聴いただけで、何となく面白そうな気がしてしまう。こういう監督っているかな、と考えると、今は亡き伊丹十三監督に次ぐ逸材ではないかと思える。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月17日 (月)

(330) ハリー・ポッターと秘密の部屋

【監督】クリス・コロンバス
【出演】ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン
【制作】2002年、アメリカ、イギリス

ハリー・ポッター」シリーズ第2作。

本作では、ホグワーツ魔法学校にあるという秘密の部屋を誰かが開け、そこに潜む怪物を放って、マグル(魔法の力を持たない人)の血の混じった魔法使いを襲わせる。ハーマイオニー(エマ・ワトソン)も襲われて石化してしまう。ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)はロンとともに、秘密の部屋に挑む。
秘密の部屋を開けた犯人はトム・リドル。少しわかりにくいが、その正体は若きボルデモート卿だった。彼が自分の日記を通してロンの妹、ジニーを操っていたのだった。最後は、ハリーがバジリスクの牙を彼の日記に突き立て、トム・リドルを倒す。

1作目に続き、本作も素晴らしい特撮で楽しい作品になっている。クモが重要な役割を担っているが、「ジュマンジ」のクモと違って、あまりにも動きや造形がリアルなので、クモが苦手な人はぞっとするかもしれない。また、ロン(ルパート・グリント)が魔法をかけそこねて、口からナメクジを何度もはき出すシーンも、けっこうリアルでちょっと気持ち悪かったりする。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月16日 (日)

(329) マーキュリー・ライジング

【監督】ハロルド・ベッカー
【出演】ブルース・ウィリス、アレック・ボールドウィン、ミコ・ヒューズ、キム・ディケンズ
【制作】1998年、アメリカ

NSA(国家安全保障局)の開発した暗号を解いてしまった自閉症の子供を抹殺しようとする組織と、それを救おうとするFBI捜査官の闘いを描いた作品。

自閉症の子供、サイモン(ミコ・ヒューズ)は、パズル雑誌に載っていた暗号が電話番号を意味することを解読し、そこに電話をかける。その暗号は、NSAが開発したマーキュリーと名付けられた暗号であり、電話の先は暗号作成の組織で、電話番号はNSAが暗号が破られないことを確認するためのものだった。解読されてしまったことを知ったNSAのクドロー大佐(アレック・ボールドウィン)は、証拠抹消のため、ヒットマンをその家に送り込み、一家の暗殺を謀るが、両親を殺害するも、子供を発見することはできずにいた。
FBI捜査官のアート(ブルース・ウィリス)は、この事件を担当する。死亡の状況から無理心中と思われたが、アートは二階の物置に隠れていたサイモンを見つける。事件を殺人と確信したアートは、サイモンを守るための逃亡生活に入る。保護の名目でサイモンをFBIの屋上におびきよせるクドローだったが、そこにアートが現れ、死闘の末、クドローはアートの銃により、屋上から転落死する。

はらはらどきどきの展開とブルース・ウィリスの演技はさすがだが、そもそものサイモンを殺そうとする動機や、暗号をパズル誌に載せて電話を待っている必然性がよくわからないのが残念だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月15日 (土)

(328) シュレック3

【監督】クリス・ミラー
【出演】マイク・マイヤーズ(声)、エディ・マーフィー(声)、キャメロン・ディアス(声)
【制作】2007年、アメリカ

フルCGアニメ映画、「シュレック」の第3作。「シュレック2」の続編。

フィオナ姫と結ばれたシュレックは、王の死に伴って国王にされそうになる。それをいやがるシュレックは、従兄弟のアーサーを王の座につかせようとする。そんな中、チャーミング王子は、フック船長やシンデレラの姉など、おとぎ話の悪役を仲間に、国王の座を奪い取るため、ハロルド国に乗り込んでくる。
アーサーは、最初は国王になることをためらっていたが、シュレックの気持ちに動かされ、最後はチャーミング王子に付いた悪役達を見事に説き伏せ、王冠をかぶる。

中盤、多少だるかったが、最後はなかなか感動的で面白かった。
テレビ公開版では、シュレックの吹き替え役をダウンタウンの浜田雅功が演じていたのだが、本人の色が強すぎて、少々見づらかった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月14日 (金)

(327) 魔法にかけられて

【監督】ケビン・リマ
【出演】エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー
【制作】2007年、アメリカ

アニメと実写を組み合わせたディズニー映画。アニメの世界のお姫様が、魔女のたくらみで現実のニューヨークの世界に迷い込む。

おとぎの世界の少女、ジゼル(エイミー・アダムス)は、王子様のエドワード(ジェームズ・マースデン)と出会い、1日で婚約。王冠を狙われていると考えたエドワードの母、ナリッサは、魔法の力でジゼルをニューヨークに送り込む。
さまようジゼルを救ったのは、弁護士のロバート(パトリック・デンプシー)と娘のモーガン(レイチェル・コビー)だった。ロバートは、浮世離れしたジゼルの行動に翻弄されるが、その純粋さに次第に惹かれ始める。ロバートにはナンシー(イディナ・メンゼル)という婚約者がいたが、最後はジゼルと結ばれ、ナンシーもおとぎの国でエドワードと結婚を遂げる。

ミュージカル映画でもあり、歌と踊りが楽しい。ロバートが婚約者を捨ててジゼルを選ぶところは、ちょっと複雑な気分だったが、ナンシーもハッピーエンドなので、よしとしよう。考えてみると、あだち充の名作「みゆき」のエンディングっぽくもある。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月13日 (木)

(326) ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT

【監督】ジャスティン・リン
【出演】ルーカス・ブラック、ナタリー・ケリー、ブライアン・ティー
【制作】2006年、アメリカ

日本を舞台にしたコンパクト・カー・アクション。前作の「ワイルド・スピードX2」が意外とよかったのと、舞台が東京らしいので観てみた。

主人公は高校生のショーン。演じるのは当時24歳のルーカス・ブラック。さすがに高校生には見えないぞ、という感じだが、まあそこは許そう。アメフト・チームの選手の挑発に乗って、建設中の住宅団地でカーレースを行い、派手な事故を起こしたことから、母親の手によって、父親のいる日本に送り込まれる。
ショーンは日本の高校に転校し、そこで友達になったトゥインキー(バウ・ワウ)とつるむうち、またカーレースの世界にはまり込む。そこで行われていたのは、ビル内の狭い立体駐車場を使ったドリフト主体のカーレースだった。負けず嫌いのショーンは、ここでもまた、ヤクザの親分を叔父に持つタカシ(ブライアン・ティー)の挑発に乗り、レースに挑むが、タカシは「ドリフト・キング」の異名を持っており、ドリフトがまるでできないショーンはあえなく惨敗。タカシの仲間、ハン(サン・カン)に借りた車を大破させてしまう。
しかし、ショーンはハンに見込まれ、ドリフトの腕を磨く。ハンは、タカシのみかじめ料の回収を手伝いつつ、いくらかの金をネコババしており、それを知ったタカシが、ハンとショーンのいるところに殴り込んできた。ハンとショーンは車で逃げるが、ハンは激しいカーチェイスの末、ほかの車に横っ腹から突っ込まれ、死亡する。ショーンはヤクザの親分、カマタ(千葉真一)にカーレースでタカシとけりをつけたい、と訴え、山道でのレースが実現。最後はショーンが勝ち、彼が「ドリフト・キング」の名を継ぐことになる。

日本では当たり前の麻雀の全自動卓や渋谷の喧噪などが、ところどころで描写され、観ていて楽しい。また、KONISHIKIや妻夫木聡、北川景子(当時20歳)、そしてほんのちょっとだけ中川翔子も出演しており、日本人としてはニヤリとしてしまう。北川景子はほとんど台詞はないものの、ショーンの仲間という形でちょくちょく登場しているが、妻夫木聡なんかは序盤でレースのスターターとして登場するだけだったりする。
首都高や渋谷の交差点を猛スピードで走るシーンをはじめ、自動車の走行シーンの疾走感はなかなかのできばえ。様々な改造車も登場し、車好きにはたまらないのはもちろん、車好きではなくても楽しい映画になっている。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月12日 (水)

(325) 笑う警官

【監督】角川春樹
【出演】大森南朋、松雪泰子、宮迫博之
【制作】2009年、日本

北海道警を舞台に、腐敗した警察組織で起こる犯罪を描いた作品。原作は佐々木譲の小説。

とある殺風景な部屋で、若い女性の絞殺死体が発見される。女性は警官だった。彼女とつきあいのあった巡査部長の津久井(宮迫博之)が容疑者となり、射殺命令が下される。津久井は、警察内の裏金疑惑の真相を証言するため、百条委員会に招聘されていた。津久井の同僚の佐伯(大森南朋)は、射殺命令を解除するため、仲間とともに事件を追う。
犯人は、女性警官と関係を持っていた、彼女の上司、生活安全部の浅野部長(矢島健一)だった。彼は、異常な性癖をDVDに録画され、脅迫されていたのだった。しかし、その裏では、刑事部長の石岡(鹿賀丈史)が糸を引いていた。そしてさらに、その奥には、佐伯とともに事件を追っていた、風采の上がらない初老の刑事、植村(蛍雪次朗)がいた。彼は、ブラックバードのマスター、安田に命じ、石岡を葬っていた。

正直、かなりつまらなかった。サスペンス映画的な雰囲気は出ている。しかし、唐突に出てくるサックスや洒落た台詞が浮いていて、観ていて「俳優さんも大変だな」と思ってしまうほど。ストーリーの面でも、伏線の描写が不足していて、どんでん返しがカタルシスにつながらない。
例えば、佐伯達が事件を追う中で、密通者がいることが分かる。まず、そもそも密通者がいることによる不都合、例えばアジトがバレたり、仲間の一人が逮捕されたり、といったことが特に描かれていない。それは置いておいて、密通者は、最初、自ら「たれ込みました」と告げる町田(野村祐人)だったが、実は、佐伯自身も仲間を騙しており、そして最後には植村が黒幕だったりして、結果的に密通者の存在が作中で軽くなってしまっている。そしてこうしたどんでん返しが何の伏線もなく明かされる。
何より、推理小説ではなかばタブーとなっている、使用人的存在(ここでは警察を辞めたバーのマスター、安田)が事件に関わっていたというのも、全く解せない。監督が「どや」と出してくる意外な展開に、観客はただポカーンとなるばかりである。俳優さんはいいだけに、何とももったいない。
大森南朋は、「ハゲタカ」でもシブい役を演じていた役者さん。松雪泰子は、やはり「容疑者Xの献身」での靖子役が印象に残る。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月11日 (火)

(324) かえるのうた

【監督】いまおかしんじ
【出演】向夏、平沢里菜子
【制作】2005年、日本

いわゆるピンク映画というヤツ。地上波ではなく、CSでやっていた。

こういうのは、いい意味では、日常を切り取った作品、というのだろう。自分に当てはまる内容だとハマることもあるだろう。だけど本作は、起伏のない薄弱なストーリーで、終始退屈。
監督が撮りたかったのは、この映画の中のごく一部で、それにいらないものをごてごてくっつけて映画にした、という感じ。そして、いちばん撮りたかったのはここだ、というのも、自分にはさっぱり分からなかった。

【5段階評価】1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月10日 (月)

(323) ペイチェック 消された記憶

【監督】ジョン・ウー
【出演】ベン・アフレック、ユマ・サーマン
【制作】2003年、アメリカ

ジョン・ウー監督のアクション映画。3年間の記憶を消された男が、謎の追っ手からの逃亡を図りながら、自らの記憶を取り戻す。

コンピュータのエンジニアとして高い能力を持つマイケル・ジェニングス(ベン・アフレック)は、企業の製品開発などを請け負っていた。彼は、開発した技術の漏洩防止のため、多額の報酬を得る代償として、開発期間中の記憶を、専用の機械によって消されていた。
あるときマイケルは、3年の期間を要する機器開発を請け負ったが、その終了時に手にしたのは、多額の報酬ではなく、過去の自分が自分に当てたがらくた入りの封筒だった。その封筒を手にした後から、マイケルは何者かに命を狙われるようになる。そんな彼を救ったのは、開発した企業の研究者であるレイチェル(ユマ・サーマン)だった。
実は、マイケルが開発したのは、未来の予測を行うことができる装置だった。しかし、それによって、地球から紛争がなくなることはなく、結局、人類は、紛争を避けるための紛争を行い、滅亡の道をたどることになっていた。次第に開発期間中の記憶をとりもどしたマイケルは、レイチェルと逃走劇を繰り広げ、ついに装置の破壊に成功する。

ジョン・ウー監督らしいアクション映画。ただ、記憶喪失ものであることもあり、最初に観た時には謎に満ちたシーンが多く、観ていて意味が分かりづらかった。敵役のアーロン・エッカートは、「ザ・コア」で主役の地球物理学者を演じた俳優。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 9日 (日)

(322) ザ・コア

【監督】ジョン・アミエル
【出演】アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンク
【制作】2003年、アメリカ

地球の滅亡を防ぐため、地球の内核に進入し、核爆弾を用いて核の回転運動を復活させる作戦を描いたSF映画。

地上で、ペースメーカーをつけた人が急死したり、ハトが方向感覚を失い、建築物に激突死するといった事件が起きる。原因は、地球内の核の運動の停止による地磁気の消滅だった。地核の運動を復活させるため、5本の核爆弾を積んだ有人の潜行艇に、6人が乗り込む。
6人とは、大学教授のジョシュ(アーロン・エッカート)、彼とともに地核の停止を発見したジムスキー博士(スタンリー・トゥッチ)、スペースシャトルのロバート・アイバーソン船長(ブルース・グリーンウッド)とベック(ヒラリー・スワンク)、潜行艇の設計者ブラズ博士(デルロイ・リンドー)、核兵器の専門家サージ・レベック(チェッキー・カリョ)。また、パニックを未然に防ぐため、ハッカーのラット(D・J・クオールズ)も仲間となり、地上で彼らを支援する。
海底から内部に進行する彼らだったが、途中で溶岩に飲まれてアイバーソンが死亡し、次いでレベックが故障した船体に取り残されて死亡。さらにはブラズ博士も船体の切り離しを手動に変更するためのスイッチを作動させるため、5,000度の通路の中で焼死。ずっと生き残ることに執着していたジムスキー博士も、核弾頭を積んだ船室に取り残され、爆死する。残ったジョシュとベックは、何とか海底までたどり着くが、地上からの捜査は絶望的。そんなとき、ラットが、くじらが超音波に反応するはずだと気づき、二人は無事に救出される。

時速数百キロのスピードで、レーザー光線を発しながら地底を進むという設定自体が、かなり荒唐無稽であり、お涙ちょうだい的なシーンもあまり力を込められてはいないので、世間の評判は辛めの映画であるようだ。しかし、スペースシャトルがコロラド川に不時着するシーンや、ゴールデン・ゲート・ブリッジが溶けて崩壊するシーンは、なかなかの迫力。仲間を失いながら危機を乗り越えていくという展開も、なんともベタではあるが、けっこう面白かった。
ヒラリー・スワンクと言えば、「ミリオンダラー・ベイビー」の女性ボクサーが印象的。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 8日 (土)

(321) トワイライト~初恋~

【監督】キャサリン・ハードウィック
【出演】クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン
【制作】2008年、アメリカ

吸血鬼族の若者と人間の女性との恋を描いた作品。

高校生のベラ(クリステン・スチュワート)は、ワシントン州の高校に転校する。そこには吸血鬼の一族であることを隠しながら高校生活を送るエドワード(ロバート・パティンソン)がいた。ベラは謎めいたまなざしを自分に送るエドワードに関心を持ち始める。エドワードはベラに自分の秘密を明かし、二人は恋人同士となる。しかし、彼女を愛するほど、エドワードの欲望は抑えきれないものとなり、彼女を殺してしまう恐れがあった。
エドワードは、動物の血のみを飲むよう、抑制のある暮らしを送っていたが、別の種族は、人間を襲い始めていた。その中の一人、ジェームズ(キャム・ギガンデット)は、ベラに目をつけ、彼女を襲おうとする。ジェームズは、ベラの母親を人質に、ベラが幼い頃に通っていたダンス教室にベラを呼び寄せる。ジェームズに襲われそうになった刹那、エドワードの一族が助けに入り、ジェームズは倒される。

人気のある作品らしいということで観てみたが、ストーリーはけっこう支離滅裂。特に後半の展開は、正直、ついていけなかった。5人ぐらいしかいないのに、一族で野球を始め、ドラゴンボールの漫画みたいな試合をしたかと思うと、そこに訪れた別一族のジェームズが、突然ベラを襲おうとし、エドワード達は彼女を逃がそうとする。超人的な身体能力を持つ割に、移動は自動車だったり、なんだかよくわからない。
なお、主演のクリステン・スチュワートは、「ゴースト・ハウス」の主役の少女を演じた女性。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 7日 (金)

(320) エルミタージュ幻想

【監督】アレクサンドル・ソクーロフ
【出演】セルゲイ・ドレイデン、アレクサンドル・ソクーロフ(声)
【制作】2002年、ロシア・ドイツ・日本

エルミタージュ美術館を舞台に、アレクサンドル・ソクーロフ(声のみ)が、時間のはざまに迷い込んだかのように、現代と過去を行き来する。

本作の最大の特徴は、90分間の映画が、たった1つのカットで構成されているという点。館内の絵画や彫刻などの作品を観ることができるのも楽しい。

ただいかんせん、ストーリーは不明瞭であり、半ば環境映像のように楽しむ作品となっている。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 6日 (木)

(319) マリー・アントワネットの首飾り

【監督】チャールズ・シャイア
【出演】ヒラリー・スワンク、サイモン・ベイカー、エイドリアン・ブロディ
【制作】2001年、アメリカ

フランス革命の引き金になったとも言われる、マリー・アントワネットの首飾り事件を描いた作品。

庶民に尽くそうとした父を失ったバロア家の娘、ジャンヌ(ヒラリー・スワンク)が、自分の住んでいた屋敷を取り戻すため、ロアン枢機卿を騙し、2,800カラットのダイヤモンドが使われた首飾りを盗み出す。ジャンヌは、偽の手紙で、マリー・アントワネット王妃がロアンに好意を持っていると思い込ませ、そのプレゼントとして首飾りを送るようそそのかしたのだ。しかし事件は明るみに出る。名誉を重んじたジャンヌは裁判に臨み、有罪となるが、出所後、回想録を出す。

ジャンヌの夫、ニコラを、「戦場のピアニスト」の主人公を演じたエイドリアン・ブロディが務めている。史実に基づく映画であり、興味深い。ただ、ストーリーが緩慢で、観ていて眠くなる、というのが正直なところ。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 5日 (水)

(318) ジョーズ

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス
【制作】1975年、アメリカ

言わずと知れた、スティーブン・スピルバーグ監督の動物パニック映画の名作。

海開きを控えた海水浴場を人食い鮫が襲う。映画の序盤では、海水浴場で泳ぐ一般市民が犠牲となる。その中には子供が犠牲になるシーンもある。警察署長のブロディ(ロイ・シャイダー)は、海開きを中止するよう、市長に訴えるが、地域の経済発展のため、市長はその訴えを無視する。しかし、海開きの日、男が鮫に襲われ、ついに市長も鮫退治のゴーサインを出す。鮫退治を得意とする漁師のクイント(ロバート・ショウ)の船、オルカ号に、ブロディと海洋学者のフーパー(リチャード・ドレイファス)が乗り込む。
映画の後半は、オルカ号の3人と鮫との対決シーンである。樽の付いた銛を何度打ち込まれても、樽ごと海に潜る巨大鮫の驚異的な力で船は引っ張られ、最終的には沈没してしまう。傾いた船に巨体を乗り出した鮫によって、船尾は完全に水没し、傾いた甲板を滑るようにして、クイントは鮫に食い殺されてしまう。最後は、ブロディが圧搾空気のボンベを鮫の口に投げ込み、そのボンベを銃で撃ち、鮫を爆死させる。

巨大鮫は、序盤では姿を現さないが、後半では思う存分その巨体をさらす。このような演出は、この手の映画の定番となっている。
また、序盤の鮫は、ジョン・ウィリアムスの印象的な音楽「ジャージャン、ジャンチャズンチャ、ジャンチャズンチャ・・・」に乗って登場するが、後半では静寂の中、突如、巨大な鮫の頭が画面に登場するので、観客の恐怖心があおられる。鮫の映像は、特撮技術的にも、カット割りにしても、泳ぐシーンを含めて非常によくできている。素晴らしい娯楽映画だ。

【5段階評価】5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 4日 (火)

(317) マスター・アンド・コマンダー

【監督】ピーター・ウィアー
【出演】ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー
【制作】2003年、アメリカ

ナポレオンが活躍していた時代のイギリスの戦艦とフランスの私掠船(しりゃくせん、他国の攻撃・積み荷の掠奪を許された民間の船)との凄絶な戦いを描いた作品。アカデミー賞受賞作品(撮影賞、音響効果賞)である。

イギリスのフリゲート艦のキャプテンであるジャック(ラッセル・クロウ)は、フランスの私掠船から攻撃を受ける。彼は職務とプライドのため、戦力で圧倒的に勝る私掠船との対決に挑む。ジャックは、船の性能差から、最初は劣勢に立たされる。しかし、立ち寄ったガラパゴス諸島のナナフシが、擬態によって敵を欺くさまを見たジャックは、自分の船を捕鯨船に見せかけ、私掠船をおびき寄せる。引きつけてから砲弾で一斉に攻撃し、最後は白兵戦により、尊い仲間の命を犠牲にしつつ、私掠船を召し捕る。

映像の迫力はなかなか真に迫っている。ただ、若干、画面が暗いのと、史実を知らないと楽しさが半減するのは、残念だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 3日 (月)

(316) タイタンズを忘れない

【監督】ボァーズ・イェーキン
【出演】デンゼル・ワシントン、ビル・パットン
【制作】2000年、アメリカ

人種差別の問題を乗り越え、フットボール大会の優勝を目指す高校生チームの物語。

主人公は、黒人コーチのブーン(デンゼル・ワシントン)。人種差別の意識が色濃く残る時代。白人中心の高校に黒人が編入することになり、ブーンはその高校のアメフトコーチとして赴任。もといた白人コーチのヨースト(ビル・パットン)は、黒人がコーチのリーダーとなることに難色を示したが、ブーンの迫力ある台詞に圧倒され、彼に託す気になる。
ブーンはさっそく、白人と黒人をいり混ぜて合宿に行く。最初は仲違いをしていた両者だったが、互いを知れといった教えや、南北戦争の歴史を説いて語るブーンの指導により、次第に結束を高めていく。合宿が終わる頃には、彼らはバスの中で一緒に歌を歌って盛り上がるほどになっていた。アメフト大会での彼らの快進撃は続き、ブーンは人種の違いから来る様々な差別や偏見に強い姿勢で立ち向かい、ついにヴァージニア州での優勝をもぎ取る。

実話に基づいた作品であり、なかなかよかった。アメフトの試合の映像は、やや淡泊ではあるが、人間ドラマが熱く、個性的な学生達のそれぞれのドラマが胸を打つ。デンゼル・ワシントンの演技も魅力的。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 2日 (日)

(315) ウィッカーマン

【監督】ニール・ラビュート
【出演】ニコラス・ケイジ、ケイト・ビーハン
【制作】2006年、アメリカ

カルト宗教を扱ったホラーサスペンス。1973年映画のリメイク。

白バイ警官のエドワード・メイラス(ニコラス・ケイジ)は、かつての婚約者、ウィロー(ケイト・ビーハン)からの手紙で、娘のローワン(エリカ=シェイ・ゲイアー)が失踪したので助けてほしいという手紙を受け取る。
彼女がいるのは、ワシントン州にあるサマーズアイルという個人所有の島だった。そこでは、住人が世間と隔絶された暮らしをしており、要職にある女性はシスターと呼ばれ、女尊男卑の風習があった。ウィローはメイラスに、村人の言うことは信じるな、と告げ、娘の救出を依頼する。メイラスは村人たちの奇妙なさげすみのまなざしを受けながら、単独で捜査を続ける。そのうち、メイラスは、ローワンが村の収穫祭の生け贄として殺されそうになっていると確信する。
収穫祭の日、メイラスは、熊の着ぐるみを着込むと、祭りの列に加わる。彼らはやがて、儀式の会場にたどり着いた。そこには、生け贄を捧げるための巨大な人型の木の檻があり、その前には縛りつけられたローワンがいた。メイラスはローワンを助け出し、追う村人から逃げようとするが、ローワンは森の中を先に走って行き、再び住人たちのいる儀式の場所に戻ってしまう。ウィローのもとににこやかな顔つきで戻るローワン。メイラスは悟った。全ては自分を生け贄にするための、島全体をあげて仕組んだ罠だったのだ、と。彼は村人に囲まれ、脚を折られて生け贄の檻の中に運び込まれる。無情にもローワンにより火が放たれ、檻はあっという間に火だるまになるのだった。

主人公が最後、殺されてしまうという、どんでん返しがないという意味で観客を裏切る結末は、なかなかショッキング。本土から若い男を連れてくるという展開がこの後も繰り返されるということが暗示される。ちょっと「彼岸島」っぽくもある。
ただこの映画、リメイクであることを知っている人たちからすると、あまり評判はよくない。ラジー賞にも多数ノミネートされてしまっている。個人的には、不気味な島の雰囲気が、何とも映画的であり、結末にも意外性があって、なかなか面白かった。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月 1日 (土)

(314) 栄光のル・マン

【監督】リー・H・カッツィン
【出演】スティーブ・マックイーン、エルガ・アンデルセン
【制作】1971年、アメリカ

ル・マン24時間耐久レースを題材とした作品。スティーブ・マックイーン主演。

レースシーンが数多く登場するドキュメンタリー・タッチで描かれ、取り立てて際立ったストーリー性はない。強いて挙げれば、ポルシェ・チームのドライバー、マイケル・デレイニー(スティーブ・マックイーン)と、彼とともに前のレースで事故に遭い、亡くなったピエロ・ベルジェッティの妻、リサ(エルガ・アンデルセン)との微妙な関係、また、フェラーリのドライバー、ストーラー(ジークフリート・ラウヒ)とのライバル関係が描かれている程度。しかも主人公のデレイニーは2着フィニッシュであり、何とも地味な展開。

しかし、レースシーンのカメラワークは、次々と視点が切り替わり、なかなかの迫力がある。カーアクション映画の古典として、一度は観ておきたい作品と言えるだろう。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »